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新キャラ登場

もしゃもしゃ


フロスが飯を頬張っている。その外見スケールに対して食べている量はなかなか多い。

だいたい俺の三倍くらい。というか物理的にあの体の大きさにこんな量が詰め込めんのか不思議でたまらない。


フロスが肉を口に放り込み、それをおかずにパンを頬張る。

うまそうに食うなぁ。


「おいひい。」


「ちゃんと飲み込んでから喋りなさいよ。」


とはいえ俺自身もこの世界に来てから何も食ってないし、

襲われて、走って、歩いて、歩いてってことがあったから流石に腹も減ってくる。


俺は手元の骨付き肉を豪快に噛みちぎり、主食のパンを追って食べる。



「うまい。」


照り輝く油、厚い肉、程よい塩加減。

粗末にではなくきちんと調理された肉には良い焼き加減で味付けもよく、


食という欲望のビッグウェーブを引き起こすには十分だった。


乗るしかない、この大波ビッグウェーブ


「うますぎるっさぁいこうだぜっ!」


噛むほどに口に溢れ出すこの高揚感っ

しかしこの健康なんて考えもしない背徳感っ!


それはまさしく美しいものを汚す感覚にも等しいっ!!




────────────────────────



ううぅ...


調子に乗って食べすぎてしまった。


キモチわる。...



まあ飯も食ったしそろそろ情報収集及び依頼を受けに行くか。


「ほう?お前、見たことない顔だな。この辺のやつじゃないだろう。」



受付まで向かう途中で知らない二人に話しかけられた。


「...俺は理由あって遠い場所から此処へ来たんだ。」


一人は斧を背負った背が少し高めで筋肉のついた短髪で赤髪の男。先ほど話しかけたのはこいつだ。

もう一人は俺より少し背が低く、(フロスよりかはでかい)剣を腰につけて、服装は軽めの装備をしていて髪の毛はセミロングくらいの芦毛。なんだか飄々としている。



二人組のもう一人は言う。


「なるほど。此処であったのも何か縁である。旅や戦に求めるは美しさだ。」

「名前を訪ねよう。おのれはシン・アストルムと言う。」


「俺はイグニス・アルドル=エテルニタス。長いからイグニスって呼んでくれよ。」


「なるほど、シンとイグニス。これからよろしく頼む。」


「俺は...羽村宗助わむらそうすけ。」


「で彼女はフロス。」


フロスがコクっと頷く


「うむ。」

「おうよっよろしくなソウスケっ」


にしてもこの二人なかなかに強そうじゃないか。それに気さくでいい人そう

そうだ、この辺のことについて尋ねておこう。



「二人はこの辺に詳しいのか?」


「別に物知りとまではいかぬが、一般的な範囲ではな。」


いい機会だ。ついでに教えてもらうか。


「じゃあ色々と教えてくれないか?俺らはこの村やその周辺について全く知らなくてなぁ。」


「ふむ、よかろう。」


──────────────────────



まず気になることといえばなぜここら一体の地域はこんなにどんよりとしているかだな。


「なんでこの村やまわりの地域はこんな暗いんだ?」


シンは少しだけ顎に手をあて、考えをまとめた上で話し始めた。


「ふむ。まずこの地域の名前はラクリマという。」


「もともとここら周辺は地理的条件により雨や曇っていることが多く、風景などはしんみりと落ち着いていた場所だった。」


「───しかし近頃、ラクリマの村の近くで破龍が目覚めたのである。」


ガタッ


フロスがその場に立ち上がる。


?なんだ?おかしな点でもあったか?


「フロス?どうかしたのか?」


「...」


そして何も言わずにまた座った。


「...?」


「つづけるぞ。」


「その破龍のせいでいつ村が襲われるかわからず、おまけに破龍の目覚めた地点の周辺は、狩りや採集が停滞し、食料の備蓄も危ういといった状況だ。」

「結果人々の思いは破龍によって押しつぶされるじゃがいものようになった。」



おいおいラクリマの地なかなかピンチじゃねえか。。


「そのさっきから言ってる破龍ってなんだ?」

(めちゃくちゃかっこよさそうだな...(中二病))



さあて一体どんなお話がシンから聞けるのでしょうか。ていうかシン、ギャグセンないですね。

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