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はじめてのだんじょん 2




「結局何も得られなかったな。奥のボスとかトラップがとか書いてたくせにはじめの扉で門前払い。」


「...」


しょぼんとするフロス。


こいつは伝承の忌み子なんじゃなくてただの飼ったばかりの子犬なんじゃないか。


あ、まずい。頭を撫で回したい衝動に駆られている。


俺はしょぼんとしたフロスの頭に右手を伸ばす。


違う。俺じゃない。右手が勝手に、

抗えぬ力。いわゆる不可抗力t


ふぁさっ...


ああっいがいとさらさら。


ナデナデ。


俺はフロスの髪を手のひらで丁寧になぞる。

するとフロスは一瞬目を丸くし、しかしそれを受け入れるかのごとく目を瞑り、

撫でている手を堪能している。


なぁでなぁで

あらあらわんわんじゃなくてにゃんにゃんだったのね本当に可愛らしいわ

この母性本能をわかせる核弾頭ちゃんったら。これもう一生このままがいいわぁ。(早口)



……


俺は何を。


俺は何しているんだ。ダンジョンの目の前で。


倒置法を使ってしまうほどにいきなり賢者タイムになってしまった。



パッ


俺はフロスの頭に乗っているマイハンドを離す。


「っ!!」


するとフロスは見たことのない絶望顔になり、俺の手を頭にもどした。


そんなに焦ることか?

ほらこんなところでいきなり頭を撫でだすからあの古ぼけた鳥の石像もこちらを...


鳥の像?


「亀は北、龍は東、虎は西、ちょうは南に向かわん。」


…これだ。


「これじゃねぇぇぇかぁぁぁぁあああああ!!」

「キタアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」


おっと思わず魂の咆哮が。


あたりを見回すと亀の像、龍の像、虎の像もある。

(まあツルが張って苔ているけど)


「これを、それぞれ東西南北に並べればいいだけか。」


「フロス、多分これはこの長細い像をさっきの方角に合わせるだけだぞ。」


というか開放ギミックをダンジョン外に置くな。


俺は鳥の像に近づく。


そして手元の取っ手を握り、押せ


ない。


「ふんっっっっ!!」


動かぬ。


まるで城を押している気分だ。(誇張しすぎでワロタ)

今のは流石に嘘かもだが、俺の力じゃ全く動かないのは本当である。


ていうことは


「...フロスっこれ押して」


「ん。」


錆とツタのせいで鈍い音がする。

少しずつ取っ手が動き出した。

すると取っ手に連動し鳥の向きが変わり始めた。


というか手を怪我した状態でこれに触れたら破傷風不可避だ。


ギギギギギ...


ガゴンッ


南向きに鳥の像を向けた。


「同じ要領で他の像もやってみるか。」



「......これが最後だな。」


俺達は亀の像を北に向けた。


すると一瞬、像の目が光った。


ありがちなダンジョンの仕掛けだな。こういう手のパターンは知っている。


特にニンテンドゥーとかソォニィのソロゲーのダンジョン攻略の序盤にベタなギミックである。



「...これで進めるのか?」


俺達はその疑問を解明すべくアマゾンの奥地へと向かった。(?)


「あいてる...。」


ついさっき行く手を阻んでいた結界は消えていて、扉が空いていた。

どうやらここからがダンジョンの本番らしい。


「気合を入れていこう。」


コクッ




◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



と入ったものの、このダンジョンなかなかにレベルが高いのか、出てくるモンスターが

さっきから強い。


ホブゴブリン、ポイズンサーペント、ストーンリザード、etc…


一体一体の強さがなかなかなもんで、体力をとても消費してしまう。

しかしそれは同時に成長率が高い俺からしたらとてもうまい話ってことだ。


「うぁぁぁああああ!!」


俺は目の前のストーンリザードにナイフを振り下ろす。


表面の硬い皮膚を無理やり貫通し、突き通す。

そして思いっきり引っ張る。


相手の体に赤い線をとにかく引く。


「はぁっ...はぁっ...」


「...そうだ、あの武器を...使おう...」


俺は荷物入れから、エンチャントダガーとネクロマンサーの杖を取り出す。


そして


「エンチャント・フレア!!」


と唱え、杖をダガーにかざす。するとナイフの刀身に炎がまとわれる。


「そしてっ、サモン・アンデッド!!」


地面を掘り上げてアンデッドが2体出てきた。

ゥ゙ゥ゙ウウウと唸り声を上げて敵に向けて走り出す。


そしてアンデッドはホブゴブリンに噛みついた。


「がああぁぁ」


「おおっなかなか強いじゃないかっ!」

「このままエンチャントダガーも試してやるっ!!」


俺はもう一体のホブゴブリンに走り出す。そして前傾姿勢になり、横切るようにしてジャンプする。


それに合わせて、エンチャントしたエンチャントダガー(小泉構文)を


首に沿わせて、


一閃。


手応えはある。しかし斬った感覚は刀でフルーツを斬っているかのように柔らかく、力はいらなかった。


すると少し焼け付くような音がして、首は簡単にその場に落ちた。


首から上と別れを告げた胴体はその場に倒れ、首は斬った方向に飛んでいった。


なんというかついさっきまでのナイフでの戦いを考えると、あまりにも疲労感は無く、

すんなりと終わった。



…よく見ると首の断面から血液があまり出てないことに気づく。


炎を纏わせた事により、傷口が熱で塞がったからであろうか。


これはダメージを受けたときにも役に立ちそうである。


まあ、めっちゃ痛いだろうから止血法の最終手段だが。



一方、フロスは素手で、モンスターを戦国無双ばりにぼっこぼこに

していた。



遂にまともな戦闘シーンきましたねーーーーー

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