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酒の飲みすぎ

ふとしたある日ありがちな異世界転生をしてしまう羽村宗助。

彼にどんな物語が待ちわびているのか。

────パリーンっ


ああ、今月何枚目だろうか。

なにかガラスっぽいものが割れる音が部屋に響き渡る。

まあその破壊されたものとその割ったのがだれなのかはすでにわかっているのだが。


「フロスっ...」


それが彼女の名前である。


「...」


頭の右側に大きく巻いた角、おしりの上辺りには

黒々とした鱗で覆われた尻尾がある。なんかドラゴン×ヒトって感じだ。


彼女は何も喋らない。というか喋れるのだろうか?

彼女と出会ってからほとんど喋らない。うーん...

嫌われてしまっているのだろうか?


「また皿を割ったの?だめじゃないか。」


「...」


☆ 無 言 ☆


流石にここまで反応なしだと悲しくなるなぁ。


まあとりあえず彼女との出会いについて回想しよう


────────────────────────────────


〜2週間前くらい


「あぁおしゃけおいひぃい」


顔を上気させた男が一人。そうです俺です羽村宗助です。(21)

俺は居酒屋で酒をかっくらっていた。大学のストレスによって飲まずにはいられなかった。

なぜなら俺は大学ではボッチ極まれりだからだ。周りの人間は俺をなに一人だのボッチだの蔑む。

レポートや課題も一人。飯も一人。そんなことで俺は若いながら酒に溺れていた。


「あぁ美味かったぁ」


あたりの暗い道

そしてその帰路。まさしく気分は幸せの絶頂といった時の話。


「あぁああぁはぁぁ...」

「おさけたりねぇよぉ...」


誰かこの前方不注意の酒カスを止めてくれ。

結果


「...あ...?...」


死角からのトラックに気づかなかった。俺は「それ」の眼の前にいる。

出た瞬間の時点でかなり接近しているせいで避けきれない。

いくら止まってほしい、止まれと願ってもそれは近づいてくる。

避けようのない死が近づいてくる。


─────そして


ぷぁぁぁぁあああっ(クラクション)

ドゴォォオッ



大きく鈍い音を立てて俺だったモノはトラックの前方へ吹き飛ぶ。

頭からドス赤黒い液体が漏れ出す。

薄れゆく意識の中で最後に思ったことは、


(こんなクソ...みたいな世界......)


完全に負け組のセリフだった。



意識が完全に消えたと思って目を開けたら、

眩しい。

やけに光景が白い。


視界がはっきりしてきたらなんか男とも女とも言えねえ声が頭に響いてきた。



「...い......おい...起きよ...起きよ。...」


「神の御前であるぞ。...」


っ!ガバッと起き上がる。仰向けの状態から、上体を起こす。

じょうたいだけに。



…ごめんなさい。ふざけたくなったんです。



「神の言葉は絶対であるぞ。」


「 起きよ。 」


脳内でその言葉が反芻して響く。それと同時に脊髄反射のように足が動くと

身体が起き上がり立っていた。

身体が勝手に動いたのである。そのなんとかとかいうことを聞いたら勝手に立っていた。

というより命に応じたといった感じ追わゆる言霊に近い。(中二病)


?なんか眼の前に変な光の玉のようなものが浮いている。


「その通り。私は神であるがゆえに貴様のような下等な人間一人を言葉ことのはで動かすなんて造作もない。」


まるでチンダル現象(光の分散のこと)や水中からみた太陽のようだ。

その自称神は続けて、


「フンっ。また転生適合者か。貴様らのような我々に甘えた穀潰しなぞいらぬ。」

「与えるものは何もなしだ。」


とか言っている。

転生?いわゆる異世界転生で最強とか言うの?


「さあゆけ。せいぜい足掻くことだ。」


ゑ?これなんか伝説の剣とか最強魔法を特典でもらえんじゃねぇの?!

ちょm


「だめだな。さあ転生だ。」


ふぁあっとあくびをしながらこのクソ自称神様は言った。

俺の周りに光が纏われ始める。


こいつ...またあったら絶対殴り飛ばす...




んぅ...

眩しい。

ふと目を開けると


「...」


「なにこれ、墓地...?...」


なんか小汚え墓場にいた。

いやこれダ◯クソ◯ルもブ◯ッドボーンもびっくりじゃないか。


「あのクソ自称神、俺を死人のようにあつかいやがって...」


まあ事故って死んだんだけど。


どこまでも悪神の邪神のようだな。

あの光がほくそ笑む姿が脳裏によぎる。俺は拳を固く握りしめた。


よし。

復讐してやる。


───────────────────────────────────────────────


彼はどうなるのでしょう?次回お楽しみに。


だいたい不定期か2日に一回投稿します。

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