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魔術師は強かった  作者: 中山おでん
第二章 アラストロ編
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第18話 準備


明日はもうドラゴン討伐の日だ。

昨日はあまり眠れず、朝早く起きてしまった。ベッドに入っても、作戦を考えたり、やっぱり怖いなと思ったりと、色々なことを考えてしまったからだろう。

朝が早いと普段の俺は2度寝するところだが、今日はそういう気がしなかった。体を起こして、周りを見渡すと、ちょうど日が出できていた。2人はまだ起きていなかった。




俺が眠気を覚ますために外の光でも浴びようと思い、宿の外に出ようと一階のフロントに降りると、昨日の市長の兵士がいた。


「あ、ナカタニ様。こんな朝早くからどうもすみません。」


「どうかしたんですか?」

俺が聞くと、


「市長からナカタニ様に渡したいものがあると言われまして⋯」


「俺に⋯、渡したいもの?」


「ええ、なので、今日のうちにもう一度市長の家にお越しいただけないでしょうか。」


「わかりました。」


「お手数おかけしますが、よろしくお願いします。」

そう言い、市長の部下は帰っていった。


それにしても、俺に渡したいものってなんだろうか。

明日に備えて、装備とかをくれるのだろうか。


と、俺が兵士を見送りながら何の用事なのかその場で考えていると、エレアが眠そうな目を右手でこすりながら一階に降りてきた。


「あれ?こんな朝早くからそんなところでどうしたの?」


「さっき、また市長の使者が来てさ、今日また市長の家に来てほしいって。渡したいものがあるらしい。」


「そうなんだ。じゃあ、今日も早めに市長の家に行こう。でも、渡すものって何かな。」


「さあ、そこまでは伝えられていないからな。」

そう言い、俺達は部屋に戻った。


---------------------



あれから2時間ほど後、俺達は朝ごはんを食べ、出かける支度をして、市長の家に着いた。


俺達が門番に近づくと、門番はすぐに俺に気づき、門を開けてくれた。


「さあ、お通りください。」


「どうもありがとうございます。」

軽く礼をし、庭へ、そして、玄関に歩いていった。


玄関の門番も、俺を見るとすぐに扉を開けてくれた。

「ようこそお越しくださいました。こちらへどうぞ。」

そう言い、門番が昨日と同じように応接間に案内してくれた。


----------------------


応接間に着いた。

門番が、また昨日と同じように、

「ナカタニ様とその後一行がいらっしゃいました。」

そう言うと、


「分かった。それでは、ナカタニ殿、エレア殿、ガイエル殿、お入りください。」

市長がそう言ったので、俺は扉を開け、部屋に入った。



中に入ると、応接間の中央の机の上には、ローブと鎧が置いてあった。


「今日もお呼びして申し訳ありません。ですが、屋敷にいいものがありましたので、お呼びさせていただきました。」


「いいものって、それのことですか?」

俺はローブと鎧を指差し、そう聞いた。


「ええ、そうです。昨日渡し忘れておりました。」


「それは、普通のものじゃないんですか?」

そう聞くと、市長は少し誇らしげに、


「ええ、こちらはマジックアイテムでして、普通のものよりも魔術に耐性がつくような魔術がかけられております。」


「それを俺達に?」


「ええ、地下室には何着がありましたので、ちょうどよかったです。このローブは装備者の魔力が高くないとあまり効果がでませんし、鎧も重いので、私の部下の兵士達では着られなかったのです。しかし、貴方がたなら着られると思います。ささ、着られるかどうか試してみてください。」

そう言われたので、俺とエレアはローブを、ガイエルは鎧を装備した。


「ガイエル、どうだ?」

俺が聞くと、


「問題ない、少し重いだけだ。」

そう言った。すると、市長は顔に笑みを浮かべ、


「おお、よかった。ナカタニ殿とエレア殿も魔力が高いと聞いておりますので大丈夫でしょう。」


「ええ、ありがとうございます。」


「要件は以上でございます。明日はそれを着てもらっても構いませんし、これまで使っていた物で戦っていただいても構いません。」


「いえ、これで戦わせていただきます。」


「わかりました。では、また明日お願いします。」


「ええ」


俺はそう言い、俺達は、部屋を出た。


ドラゴン討伐の日は明日だ。気を引き締めないとな。

投稿が遅れてすみません。

これからはほぼ毎日ぐらいのペースで更新します(多分)ので、応援よろしくお願いします。

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