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詩集

三の宮に捧ぐ

作者: しのぶ

雲居の果ての九重(ここのえ)

宮にありせばいかにして

かかる憂き目を見るべきや

この世の宮は頼りなし


心はここにあらねども

憂き世に住まう身であれば

災いさわに下り来て

いたく食いつき絡み付く


人の尊ぶことごとも

我はいかでか尊ばん

(ひとや)にありて絡み付く

鉄鎖(てっさ)のごとく見るものを


今となりては天離(あまさか)

雲居の果ての九重を

渡らせたまえゆきたまえ

この世の内の道でなく


例えれば連理の枝か

かつはまた比翼の鳥と

人は言い我も言うとも

心には染まずなじまず

天翔る(いいどよ)のごと

我もまたありたきものを

我人をこうる情けの

おのずから起こらぬならば

君強いて起こしたまうな

愛執は苦悩の元と

人も言い我も心に

おぼゆるものを






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