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はじめてのだんじょん 5



金の蛇をぶっ倒した俺達は、またモブ共を蹴散らしつつ先へ進んでいく。

そして俺は今更気付いた。ここに入ってから、他のパーティーだとか冒険者に出会ってない。


なにか理由があるのだろうか。

それともダンジョンに入るための最初の仕掛けを解くことさえできなかったのか?

いいやそんなはず。


まさか...もしかしてここは超難関の熟練者が挑む場所...


「お主ら何者であるか。」


「っ...!!」


「む。ソウスケとフロスであったか。」


相手はこちらに気づいたらしい。

この渋いシャ◯ル・ジ・ブ◯タ◯゙アみたいな喋り方は...


「シン...?」


俺は言う。


「おおっソウスケとフロスじゃねえかっ」

「集会所ぶりだなっ!」


そして隣からは俺とフロスの名前を言ってイグニスが出てくる。

この二人組と会うのは集会所ぶりである。


というか集会所のときはいきなりフロスを押してその場を離れた。

なんかこういう時微妙な空気になったりするが、この二人はそうでもないから

楽だ。


芦毛の男と大斧を背負った男がこちらに近づいてくる。


「この前はなぁんでいきなりどっかに消えちまったんだ?」


イグニスが尋ねる。


「ええと、ちょっと腹の調子が良くなくて...」


とっさに出た言い訳はあまりにも見苦しく、一瞬で何かを取り繕っているとわかってしまう。


「?...フロスも一緒に入ったのk?」

ゲシッ


シンが何かを察したのか、イグニスの質問を遮断する。

英語でいうとシャットアウト。


「なにすんだよ!?いきなり蹴ってくんな!!」



シンに向かって言う。しかしシンは黙ったままであり、両目を閉じている。



「...」


「本当に何なんだ?」


「...」

「...おなごが厠に行くなどと言うでない。」


あぁ...別に察しがめっちゃいいとか言うわけではなかった。


「ぷっ...何だよシンそんなことにいちいち反応してんのかよっ...」


イグニスはシンに向けてほくそ笑み、ニヤけつつ小馬鹿にする視線を向ける。

シンは意外と初心なのか。それとも下ネタ耐性が死んでるのか。


「うっ五月蝿いっ」


「お子様でちゅね?シンちゃん?」


「馬鹿には下品さしかないだけだ。」


「なんだと!?男ならこれくらい普通だわ!ほぅら。◯◯◯◯、◯◯◯◯◯に◯◯◯◯◯、◯◯◯◯...etc」


…いくらなんでもそれは普通に下品だろ。

俺はフロスの耳を塞ぎ、目を閉じる。逃避したいからな。


「なんと破廉恥なことをっ!!殺すっ!!」


目の前で喧嘩が始まってしまった。


「おいおいマジになんなって、それは図星ってことだぜ?」

「私は下ネタ耐性なしのお子様脳みそでしゅってな!!」


「そんなに死にたいか、なら今すぐにでもそうしてやろう」


あたりに冷気が立ち込める。これはシンの能力...?

そしてシンの周りに5つの氷の槍ができる。


「上等じゃねえか...」


イグニスはその場で右足を振り上げ、地面に振り下ろす。


ゴッァァ


すると地面から炎が吹き出し、斧にまとわりつく。


そして二人は顔に影を落として笑い、ゆらりと動き出す。


「ま、まあまあ落ち着いて」


「貴様は気に入らないと思っていたが、それも此処で終いとしよう。」


「あぁ?...どっちがだ」


そして炎の斧と氷の槍は強烈な音をならし、その場に炸裂する。


寒いのか暑いのかよくわからない感覚に襲われ、俺とフロスはその場に伏せる。



「ケホッケホッ」

「砂埃が、うざい。」


俺はゆっくりと目を開ける。

すると、あら不思議。


ついさっきまで瓦礫に埋もれていたところが吹き飛び、目の前に大きな扉があるではないか。


「これ、ボス部屋か?」


「みてぇだな。」

「うむ。」


いやさっきまでのテンションはどうした。

「殺す。」とか「上等だぁ」とか


シンが扉に触れる。そして取っ手を動かそうとするが開かない。


「これは鍵がかかっている。」


そう、俺は知っている。これはおそらくあの鍵だと。


「鍵ならおそらくこれじゃないか。」


俺はドヤりながら鍵を二人に見せる。そして自信満々に鍵を刺すが、


刺さらない。

俺は大粒の汗を垂らし、なんとかガチャガチャしてみるも全く刺さらない。



チーン


「刺さってねえな。」

「これは違う鍵ではないか?」


「...フロス」


「ん。」


ドガァァァァァアアアア!!!


そして最後にたどり着くのは筋肉であった。



筋肉の世界

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