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ある出会いのとき

作者: Soraきた

いつもレビューをありがとうございます

ある角度から見たら

それは数字のゼロに見えて

少し別の角度からだと

数字の1(いち)に見えた

ゼロだから損したわけじゃなく

1だから得をしたわけでもない

ただ、そう思えたことが

わたしにとっては不思議なこと


横断歩道の先に懐かしい人

あなたは、まだ気づいていない

信号は遠慮なく青を示す

何か気の利いた言葉でも話さないと

そう考えていたけど

考えさせる時間を与えてくれなかった

あなたとの距離は

確実に縮まってゆく


「久しぶりだね」

わたしは同じ言葉を告げる

数分の出来事を解説すると

会話らしいものではなかったかな


「あんまり変わってなくて安心したよ」

あなたはそう言って

いつもの笑顔を見せた


変わっていないってことは

褒め言葉のひとつなのかな?


たしかにあなたを好きでいることは

変わりのないこと

でも、それ以外のことは

ずいぶんと

変わったと思うけど・・


照れた仕草が抜け切らないね

髪をかき上げるところは

困ってしまって

次の言葉が出てこないときのこと


だけど、そういうあなたも

あまり変わってなかった

ときおり見せる視線を遠くに置くところ

迷っていたのかな


ある角度からは、あなたらしく強く

ずっとステキに映り

少し別の角度からだと

あのときの少年のような、まなざし


わたしはあなたの背中を追ったけど

感謝の気持ちしかなかったから

肝心なところを

伝えきれていなかったのは

あなたが言う、

あんまり変わってないというところか・・





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