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初めての投稿です。下手な上更新も遅いですが、よろしくお願いします。
1章
-小さくて何でもない日常、当たり前すぎて考えたことなかったけど、その日常が何よりも大切な
宝物だった-
1日目 連続的に続く機械音、その不快な音で目が覚めた。
音の元は昨夜自分でセットした目覚まし時計だ。
布団から手を出す
「さむ」そんな一言が出た。朝の冷たい空気が肌に刺さり痛い。
季節は11月、昼はまだまだ暖かいが朝は凍えるほど寒い。
時刻は午前7時、まだ登校時刻には余裕があるが、それではアイツとの約束に遅れてしまう、這うように起き、オレ、大西学は脳を覚醒させ名残惜しいベッドを後にした。
冷えきった廊下を歩きリビングへと向かう、途中奥の部屋から寝息が聞こえた、どうやら母さん
はまだ寝ているようだ、起こそうかとも思ったがやめておこう、昨日も遅かったようだし、どうせ起こしても起きない。そうあきらめ再び歩きだす。
リビングは、廊下よりさらに冷えきっており息が白くなる。
部屋の中心に位置する場所にはテーブルが一脚、台の上には何も置いていない、当たり前のことだが朝食も用意されていなかった。
「ハァー」ついため息がでる。思い返せば母の手料理は何時の事だっただろうか、やめよう考
えるだけで虚しくなってしまう。
とりあいずは何か食べようと思い冷蔵庫の中を確認してまた、ため息がでそうになった。
中には、食パンが三枚だけあとは何もなし。
「買い物くらいしとけよ、まったく」ついそんな愚痴がこぼれる。
無い物はないとあきらめ、食パンを一枚オーブントーストに入れ焼く。出来上がったパンはみごとな、きつね色をしており、香ばしい香りもするのだが、あいにく今はこのパンの旨みを引き立ててくれるジャムもなければ、飲み物も水しかないときている。
なんとも惨めな気分にしてくれる。
だけどやはり、焼きたてのパンは美味かった。このサックという音が何ともたまらない、そう
一人で食事を続けていると、唐突に玄関のチャイムが鳴った。
最後の一切れを水で押し流し、玄関へと向かう。
玄関の扉を開けるとそこには見知った顔が一つ立っていた。




