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元凶
とある政治家、自分の家の古い書庫にあった、一冊だけ異彩をはなつ本が目に止まった。その本には、題名も著者名も書いていない。ただ、黒い革表紙がぬるっと光るだけだ。その政治家の心の中は好奇心の渦で沸き立っている。
開いてみたいという衝動に体を任せると、その次には、もうすでに本の文章に目がいっていた。数十分、いや、数時間その本を貪るように読んでいた。
本を読み終えた政治家は驚愕した。本の内容は、いつかはわからないが、今後、得体の知れない感染症が世界にはびこるという未来予知だったのだ。
ぜひとも食い止めなくては。




