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学校到着時刻八時十五分、家を早く出たのに結局いつもと変わらない。
「ギリギリだったね」
走ったせいか水希は息を弾ましていた。
「ギリギリになったのわ水希の足が遅いせいだろ。たく今日は、いつもより早く起きたってのに」
「えー私、別にそんなに遅くないよ。私じゃなくて学くんが、早いんだよ。」
「え?そうかな」
「そうだよ。まさか学くんとの登校がこんなに大変だなんて思わなかった。これじゃ毎日一緒に来ている白井さんも大変だね。でも、まあ、楽しかったよ、また一緒に登校しようね!」
じゃと言い水希はB組の教室へと姿をけした。
「あいさつ一つ出来ないなんて・・・・ハァーーー」
水希が相手だとなぜか何時も調子が狂ってしまう、多分それはオレが彼女のことを・・だからなんだと思うけど、まったく情けない話だ。
(そういえば水希はオレの脚が早いと言っていたが、本当にそうなんだろうか?由美とは今まで一緒に登校してきたが、そんなことは一度も言われたことがないけど・・・まっ、どうでもいいか)
頭に上がった疑問を消し教室へ向かっていると、
「やあ、おはよう大西」
と、身長175cmほどあるだろう長身の男に呼び止められた。
「ああ、なんだ純か、おはよう」
「『ああ、なんだ』とは、なんだ!失礼だぞ大西は」
オレの無愛想なあいさつが気に食わなかったのか、神矢純は教師みたいな注意をしてくる。
「たっく、お前はいちいち五月蝿いな『おはようございます、神矢君』これでいいかよ!」
あいさつの所はわざと棒読みに言う。
「うーん、まったく心がこもっていないようだが、まあいいだろ。次からは注意するように。」
(コイツ本当に教師みたいだな、まったく朝から疲れるヤツ)
「なんだ、その白けた様な目は?」
「別になんでもねーよ。ただ純は真面目だなって、私もそれを見習おうとね」
これは、オレからしたら嫌味な台詞だったんだが、
「おっそうか、それは良い心がけだ」
と、純はうれしそうに頷いた。
(コイツまじでオレが褒めてると思っているのか?純粋なヤツ、コイツ将来損しそうだな)
なんとなく純の将来を思い、きのどくに思う。
「どうした?妙な顔して」
「いや、まあ、なんだ、純はあまり人の言葉をほいほい信じない方がいいぜ」
「どうゆうことだ?」
「いいから、そう覚えとけって」
「?ああ」
神矢のその言葉と同時にチャイムがなる。
「ゲッ、もうこんな時間かよ!急ぐぞ純」
オレ達はD組の教室へと走って向かう。
「ハァーなんかオレ今日走ってばっかだ」




