私は貴方を好きな事をやめない!!!
私の名前は 『熊谷 未亜』34歳、食品関係の仕事をしています。
私の好きな彼の名前は 『荒木 アサヒ』28歳で、私と同じ職場の男性です。
私は、荒木アサヒ君の事がずっと好きです。
私は結構、、、人見知りで、なかなか? 彼と話す事が出来ませんでした。
でも会社の飲み会で、たまたま彼が私の隣になりお酒の勢いで少し話す事が
出来て更に私は、荒木君の事がより一層大好きになりました。
私が遠くから見ていた彼の印象は、、、?
いつも笑顔で、優しくて、真面目で、頑張り屋さんでしっかり自分の考えを
持っている人だと思っていましたが、今回この飲み会で荒木君と話してみると?
ちょっと、おっちょこちょいで冗談も好きだし、いたずらっ子な少年のような
ところもあって、、、!
なんだか、、、?
私は彼にスッと吸い込まれて行くみたいに、どんどん好きになっていきました。
▽
でも、その会社の飲み会から3か月後、、、。
彼に異変が起きました。
それが、最近私たちの職場に入って来た女の子で、【一花ちゃん】と言う
女の子と荒木君が仲良く二人で話している姿を見る事が増えたからです。
一花ちゃんは、私より一回り下で可愛らしい女の子です。
私から見れば、一花ちゃんは彼氏や好きな人がいてもいいものなのだけど、、、?
荒木君と二人で話している一花ちゃんは、いつも嬉しそうで、、、。
一花ちゃんも、荒木君の事が好きなのかな、、、?
*
私は、思い切って一花ちゃんに聞いてみました。
『あのね一花ちゃん?』
『えぇ!? 何ですか熊谷さん?』
『今、、、ちょっといいかな?』
『・・・ははい!』
私は一花ちゃんを会社の屋上に連れていくと、、、。
『ごめんね! こんな所まで連れてきて、、、!』
『・・・いいえ、でも熊谷さん! わたしに話って何ですか、、、?』
『実は、、、荒木君の事なんだけど、、、? 一花ちゃんって、、、?
ひょっとして荒木君の事好きなのかなって、、、。』
『はい! わたし荒木さんの事が好きですよ!』
『・・・そ.そうなんだ、今の若い女の子って? ハッキリ言うんだね!』
『いえ、これは性格だと思いますよ!』
『・・・そっか!』
『ひょっとして、、、? 熊谷さんも荒木さんの事が好きなんですか?』
『・・・ううん。』
『そうなんだ~じゃ! わたし達って、ライバルですね!』
『・・・でも私なんか? 荒木君に相手にされないよ~!』
『そんな事ないですって! お互い頑張りましょう~!』
『・・・ううん。』
▼
一花ちゃんと私の二人で話した3日後、、、。
荒木君と一花ちゃんが付き合いだしました。
まさか!? そんな事ってある、、、!?
一花ちゃんは、私に【お互い頑張りましょう~!】って言ったばかり
なのに、、、!!!
こんなに早く、二人が付き合いだすとは思っても見なかった、、、!?
私は、一花ちゃん以上に荒木君の事が大好きなのに、、、!!!
後からやって来た若い女の子に荒木君を取られてしまいました...。
*
私は自分の気持ちを吐き出す為にも、、、!
私は荒木君に、今までの私の荒木君への想いを全て言う事に決めたんです!!!
私は、職場で1人になった荒木君に思い切ってこう言いました。
『・・・あのね荒木君?』
『あぁ、熊谷さん? どうしたんですか、、、?』
『今日さ~仕事が終わった後、話したい事があるんだけどいいかな?』
『えぇ!? 僕にですか、、、?』
『・・・ううん、美味しい居酒屋さんでもどう、、、?』
『あぁ~はい! いいですねぇ~行きましょう!』
『うん。』
▽
私たちは仕事が終わり、別々に居酒屋で待ち合わせをして、、、。
『おーい熊谷さん! ココですよ~』
『あぁ!』
私と荒木君は先ず先に、生ビールから飲んで何品か料理も頼んで話を
していきました。
『ごめんね荒木君! 一花ちゃんっていう彼女がいるのに、、、!
呼び出したりなんかして、、、!』
『別にいいんですよ~僕は熊谷さんに誘われて嬉しかったんですから、、、!』
『えぇ!? ホント!?』
『はい!』
そう言うと、、、?
荒木君は、生ビールをグビグビと飲み干すとまた同じモノを注文して、、、!
『それより熊谷さん、僕に話って? 何なんですか、、、?』
『・・・あぁ、ううん、それがね、あの、、、?』
『熊谷さん! 僕の話を聞いてくださいよ!!!』
『えぇ!?』
『実は、一花がワガママ女だったんですよ~!!! 付き合う前は
優しいというか、、、? いつもニコニコしてて可愛い女の子だな~って
思ってたのに、、、! 僕と付き合いだしたら? めちゃめちゃワガママで!
気も強いし! もぉ~なんなんだよ! あの女!!!』
『・・・えぇ!? 荒木君、もう酔ってるの、、、?』
『僕は酔ってません! 僕の彼女が熊谷さんだったら良かったのにな~』
『・・・荒木君、』
*
私は荒木君が言った【僕の彼女が熊谷さんだったら良かったのにな~】という
言葉で、私のずっと閉じ込めてきた想いが溢れてしまった、、、!
この日は、、、。
酔った荒木君をタクシーで家まで送って行きました。
▼
私は、今日から荒木君に対して人目もはばからずに、、、!
荒木君を見つけては、自分の気持ちを荒木君に押し付けるようになったんです!
『私ね! 荒木君の事が誰よりも好き! 一花ちゃんよりも前から私は
荒木君の事が大好きだったのよ!』
『・・・えぇ!? どうしちゃったんですか熊谷さん、、、? そんな事を言う
ような女性ではないでしょ熊谷さんは、、、!!!』
『もうやめたの! 自分の気持ちに嘘をつきたくない!!!』
『・・・熊谷さん、』
『一花ちゃんと別れて! 私と付き合って荒木君、、、!!!』
『・・・本当に、どうしちゃったんですか熊谷さん、、、? そんな風に言うの
もうやめてください!』
『だって昨日は、、、! 一花ちゃんじゃなく私の方がいいって! 言った
じゃない!!!』
『僕は、そんな事、一言も言ってません!』
『・・・荒木君、』
『もう、僕と一花に関わらないでください!!! お願いします!』
『・・・えぇ! 分かった!』
『・・・ありがとうございます、』
『・・・・・・』
▽
私はこうして、【荒木君のストーカーへの道に進んで行った。】
・・・あれから14年、私は未だ荒木君のストーカー。
毎日、何百回と荒木君の携帯に電話して、荒木君の住んでいるポストに手紙。
荒木君の1日の行動を付け回す。荒木君の住んでいる家のゴミもあさって、
荒木君の情報なら何だって調べて、盗聴器まで荒木君の家に忍ばせた...。
既に、荒木君は一花ちゃんとは別れてしまったが、次の荒木君の彼女が
そのまま奥さんになった。
私は、現在49歳独身。
これからも、荒木君のストーカーをやめない、、、!!!
最後までお読みいただきありがとうございます。