脇の逆襲
彼はダニ氏、しがないサラリーマンだ。中肉中背の警察官が、駐禁の車のボンネットで目玉焼きを焼いているのを横目で見ながら、親友のエル氏と会話をしていた。
「ソフトボールって、硬いよな。」
あたかも矛盾しているように思えるが、非力なダニ氏たちには、十分に硬い。
「そうだよな。」
まだこの時は、体を冷たい瓶の中に塩漬けにされるほどの悲劇に見舞われるとは、予想だにしなかった。
「話変わるけど、絶対な事って絶対にないよn、、、、ギャオス、ぎゃーおす!!!」
「なんだt、ぺっ、ぺぺっぺ、、、ギャース!!!!!!!!」
突然脇に、地が裂けて熱い溶岩を流し込まれたような激痛が走ったのだ。
気づくと、二人は暗く永遠に続くような空間にいた。地面は生温かく、皮膚のような感触
だった。
「なんだ、、、俺たち三途の川を渡り切ったのか?」
「わからない、一つ言えるのは脇に感覚がない」
「お前もか、、、、」
その時、奥からダニ氏らと同じ姿をした、ダニ氏らの脇の化身らが歩いてきた。同じ姿だが、彼らは確実にダニ氏らの体の一部だったのだ。
「ひ、ひっ、殺される、ギャース!!!」
「ギャオス、ギャーオス!!!」
脇の化身は言った。
「殺されるのではない、私たちの体の一部になるのだ。」
「ふー、、何の話してたっけ」
「絶対なことは絶対にこの世に存在しないってことだよ」
「あーそうか、はっはっは」
そうして、元二人の脇は平穏な人生を送った。元ダニ氏と元エル氏がどうなったかは言うまでもない。