努力が報われるという幻想
一.もう君には届かない「手遅れの返歌」
君がいなくなって だれも僕を守ってくれなくて
最下位になった僕を 容赦なく人は責める
諦めたんじゃない 止めたんじゃない
捨てられたわけじゃないんだよね
嫌われていたのはわかっているの 僕も君も――
消されたのは君だった
きっと僕の方が嫌がられていたのに
いなくなったのは君だった
本当に消えるべきなのは僕だったのに……
二.同じようで全く違うあの人へ「生きたいという遺書」
I can't understand the reason why you guard from the people for me.
どれほど私が無力かわかるでしょう
間違った文章をそれらしい顔で並べるのが精一杯
努力を掬ってくれない 救ってくれない
どうして認めてくれないの? 問いを投げた先は私の実力
これ以上あの人に支えてもらい続けるわけにもいかないの
好かれているらしい私だけど だからこそ辛いの 期待しないで
三.孤独であり続けるために「空虚な激励」
お前が一番好きだ 言われ続けていた
お前ならできる 言われ続けていた
優秀でもないぼくのことを だれかがずっと信じていた
だれにも手を貸されないように 誇り高くあるために
努力していた ずっとずっと そうずっと
だけどぼくにはこれが限界で だれを救うこともできない
自立しなくてはならないから 自分のことだけでもうむりなんだ
ぼくの嘆きをだれか聴いて ――本当はこんなに弱いんだ
四.彼の苦しみとあなたの苦しみ「知」
だれかの期待を抱えて 知らない責任いつの間にか抱えて
どうしてわたしはここにいるの? 守る理由さえわからなくなるよ
彼が消えてしまったときに 一緒に消えてしまいたかった
嫌われているの 本当はそうでしょ?
期待値だけが高いくせに
努力するあなたの姿を見ていて 努力しないわたしが醜く見えて
それなのに報われなくて わたしがあなたを支えるの
彼があの日言っていた意味が今ならわかるから
もどかしいよ いつか消えてしまいたいよ 心から
前回に書いたときには「数学→理科」でしたね。
でしたねって言っても、知らないでしょう。「天才よりも努力家が好き」も、是非ご一緒に!
三年と少し前のものにはなりますが、込めた思いはきっと同じです。たぶん。
今回はといいますと、上か説明していきます。
『手遅れの返歌』は「理科→数学」です。
相変わらず理科は苦手なままです。努力はしているんですけどね……。まして中学のあの優しい先生はもういない(涙)
ちなみに、珍しいことに私のクラスはもう数学の授業がありません。
そういうわけで、”消された”なのです。さよなら、数学。いなくなれ、理科。
『生きたいという遺書』は「英語→国語」です。
あの英文、よく見ちゃいけませんよ。間違った文章をそれらしい顔で並べただけですから。
でも騙される人、結構いるんじゃないですか?
前置詞がわからない日本人、わりと多いですからね。
『孤独であり続けるために』に関しては「社会」です。
社会は唯一、努力が報われている教科と言いますか、とはいってもそれほど良くはないのでそんなことはないというか。
とにかく社会に関しては、補えるほどの余裕はなくとも補われるほど悪くもないのです。
ただ、なぜか期待値がいつも高い!
えぇ、社会、好きですよ。一番好きな教科です。
『知』は「国語→数学・英語」です。
消えてしまった「彼」が数学で、努力している「あなた」が英語という扱いになります。
テスト前でちょっと疲れているんですかね……。
学生の皆様、テスト勉強の合間に、詩を詠んでみると楽になるかもしれませんよ??