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3/7 定食屋での二度目の邂逅

毎週火曜に更新していく予定です。

笹川さんを定食屋で見かけてから一週間が過ぎた。あれから笹川さんは定食屋には現れなかった。あの日だけたまたま来ていたのだろうか。


そう思いながら定食屋へと向かったら、入り口で笹川さんが目の前に並んでいた。

「あ。」

俺は思わず声が出てしまった。


笹川さんは俺の声にびくっとしてこちらを振り向いた。

すると大きな目をさらに大きくしてこちらの顔を見た。


「えっと……源さん?」

「ああ。驚かせてすみません。この定食屋で会社の人と会うのは初めてだったので。」

「そうですね。会社から少し離れてますもんね。」

そして2人で愛想笑いをし合った。


ここでそのまま別れるのは不自然な気がして、

「その、せっかくですし、一緒に食べませんか?」

と誘ってみた。

笹川さんも同じ考えだったのか、

「え、ええ!ぜひ!」

と返してくれた。


そして2人で少しぎこちなく世間話をしながらテーブルに向かった。お互いの仕事のこと、同僚のこと、上司のことなど、当たり障りの無い話題が続いた。


そうこうしているうちに定食が運ばれてきた。



するとどうだろう。

この日は笹川さんはおかわりをしなかった。

出汁もかけずに普通に定食を食べた。


あの日見た笹川さんはすごくお腹が空いていたのだろうか。

それとも幻だったのだろうか。



そして笹川さんはこの後寄りたい場所がある、とのことで、店を出るとそのまま別れた。


私は早く別れたことが少し残念だったが、初めての会話としてはちょうどよい時間であったかもしれない。

※閲覧ありがとうございます!


以前の投稿へのアクセスもどうかよろしくお願いいたします!


「毎朝、新宿~四ッ谷間で乗り合わせる君へ」(短編)

https://ncode.syosetu.com/n1567ic/



「高級な傘をなくした女の子の話」(短編)

https://ncode.syosetu.com/n2859ic/



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