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ミニチュア

作者: 蒼い月

1年半前くらいに書いたクソ短編小説的な。


~東京、某所にある、とある研究所にて~

「どうだね、艮君。」

「はい、所長。今度の実験は成功しそうです。」

「おお!本当かね!ついに、我々のミニチュアの世界を作ることに成功できるかね!」

「はい。おそらく今までのミスの原因であった、小世界の設定のパラメータの複雑さを解決して少し簡略なものにし、コンピュータの演算不能の状態を防ぐことが出来るだろうと思います。」

「でも、それでは小世界の進行が“ちゃち”な物になってしまうのではないかね?」

「まずは小世界の作成の成功から進めましょう。これが成功すれば、とりあえず我々は神に一歩近づくことが出来るのですから。」

「まあそれもそうだね。成功を期待しているよ、艮君。」

 彼らが何をやっているのか説明しよう。

さて、この研究所は『世界創造研究所』という、なんとも怪しい名前の研究所である。この研究所では、人が神に近づく為の方法というものを研究している。様々なこと、例えば、透視、未来予知、などなど。そして、その過程で、『世界の創造』というものにも着手したのである。まあ、『世界の創造』といっても、そんな大それたことが出来るわけではない。そこで、彼らはまず、ミニチュアの世界を作ることを考えたのだ。

 そして、今まさにそれが出来ようとしている。といっても、まだ、世界を創っただけで、動かしてはいない。これから、それを動かすのだ。まさに、神話にあるような天地創造の話が起こるのであろう。しかし、彼らの研究はそれだけでは終わりではない。天地創造が終わっても、まだ、その先の小世界の人類の動向を観察し、暴走するようであったらそれこそ、世界を破壊するのである…。

 さあ、話は元に戻る。

「所長。スイッチを入れます。」

「おお、頼むよ。」

「それでは。スイッチ、オン。」

…ブブブブブブブ。しばらくして“世界”が動き始める。

「艮君。これは、人類にとっての、小さくとも、いずれ偉大になる、一歩だ。」

「いえ、所長。まだまだです。これから、我々は彼らの動向を見守っていくのですから。」

「さて、これからどうする?」

「どうするとは?観察のことについてですか?」

「いや、その話ではなく、我々が、どこまで彼らに介入するのかという話だよ。」

「そうですね…」

彼らは、これからのことについて、話し始めた。

まだまだ、彼らの研究の道のりは、遠い…。


「主よ、主よ。どうやら、彼らの“小世界”の創造とやらの実験が成功したようです。」

「それは本当か。ならば、彼ら人間共も、我々神に一歩近づいたといっても良いのかな。」

「いえ。まだまだでしょう。」

「ほほう。天使様はなかなか人間に対して、厳しいのだね。」

「いや、そうではありません。まだまだ、彼ら人間は、自分たちが我々神の世界のミニチュアに住んでいることに気づかない、いや、気づいたとしてもそこに目を向けないのですから、まだまだと言ったのです。」

「なるほど。そういうことかね。」

そう、彼ら人間は、まだ、ミニチュアの世界にいることに対する自覚がない。さて、それに気づく日はいつになるのやら…。


どこかにあるかもしれない研究所と、それを見ているかもしれない者達の、お話。


全くの思いつきだけで書き散らしました。

感想とかは…まあいいかな。適当に書いたんで。

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