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テンプレ展開は夢の彼方に散って


前回のあらすじ

シンとイグニスとの出会い、そしてシンから告げられる様々なこと。

ここはラクリマの地、破龍、八龍の話、そして忌み子。

そしてその話の中から告げられる真実。

───フロスが、忌み子かもしれない。

そして彼女の口から告げられる事実。

もともと同族たちに蔑まれ、迫害されていた。

宗助は彼女の境遇と、自らの独りの過去や神とのエピソードを重ね、フロスにいっしょにやり返そうと言葉をかける。


彼女と彼の復讐譚がはじまる。



「さて?とにかく依頼をこなして金を稼がなくちゃいけない」


「俺らの今の目的はこうだフロス。」


「安定した収入源、破龍と会う、泊まる宿。」


「そのためにはまず依頼をこなす必要がある。」


「ん...。」


俺達は依頼カウンターへ歩みを始めた。


──────────────────────────────


「依頼受付へようこそっ依頼の完了ですか?新規依頼の受注ですかっ?」



依頼カウンターの受付嬢が言う。その際、受付嬢の巨大でhugeな胸元の塊が大きく震えた。

いやぁそれはもう大揺れは大揺れ。

大地震の激震ですよ。

おそらくGかHあたr


バシっ


フロスが俺の足を軽く蹴った。じぃっと俺のことをジト目で見つめている。


じとだけに。


…死ねよ、俺。


やはり龍は視線に敏感なのか。


一方、受付嬢さんはまったく気づかずニコニコしながら「どうしましたか?」と言わんばかりに首を傾げる。


「...あぁ...依頼を受けたいんですけど...」


「おや?ここのご利用は初めてですか?でしたら冒険者協会に加入される必要がありますが登録されますか?」


テンプレ展開キターーーーーーーーー


「もちろんです。」


「ではご案内しますね。」


受付嬢は机の奥の部屋に俺らを連れて行った。



「ではまず加入される際の注意事項と契約書になります。」


俺に注意事項を書いた紙と契約書を手渡した。

注意事項は特に驚くようなことはなく、怪我の責任は追わないといったものだった。


※宗助はこの世界に来た時点で字が読めるようになっています。



俺は契約書に自分の名前を書き込み、完了の印をもらった。


ゲームで言うところの名前とか性別とかの選択画面かな。

俺は一人でなんかワクワクしている。


「では次の行程ですっ。そうすけさんのステータスを測定いたします。」


「フロスはもう測定はしたのか?」


フルフルっ


フロスは首を横にふる。


「フロスさんは契約書だけ済ませてあります」


ありがちな計測器や石が壊れたりする展開で周囲の奴らから一目置かれて。

「な、なんだあいつは...」

っていうよく見る展開になるときが来たか。


「ではこの紫の石に手をかざしてください」


受付嬢は紫色の石を俺の前に差し出す、これがステータスを計測してくれるらしい。


俺の隠された実力に周囲が驚き震え上がる。

そう、そしてこの瞬間から羽村宗助の俺TUEEEEEがはじまっ


「おや、そうすけさんは基本はなかなか平均的なステータスで、知能ステータスと成長率がとても高いですよっ」


「おめでとうございますっレベルアップのステータス向上に期待できて魔法使いなんて向いているんじゃないですか」


たと思っていた時期も俺にはありました。


「...そっかぁ...。」



おそらく知能ステータスが高めなのは、大学に行っていたからで、素の力だと俺は成長率だけかぁ。


チーン...


俺TUEEEEEならず...というかめっちゃ強くもめっちゃ弱くもないってそれいちばん

おもんないやつじゃん...


「では次はフロスさんのステータスを計測しますねっ」


フロスは石に手を触れる。


「おおっ」


受付嬢の声が響く。


いやもういいって。これフロスは超強いパターンじゃん(フラグ)


「知能と精密性が低めな代わりに筋力と持久力がとても高く、敏捷性も高めになっていますっ!」


「すごいですよっこれ」

「フロスさんは力強い戦闘に向いていますねっ」


「ーーー〜がーー〜〜でーーなので」


…受付嬢が俺のことなんか眼中にさえ入れずめちゃくちゃフロスを褒めまくる。

のけものフレンズの羽村宗助です。


「...」


チラ


そしてふと。

受付嬢がこちらを向く。


そして、


「...そうす...け..さんはっ」

「平均的...ですね」


「」


受付嬢さん。それは慰めにもなってないしむしろ大アザになってるんですがそれは



「ま、まあまあ、レベルアップに期待...できますよ...きっと...」


なにこの「...ぷwこいつ連れの自分より年下っぽい女の子に力とか負けてて、草w」って言われている気分は。

まあでも普通にレベリングしたら強くなりやすいってことだろ?


そう信じさせろ(半ギレ)



半ギレの羽村宗助でした。

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