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魔術師は強かった  作者: 中山おでん
第二章 アラストロ編
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第19話 ドラゴンの住処へ

市長に装備をもらった後、俺たちはそのまま宿に直帰した。装備の効果を試そうかとも思ったが、体力を消耗して明日のドラゴン討伐に支障が出てもいけないからな。


そして、宿でまた作戦を考えたが、いい案は浮かばなかったので、結局、前に決めた、俺が防護魔術をかけ、その結界の中からエレアがドラゴンに魔術を撃って気を引き、その隙にガイエルが背後から剣でダメージを与えるという作戦にした。


俺の偏見だが、ドラゴンは魔術が効かなそうなので、今回はガイエルの攻撃に頼ることにする。


そんな感じで最終準備も終え、眠りにつき、夜が明けた。


今日も朝早く起き、戦う準備をして、今、市長の家に向かっている。


「はあ⋯。」

俺はため息をついた。やっぱり怖いし心配だからな。


今日俺達はドラゴンの住処に行き、倒さなければいけないのだが、やっぱり受けなければよかったと今更後悔している。でも、あそこまで市長に感謝されて、装備も貰って、今更断わるわけにはいかない。


そんなことを考えながら、市長の家のところに行くと、市長は家の庭にいた。市長は2人の兵士となにやら話していた。




俺達が門番に門を開けてもらい、庭に入り、市長に近づくと、市長は俺達に気づき、


「おお、もう来てくださったのですね。こちらから迎えに行こうと思っていたのですが、お手数をおかけし申し訳ない。」

そう言った。どうやら、宿に迎えに来るつもりだったらしい。


「ドラゴンの住処までは、こちらの2人の兵士が案内しますので、この2人について行ってください。私も市長として行かなければいけないのかもしれないのですが、私には戦闘能力が全く無いので、申し訳ないのですが私は留守番になります。」

そう言い、市長はさっきまで話していた兵士を紹介した。さっき話していたことの内容は、住処まで案内することについてだったのだろう。


「わかりました。すぐ出発しますか?」

俺が聞いた。


「ええ、今すぐでよければ。」


「じゃあ、今すぐ出発しましょう。」


「わかりました。では、案内は任せたぞ。」

市長が案内役の2人の兵士にそう言った。


「かしこまりました。では、出発しましょう。」

兵士の一人がそう言った。


「よし、行こう。」

俺はエレアとガイエルにそう言い、出発した。


---------------------


俺達はアラストロをでて、アラストロの西の方の山に向かっている。最初の市長の話だと、そのドラゴンは西の山を住処にしているらしい。


「ふぅ、ちょっと疲れたね。」

エレアがそう言った。エレアは額に少し汗をかいていた。

俺はあまり疲れていないが、休憩しておいたほうがよさそうだな。


「ちょっと休憩しましょう。」

俺は先導して案内する2人の兵士にそう言った。


「わかりました。では、ここで休憩しましょう。」

兵士はそう言い、その場に腰を下ろした。


「ごめんね、私のために休憩してくれて。」

みんながその場に腰を下ろすと、エレアが申し訳なさそうにそう言った。


「別にいいよ。いざ戦う時に疲れていたらマズいだろうしな。」

俺はそう言った。エレア以外はあまり疲れていなかったが、道中で敵が出てくるかもしれないしな。


「ドラゴンが住んでいる山って、どの山ですか?」

俺が兵士に聞くと、


「あの山頂に少し雪がかかった山です。あそこの中腹あたりに住処があります。」

兵士はこのあたりの山で一番高そうな山を指さし、そう言った。だいたい標高は1500メートルぐらいだろうか。

ここから見る限りは、山はそんなに急な感じではなさそうだ。


「以前はあの山は登山道もあり、色々な人たちがあの山に登っていたのですが、ドラゴンが住み着いてからは立ち入り禁止にしています。」

兵士はそう説明してくれた。


「そうですか。じゃあ、そんなに山は急ではなさそうですね。」

俺はそう返した。


「ふぅ、もう大丈夫だよ。出発しよう。」

俺達が話していると、エレアがそう言った。


「ガイエルは大丈夫か?周りに何かいるのか?」

さっきからずっと周りを見渡して警戒しているガイエルに聞いた。


「あぁ、出発しよう。」

ガイエルはそう言い、立ちあがった。


「よし、じゃあ向かうか。」

俺はそう言った。


---------------------


ドラゴンの住処のある山まで着き、山をしばらく登った。

案内の兵士曰く、もう少しらしい。


「あそこですが、今は住処にいないようですね。」

兵士がそう言い、立ち止まった。

どうやら、今はドラゴンは何処かに行っていて、住処にいないらしい。


「しばらく待ちましょう。」

俺はそう言い、立ち止まった。


「周りの警戒を怠るなよ。」

ガイエルがそう言った。


「そうだな。」

俺はそう言い、周りを見渡し始めた。



ふと、空を見上げてみると、何か雲の中に黒い影が見えた気がした。


「なんだあれ?」

俺がそう言うと、兵士の一人が、


「あ、あれです!あれがここに住み着いているドラゴンです!」

兵士が慌てた様子でそう言った。


ドラゴンはこっちに近づいてきている。


「おい、俺達に気づいてないか?」

俺はそう言った。


「ああ、気づいているな。戦闘準備をしろ。」

ガイエルも少し慌てた様子でそう言った。


と、俺が防護魔術をかけようとしていると、


ドラゴンがグワァァァと大きな声を上げながら、スピードを上げて降りてきた。


ドサッと大きな音がして、砂ぼこりを上げながらドラゴンが俺たちの近くに降り立った。


「⋯でかいな。」


体長は15メートルぐらいあった。正直、俺はもう少し小さいと思っていたので、少し手足が震えている。

でも、いつまでも怯えているわけにはいかないので、俺は深呼吸をし、


「よし、戦闘開始だ!」


そう叫んだ。

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