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黎明を忘れた街  作者: 水木草明
序の序章
1/2

すべてのはじまり

 寝過ごした。

 少なくとも俺の目的地までにこんな駅名は無い。

 「ちっ…」

 くそ、とりあえずここで降りるか


 降りた駅は、非常にこじんまりとしていた。

 と言うか、森の中だ。

 もう動かないんじゃないかというような券売機と改札がひとつずつあるだけで、列車の発着については電光掲示板は愚かフラッグ式のものすら無い。更に無人。

 「おいおい…なんだよこの駅は」

 もちろん無人の駅で答えなどあるはずもなく、結局この問は鳥のさえずりとともに森へと吸い込まれていく。なんとも平和でのどかな田舎すぎる様子に、しばし呆然と空を見上げていたが、はたと自分の目的を思い出す。そう、ここは乗り過ごしてしまった駅であり、自分は速やかに目的地へと向かわなければならないのだ。

 「時刻表…は、あれか」

 壁に掲げられた紙は、時刻表というにはいささか小さすぎる。これはもしかすると、恐怖の一時間に1本コースかもしれない。

  どうか、せめて2本はありますように

 誰にとは言わずそんな切実な祈りを捧げながら、意を決して時刻表と思しき紙を仰ぎ見る。


 しかし、現実は厳しかった。


  『上り  火曜 午後二時二十六分

   下り  土曜 午後六時四十二分』


 「厳しすぎだろ……現実」

 ちょっと泣いた。

はじめまして。水木草明(そうめい)と申します。

特に結末も決まっていない未確定要素満載の話ではありますが、日々精進を重ねていきますのでどうぞよろしくお願いします。

更新は不定期です。もしかすると全く更新できなくなるかもしれませんが、よろしければお付き合いください。

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