【エッセイ】「断捨離」って®いるっけ?
ご覧いただきありがとうございます!
今回は、作者の日常やちょっとした出来事を綴ったエッセイとなります。
本棚の片付けから発掘された「黒歴史」をめぐるドタバタを、気楽に楽しんでいただけたら嬉しいです。
僕はある日の昼、することがなく暇だった。
いつもだったら前日の夜にやっていたドラマでも配信サービスを使ってみるのだが、その日は何も配信されていなかったのだろう。
そこで思い切って本棚に詰め込んであって、とうとうはみ出している書類を片付けることを決行した。
内容物としては学生時代の思い出のプリントから部活動で最後に貰った色紙から社会人になってからの雇用契約書まで幅広い人生の歴史が無造作に詰まっていた。
全て仕分けるのは大変だろうと少しずつ実行することにした。
スモールスタートってやつだ。
まずは無造作に書類(という名の紙類)が挟んであるファイルを開いた。
そうすれば、まあ、出てくるわ、出てくるわ、いらない紙の山……。
その時には保存したいと思ったチラシや印刷したアイドルの写真、何で今まで置いておいたのか分からない謎の求人広告まで全て捨てる選択をした。
その中には行けなかったアイドルの握手会の握手券もあった。
因みにその握手券は専用サイトで購入するとCDと共に送られてくる個別握手会の握手券だ。
握手券は一枚1,000円くらい。出てくる、出てくる。
(この分、貯金しておけよ!)
と、叫びたくなったが、お金に余裕があった時はアイドルに会って精神を癒してもらわないと正気を保てなかったのだろうから、自分を許してシュレッダーにかける。
そして、この断捨離の大ボス、前述した部活動を卒業したときに後輩から貰った色紙だ。
(これは捨てにくい……。)
と、内心思い読み返してみた。
僕が学生時代に所属していた部活は男女分かれていない部活動で、僕が後輩にあたるときは男女関係なく全員の先輩に色紙にメッセージを寄せていた。
しかし、顧問の先生が変わったこともあり、男子生徒には男子の後輩から、女子生徒には女子の後輩からの色紙メッセージに変わったようだ。
中身を読み返してみると「ありがとうございました。」「頑張ってください。」といった、一文と名前しか書いてなくメッセージの配置も偏っていて、白色のバックが目立っていた。
「心がこもっていねーじゃねーか!」
と、独り言でツッコミを入れた。
(まあ、人望がなかったんだろうな……。)
と、思い返すと同級生の中では僕は後輩想いの方だったので他の同級生の男子は何が書かれていたのだろう(全く同じ内容だと思うが……(笑))と思っていた。
処分したら祟りが起きないだろうかと内心びくびくしてネット検索してみると、
≪他の人も思い切って捨てる人が多い。≫
と書いてあったので安心して処分することが出来た。
再びアイドルヲタクゾーンに突入すると、そこには手紙のコピーが入っていた。
手紙というのは僕がとあるアイドルに送ったファンレターだ。
ある時期にヲタク界でファンレターを送ることがブームになっており、その内容を握手会で話すことが出来るということもあり、僕も書いたことが数えるほどだがある。
今やそのアイドルの子はグループを卒業し、ドラマやCMに引っ張りだこだから、テレビで見かける度、感慨深くなる。
その内容を読む必要もないのに、恐る恐る読んでみると変なことは書いていないのに文体がおぞましい。(と言いつつそんな文章能力の人がnoteに投稿するなんて……。そして、今、読んで頂いている方には感謝しかありません。)
読んでいると眩暈がしそうなので途中で読むのをやめて、急いでシュレッダーにかけて成仏させた。アイドルの皆さん、そんな文章を送り付けて申し訳ない。
ここまで断捨離を進めていると小一時間経過し、ドッと疲れが舞い込んできた。
断捨離というのは捨てるか捨てないかの判断力を必要とする上に身体も使うので体力が必要らしい(ネット情報なので諸説あります。←最近のハマっている言葉)。
僕は少し片付いたかなと俯瞰して棚を見てみると、まだまだはみ出していた。
「全然、片付いてねーじゃねーか!」
再びツッコむ。
断捨離は思いのほか疲れたが、楽しくもあった。
しかし、一時間片付けて、紙類を廃品回収や燃えるゴミに出してもまだまだ残っている。
まるで、浴槽の水を手で掻き出す作業のようだと感じた。
僕の断捨離(因みに®は必要ないそうです。諸説あります。)はまだまだ続きそうだ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
断捨離のつもりが、過去の思い出に悶絶する一日となりました(笑)。
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長編連載『売れないっ!』も毎日絶賛連載中です!
こちらのエッセイとはまた一味違う熱いヒューマン小説となっておりますので、ぜひ作者マイページよりチェックしてみてくださいね!
【注釈・補足】
※本作は、投稿サイト「note」にて先行して掲載されたエッセイ作品をベースに投稿しております。
※連載小説『売れないっ!』を執筆している作者・橋本紘のリアルな日常をお届けしています。




