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ラクリマの村を歩く 2

異世界生活二日目。


昨晩はとてもぐっすり眠れた。泥のような眠りとはこのことか。

脳みそはまだ完全に覚醒しきっていない。


ぼんやりとする視界に意識。


思いっきり二度寝をカマしてやろうと思い、お布団を被ろうとしたら

なんか盛り上がっている。


あぁ別にライブ会場とかそういう盛り上がりじゃなくてね


だからブラウザバックするなするな


布団がモコッとしているのだ。


俺は布団をそっとめくりあげ、中を確認した。


そこには俺の上で寝ているフロスがいた。



ちなみに俺は昨晩フロスの隣のベッドで寝た。

この宿、一つの部屋に2つのベッドが基本ついている。3つの部屋もあったわけだが。


1つだけの部屋はない。


なのでフロスと違う部屋にしなくてもいい。


もし仮に俺が彼女に手を出したり、そうじゃない意味で攻撃をしたとしても俺をワンパンでKOすることなんかたやすいと思ったからな。


…それでなんでこいつ俺の布団に潜り込んでんの?


しかも尻尾を俺の脚に巻き付けて、角で首が痛くならない様に手を頭に敷いて寝てやがる。


「フロス...おーい...フロス...?」


俺は彼女に声を掛ける。


「スゥ...スゥ...」


「よく寝る子は育つといいますが...」


ちょっと寝過ぎじゃない?


昨日疲れて寝たのこっちの世界の時計では9時だったぞ。


んで今は時計の針が8時36を指している。

約十一時間と半分。俺は寝ていて、


フロスが起きる雰囲気はない。


まあ寝せておこう。


俺はフロスの手と尻尾を除けてクッションを下に敷いておく。


すると尻尾がスルスルとクッションに巻き付き、フロスはクッションをぎゅっと抱きしめた。


かわいい。


無意識にぎゅっとしちゃうのかわゆい。



俺はベッドから立ち上がり、上着を着て、アイテムと金をまとめ、

この部屋から退出した。


────────────────────────────


朝のラクリマの村もどんよりとしている。

なぜなら小雨が降っているからだ。地理的に雨が続きやすい場所らしいからな。


しかし俺はそれに対して別に嫌な気分はしない。


むしろ俺はしんみりしていて好ましい。


まあ片頭痛持ちとか発狂しそうですけどね。


スタスタ


俺は歩き出す。


今回向かう先は魔法具店と加工屋だ。


俺は昨日見逃さなかった。


受付嬢が示した村の地図の中に、加工屋と魔法具店というものがあったことを。


目ざとし...


寝ているフロスには書き置きのメッセージを置いておいた。


魔法具店にはネクロマンサーの杖を持っていこう。



む?そういえばなぜ俺はこの世界の言葉が理解かるんだ?


転生のささやかな特典か...


わかるのはあのクソ疫病神のおかげじゃねえってことだ。

そんな気が利くわけがない。



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇




加工屋前ナウ。


俺はノブに手をかけ、

回す。


ガラリと扉は開き、


中が見える。


壁には剣、槍、盾、弓、斧

様々な武器種が置いてある。前世ではほぼ見ることのない光景。

ミリタリー系ショップやコレクターの家ならありえないわけじゃないが。


   ・・

それも本物じゃない。今目の前にあるモノたちは本当に生物や魔物を殺害するためのものだ。



「いらっしゃいっ」

「武器の購入かい?それとも発注オーダー?」


カウンターのマッチョな男が野太い声で言う。


「オーダーなら素材や武器種を教えてもらう必要があるよ」


隣のドアから出てきた女は言った。


俺は今回良い短剣を探しに来たんだが、オーダーも有りだな。


「オーダーってのは素材はこっちが用意することもできるのか?」


「おうよできるぞ」


「なら魔物素材でもいいのか?」


「火が通ってなおかつ硬いものならできるが」


ならアンデッドの肉塊は無理だな。


俺の学生生活の様に灰になっちまう。



あっはははははははははは(棒)



「銀貨5枚から10枚ほどで」

「一番いいのを頼む」


「武器種は?」


「短剣かナイフで」


「こいつはどうだ?」


【鎧穿ち(よろいうがち)】、硬ければ硬いものほど通しやすい。しかし刀身が細く、とても脆い。


【エンチャントダガー】、魔力の伝導率が普通のダガーより高い。よって付与魔法がしやすく、かつ威力が高い。


ふむ、悪くない。


顎に手を当て、考えるポーズをする。

俺のステータス的に知能ステータスが高く、魔術師に向いていると受付嬢は言った。


このエンチャントダガーを使い、魔法使い兼剣士スタイルでもいいな。


「エンチャントダガーと鎧穿ちをくれないか。」


「それを選ぶってこたぁ兄ちゃん魔法使いかぁ?頭が良いんだなぁ」


2つの短剣を鞘にしまい、手渡す。


「...」



ま、おそらく日本人ならたいてい高いけどな。知能。

だってほぼ学生なんだもん


「またのご利用お待ちしてるよっ」


この人たちは夫婦でここを営んでいるのか。

それめっちゃ幸せだな。


妬ましいことこの上ないけど。


次回もラクリマの村の回でーす

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