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彼女はフロス。


前回のあらすじ。


酒に酔った俺氏(21歳大学3年生)、トラックに轢かれて異世界に来る。

その途中で邪神(俺からしたら)と出会ってそいつに復讐してやる。

と思ったのもつかの間、なんかゾンビみたいなのに襲われる俺。

絶体絶命!のところを目の前の美少女に助けられた。





身長は俺が178cmだったのでこの娘は160ちょいくらいだろう。

さっきすこし身長が高く見えたのはフードが角により押し上げられていたからだろう。



…自分よりも小さい女の子からあんな暴力的な力が発揮されるとは...しかも助けられたし。

ちょっと俺、複雑な気分。


「フロス。」


え?


「え?」


おっと心の中と同じ反応がそのまま出てしまった。


「わたし、フロス。」


「君の名前?」


コクっ


頷いた。表情は変わらないが少しだけ可愛らしい。


「そうか、フロス、ね。よろしく頼む。」


「ところでこの辺についt」



ぐぅぅぅうううう



知っていることがあったら。と言おうとしたところを違う音が割り込んできた。

相反する音により俺の声、というより言おうとした言葉が消える。


「おなかすいた。」


「...」


彼女と目が合う。


「...おなかs」


「二回も言わなくてもわかるわっ!!」


思わずツッコミが出てしまう。


「んでまあ確かにこの辺は荒れてるし食えそうなものはなさそうだな。」


「とりあえず、俺と一緒に来るか?」


「ん...」


コクっ


かわいい。


────────────────────────────────────────────────




俺はフロスの隣をスタスタと歩いている。彼女が道を

歩き始めて大体五分といったところだ。


「この辺についてなんか知ってることってあるか?」


「...」


相槌くらいうってもらってもいいじゃぁん。いきなり歩き出すしさぁ...

一緒に行くんじゃないの?...


何も答えない。というか顔を向けてさえくれない。

…クール系キャラなのか...?


「なあ近くに街とかそういうのあったりしないの?」


俺はフロスに問う。


「───ん。」


と言うと彼女は右手で進行方向を指さした。

どうやら彼女は街に向かって歩いているらしい。はじめからそう告知して歩いてほしいものだが。


「わたしも、あまり、知らない。」


うーん。どうやらフロスもあんまりここについて詳しくないらしい。あと彼女は単純に無口で静かなタイプってだけ。


やっぱ街で情報収集すべきだな。


というか彼女については教えてほしいことや疑問が山程ある。


君の角や尻尾はなんなのか、石の投擲であんな威力を生み出すなんてどうやったのか、なぜそんなボロボロの服で裸足なのか(まあこんな場所だし仕方ないかもだけど。)、そもそもここはどこなのか、なんていう地なのか。



この世界の常識なんて知らないし、なぜ言語が通じるのかさえよくわからん。

神様お得意のご都合主義だろうか。一日が何時間かさえ知らないし、大きさの単位だとかも知らない。

...そういや魔法とかあんのか...?


というかそんな事考えだしたらきりがない。


「じゃあフロス、さん?あと街までどれくらいなんだ?」


「もうすぐ。」


ああっ...答えてくれたっ...うれしぃ...(何この反応キモすぎ)

じゃなくてどうやらもうすぐ着くようである。


「───きてっ──────」


フロスがそういうと俺の手を引いて駆け出した。

なかなか速い速度で走るなぁっ。木々をかき分け


そして目の前のちょっとした丘に走る。


その上に登ると、


「───おおっ」


俺、

おもわず声が出る。


そこにはこういう異世界ものやファンタジー世界にはありがちな村が見えた。

というか墓地なんて森の中に作んな...





次回村いきまーす。この先彼らはどうなるのでしょうか。

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