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encounter  作者: RIO
40/59

3-2

祖母が死んだ。

天寿をまっとうしたわけではない、事故だった。

横断歩道のない道を渡っている時、車にはねられてしまったらしい。

加害者の二十代の男性はすぐに警察に出頭したこともあり大きな罪にはならなかったらしいが、そんなことはどうでもいい。

そんな人のことは知らない。

ギャンブルで金に困っていた父は保険金やら慰謝料などが入ってきたことでたいそう喜んでいたようだが、そんなことは本当にどうでもいい。

もう本当にどうでもよかった。


葬式の日、後から聞いた話だけど、母は僕が泣くものだと思っていたらしい。

そう思うのは当然だろう。

僕は大のおばあちゃん子で小さいころか甘えてばかりで事あるごとに自転車で遊びに行き、常に一緒だった。

だから母は祖母が死んだ際、僕が涙するものだと思ったそうだ。

だが、僕が涙することはついになかった。

それで母はこう思ったそうだ、涙が出ないほどショックを受けているのだと。

それは半分正解で半分外れだ。

確かにショックではあった。

でもそれは祖母の死に対してではなく、死そのものに対してだった。

悲しいわけじゃない。

ただ怖いと感じたんだ死というものが。

人間をまるでただの蝋人形のようにしてしまう死が。

身近な人が死んで初めて怖いと思った。

自分もいつかああなると思うと怖くて夜も寝れなくなった。

そんなのは嫌だ。

僕は一生、永遠にこの世界に居続けたい。

たとえ周りの人間が死んでも、たとえそれが人を辞めることだとしても、ここにいたい。

そう思うようになったんだ。

だから僕は―




祖母の死から二年の月日が流れた。

今僕は、少しでも長生きできる方法を探している。

自分の一日の食事はきちんと管理し、日々栄養価を記入し虫、世界の珍味なども口にした。

日課となったランニングは二年間ひと時も休むことなく続けている。

そんな僕は学校では健康オタクなんて言われているが、結構なことだ。

世間がそう言ってくれているということは少なくともこの方法は間違っていないということなんだから。

でも僕の望みは本当に長生きする事んだろうか?

あれから二年の月日が流れたが、死への恐怖はなくなるどころかむしろ強くなった。

ひどいときは部屋で暴れまわってしまうほどに。

家族はもう僕のことを異常者扱いし始めている。

この前、父と母が僕を精神病院に入れるか入れないか話してるのを聞いてしまった。

その時は父が金がかかるからという理由で反対し終わったが、さすがにまずいと思った。

このままでは母に迷惑をかけてしまう。

だから僕はいちばん簡単で、一番難しい方法でこの問題とケリをつけることにしたんだ。

ようは簡単な話。

死が怖いならそれをなくしてしまえばいいだけのこと。

そうそれは、死を嫌うもの誰もが望み、人類の長年の夢の一つ

―不老不死―

今まで誰もなしえなかった奇跡を僕が実現する。

望は不死、求めるは奇跡。

たとえどんな手を使ってでも成し遂げる現実。

そう心に誓い。


物語は始まった。

この僕は第二の主人公です

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