もう一度考えてみたが10年度はSAOが代表作品だと思う
2010年度を代表する作品は私はSAOだと思ってる。それについては書いた。それに対して19年秋になった点で、完全に出揃ったのを見て再度検討していこうと思う。まだ多少出てないけど、その程度無視しても良いだろう。
まず2010年から、ややこしいのが映画の扱い。基本続編は無視するのだが、ハルヒの消失は独立させてしまいたい気もしてしまう。多分ハルヒの中でストーリーのまとまりって点でこれが一番良いのじゃないか?とは思うから。ただこれ大きな問題として、1期を見てないと意味も分からないし、キャラに愛着無いわでつまらん。その点これはハルヒシリーズの続編からやはり切り出すべきじゃない。
その点映画って点も無視して良い。基本続編映画はよほどきちんとした独立性が無いと1期の続きと見て良い。ドラえもんをいちいちシーズンごとに切り出したりし無いだろう?って話し。その代わりドラえもん映画は独立性は高い。キャラの共通性はあるが、それほど重要じゃない。同じことはルパンにも言えると思う。特にカリオストロとマモーじゃキャラがブレテルといわれてる面もあるから。カリオストロの城はルパン1世が多分モデルだろう。
けいおん2期。これもな…。年度代表ぐらいなら選んでも良いが、10年総括であるならゼロ年代の続編だときるべきだ。ただけいおん1期と2期はかなり違う。けいおんの一つの顔であるバンド要素を弱めてある。本来のけいおんの売りの日常萌えアニメを強くしてある。バンドが弱まったんじゃなくて、バンド活動の全体のストーリーのラインにだべり部活動の日常シーンをたっぷり間延びさせるように盛り込んだからになる。その意味でかなり色が違う作品ではあるが。
年度代表的にはこの京アニの暴れん坊って点でこの2作品のどちらかで良いが、10年総括では話にならないって意味になる。男性オタにとっては京アニが最高点を迎えた年でもある。
2011年はまどかで良いかと思う。京アニと同じく物語Sでブレイクしたシャフトの最高点じゃないだろうか。ただこの年まさに当たり年、シュタゲ、あの花、FATE0、ちはやふる。すごい年である。ただちはやふる、FATE0は駄目かな。ちはやふるはやはり単純に面白い作品で、漫画のスポ根が文科系にきたり、またはマイナースポーツにもうつりはじめた流れで新しいのだが、根本的には古い。後もう1つこの流れで重要な作品はスラムダンクだろう。
リアル志向の作品。多分SDリアル?って思う人も居るだろう。それは置いておいて、過去の作品と較べて程度でリアル志向のエポックメイキング的な所があったと思う。過去にリアル志向で消えていった漫画もあると思うが、そういうのを無視してになる。基本アニメ漫画はヒットしてこそエポックメイキングだと思ってて、誰も知らないオリジナリティってあまり重要だと思ってない。
多分そのファンであろう原作者の色がやっぱり強く出てて、そこに新しい流れであるマイナースポーツと体育会系文化部などの流れが入ったと思う。後はオタ色の薄さだと思う。この点ややこしいのだが、じゃ腐層など女性はどうなるのか?だと男性層がからまないと無視している。腐層はちょっとマニアックなので…。オタ色が薄いってのは大体古臭いんだ。
シュタゲは散々原作ファンが劣化だと語っていて、私は原作知らないがあのストーリー構造はアニメよりゲーム向きだと思うから。2点ある、まずスタートダッシュが悪い。これは私は個人的には前半の科学系のノリが嫌いじゃないので気に入ってるが、それを誰しもが楽しめるとはさすがに思えない。これはゲームがまとまったストーリー一本で商品となってるのが大きく、これは小説も良く似た構造を持つ。ただ映画はこの点まだアニメに近い。
次に、攻略キャラクターの様に配置された女性陣が個別に連続して伏線回収されるようになっている。これは多分ゲームでは気にならないと思うが、ストーリー構造の単調さを感じた。人によってはこれを美しいと見るだろう。でも私はこれ減らすことも容易だし、増やす事も容易だなと見て、ああキャラクターを個別に見せるためのストーリー構造かと気がついたからだ。
面白くないと言ってるのじゃなくて、ゲームの方が面白いんだろうなと見えてしまうと言うのが欠点だと見ている。
問題はあの花だが、これ人を選ぶと思う。目の肥えた男性はラストあたりの号泣シーンに冷めてしまうって人多いんだ。これ悪い演出じゃない。人を選ぶつくりになってる。多数の人に刺激を与える王道なんだと思う。この点は私もそこに入ってしまうってのが一番の除外理由だけど。
後はストーリーだな。これ映画ははっきり短い。ただ1クールはちょっと長い気がする。私は楽しんでいたけど、中だるみと言う人が多くて、それは分かることは分かる。なんというか常に高い位置で流れていくストーリーではなかった。私はそのほどほどが面白かったんだ。1話だけすごい傑作って人多いけど、私もそれは思う。1話で人を引きつける上手さを岡田さんって持ってると思う。
まあこれらについて言えばまあまどマギが2011年代表で良いでしょ?と分かってくれると思うけど。
さていよいよ問題のSAOになる。何故SAOなのか?は以前書いた。その作品単体の刺激、かつその後のエポックメイキング的影響だと。それが19年後半のなろうの嵐だと見ている。ただなろうへの悪感情もSAOは受け持つことになると思う。根本的に目の肥えた人が嫌う要素すべてSAOは持っていたので。
それゆえエポックメイキングでなろうの始祖だと言えるわけだけど。だからSAOを代表作品と言うと否定する人が凄く多いだろうと思う。でも今となってはだからSAOなんだと私は開き直ってる。これまでのアニメが体験してこなかったものがあると思う。これほど過去を否定するような時代の大きな流れはなかった。
過去の文化を全て壊すようなものをSAO以後のなろう作品は持ってる。古臭いと言えば古臭いのでルネッサンスというよりはナチスそのものだと思う。悪いイメージだからだろ?ではない。ナチスはヒットラーがそうなのだが根っこに古臭いものを持ってる。それと科学などがややこしく絡んでいる。
SAOが生み出したのは過去のアニメ文化の破壊なのか?なら分からない。ただ単純にエポックメイキングだけの作品ではない。SAOになくて後のなろう作品にあるのは、食傷感という模造品の悪さだけだけど。これがかなり大きいって点で、SAOはその点は全く悪い点で後のなろうには似てない。
後本編自身も19年の今に放送されてる息の長さもあるだろう。まどマギの11年初頭ってこの手のもので不利な初期にやられてやや風化してないか?って部分もかなりマイナス点。特にまどマギの後継者達の酷さ…。私は2011年に見抜いていたが、これは多分土台の魔法少女に魅力が無さ過ぎると過去に書いた事がある。
後継者の失敗はそれにある。それに対して異世界転移転生と言うややねじれたロジックでSAOを展開可能だとしたログホライズンは見事だったと思う。未だにログホラの世界は閉じ込められたゲームなのか?異世界なのか?が不明だったはず。SAOの土台はそれだけ魅力的だったという事だ。敢えて言うなら魔法少女のコスチュームだけは少女の魅力を上げているとだけは過去に書いた事はあるが。
2013年は進撃で良いかと。SAOともに19年までアニメ化が継続中。ただこの作品後から振り返るとBD・DVDの売れ方から女性オタが引っ張った作品だと思う。だから駄目だってわけじゃないけど、私は腐層ってのがどうも認められないというより、何か違うなと言うのがある。今後腐層の方がオタ全体で増えたならこういう考えも変えないといけないと思う。ただそうなったとき、何か違うなと思う事をどうするか?はその時になってみないと正直分からない。
私が重視するのは数年単位の顔であって、ただ面白いだけじゃ駄目。時代を反映する作品といえばやはりなろう系の始祖的作品のSAOだと思う。フォロー作品の少なさから進撃はどうなのあと。ただ鬼滅とネバーランドはその影響があると思う。元々ブルージェンダーから流れてきた流れが進撃なので、別にエポックメイキング的ではないが、ヒット作の後追いって意味で、人食い鬼という怪物を使った戦いってのでは似てると思う。
でも、進撃やブルージェンダーと大きく違うのは、巨大ゆえに強力。そして対話がかなり苦しい相手って点。そういう意味では東京グールもほぼ人間と変わらないので、鬼滅やネバーランドは進撃の影響ではないのかもしれない。過去を探れば幾らでもあるし、そもそも吸血鬼がこの典型であるため珍しくないが、ジャンプ系って意味ではハンターの蟻の方が進撃より影響を与えているような気がする。
フォロー(パクリ)作品が多いのは、それだけ魅力的なアイデアであったのと次に真似しやすいってのが大事なんだ。多くの作家が目指す、自分だけの個性みたいなものは私はこういったアニメの代表作にはふさわしくないと思ってる。まねしやすいのは大体受け手も刺激を理解しやすいってのがある。まねしにくい作り手の個性=作家性ってのは、シンプルな刺激が多いアニメ漫画にはふさわしくない。
進撃のネタを使って面白く仕上げるのは多分あの原作者だけなんじゃないか?と思う。魔法少女と違ってそもそも魅力が薄いじゃなくて、魅力を引き出す難易度が高いだと思ってる。何故なら進撃自体も過去の作品のパクリだからになる。それを元ネタの作品群より刺激的に仕上げたのは原作者の力だろう。
他にもだフォロー作品に触れた後の世代がつまらなかったら元アニメに触れるだろうか?まどマギは多分そのせいで後の世代で風化してしまうと思う。正直後続の魔法少女を見てまどマギ見ようと私なら思わないから。つまらないイメージがつく。
さて14年だ。ノゲノラ、君嘘、しろばこ、野崎君あたりかと思う。絞れない。そう絞れないのは当たり年とは違うんだ。突出した作品が無いと言う裏返しになる。この中でしろばこだけが異色かなと思う。ただこれ実写漫画ではすごくあるタイプの作品。オタ向けとしては売れない系統が売れた。だから創られなかっただけなんだ。
これは深夜アニメが主流になった今のアニメのの弊害だと思う。しろばこだけが抜けて見えるのは深夜アニメとしては異色だからだ。でもその原因はBD販売と言う方法のせいで作れなかったんじゃなくて、創らなかっただけなんだ。
2015年はユーフォで決まり。さてここで2010年の京アニの話しと繋がる。あの時話そうか悩んで後にした。この作品根本的には女性向けの女性作家の作品なんだ。もちろんオタ以外ならこれは女性向けじゃない。だが深夜アニメの中でこういった作品は女性向けになってしまう。2010年に京アニは男性オタ向けとしては最高点を迎えて終ってしまったんだ。
この作品はどこをどうとっても男性オタ向けじゃない、ちはやふるで書こうとしたが典型的ちはやふると同じマイナーかつ、体育会系文化部ものまるでオタっ気がなく中身も大筋はちはやふるに似てると思う。これをオタ向けに仕上げたのは間違いなく花田先生だと思う。これは本当に上手かったと思う。男性オタ向けだから良いってわけじゃないベースの部分のマイナー部活物としても良い。
後、やっぱこてこて女性向けだが人間関係の繊細な部分がやっぱり良い。後深夜アニメ全体を通して、男性オタって作画に多少金払う傾向がある。作画が良い作品が売れるわけじゃない、だが同じぐらい面白いと思う作品が2つあった場合作画が良い作品の方が売れる傾向が高いと私は見ている。百合だけじゃなくて男性オタ向けの部分がある。
16年は、リゼロと僕街かと。両方ともループ物。ただ僕街はオタ色は弱いと思う。のりとしてはひぐらしぐらいの流れになる。エロゲで過去あったら多分ヒットしてた。
17年はメイドインアビス。ただ月がきれいの多くの人で評価が高い。最近気がついたが、私恋愛物にかなり抵抗が出てる。女性がすきそうな悲劇と恋愛は両方とも食傷感と土台が男性だからってのが出てしまっている。私はこの2つ多くの人とずれると思う。ただメイドインアビスも悲劇系だけど。当然私が悲劇が苦手なのは食傷感がつきまとうので、舞台に興味があれば別。その点は進撃も同じ。
1話切りした作品がものすごく高い評価って事で私はかなりこの点やべーとは思う。
18年はよりもい、さてさっきの話の続きになる。私としてはまるで評価が高くない。客観的に見ても多少は主観がベースになってる。そこがもうボロボロ。あの花もこれがあるとやっぱり思う。すでに当時から始まっていたと思う。辛うじて他の作品との比較と、後は一部これは泣けないけど上手いなと思った話がったので。
ただ自分の集団がどう評価するか?の評価眼はかなりすごいと思う。冬の時点で2018年はこれ以外考えられないって評価を下していたから。自分がそこそこ面白かった程度しか楽しんでないのにである。それだけに苦手分野だなと素直に思う。泣けるなら私個人はハイスコアガールにすると思う。
でもあれ、多分世代と人を選ぶ。だからこそ私は泣けるんだ。もう汎用的な泣ける話じゃ泣けないんだ。
19年は、鬼滅とかぐや様で良いと思う。正直この年かなりの外れ年だと思う。そもそも最近外れシーズンである冬がよりもいがあり、ゆるキャンとか前の年はすごかったが、またまた外れの冬が戻ってきた。そこからずっとマシにはなったが低調。もしかして今からあるのかもしれないけど、ざっとここまで見て多分こりゃ駄目かなと。
今回10年代をズット通してみて、追加で書く事は、結局前半の3作品がずば抜けていて、かつまどマギの年の他の作品がすごすぎる。他の年なら年度代表になってる。全体的に面白いけど小粒になってる気がする。SAOのような劇的な作品が無いと多分次の20年度はこのまま小さくなってしまった小粒の作品群が続くと見ている。
何故こんな風になってしまったか?は考えたいがそれはいずれにする。今は長すぎるしやめて起きたい。
結論としては19年ラストシーズンに来てやっぱり10年度はSAO以外代表作品が考えられないってなる。