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「佐藤一斎『重職心得箇条』を読む」 の五、



 中露艦隊が日本をゆうゆうと一周。日本は傍観。


 事なかれ主義の極みかな。


 おこんばんはです。豊臣亨です。


 まあ、どこぞの半島のように宗主国様の反応がなければ自分では何も出来ない属国風情なのでどうしようもないでしょうね。無策に自衛艦を派遣して戦端なんか開いた日にはおっぱじめた中露ですら望まないようなことが起きる危険性もあるとか、考えているのでしょう。しかし、最近とみに全世界中に喧嘩を売りだしたどこぞの半島ですけど、行き過ぎた反日ならともかく、なんで急にここまで世界中に喧嘩売り始めたのかなぁ、と思ってましたけど、考えてみたら宗主国様がイキり始めたから自分たちもイキり始めたんですかね??


 もはや中共は実質で、先進国。しかも、いまや戦略爆撃機まで有する軍事超大国です。空母を有する国家は先進国の中ならそれなりにあれど、戦略爆撃機まで有しているのは米国、おロシアと中共のみ。さらにさらにステルス戦闘機を、一応自力で生産できるまでに軍事力が増大しているわけです。


 宗主国様がイキっているから、一の子分を自称する半島人がイキり始めたのでしょうかね。


 それでオリンピックでも歴史に名を残すほどの汚点を数々行うとか正気の沙汰ではないですが、さすがどこぞの半島というところでしょうか。


 日本人的な感覚からすると、米国がイキっていたからといって自分たちもイキろうなんて思う人はそうはいないと思いますが、まあ、深謀遠慮なんて発想が根幹からないからイキれるんでしょうねぇ。まあ、その調子でがんがれ。


 では、「佐藤一斎『重職心得箇条』を読む」 の五、参りましょう。




「【応機と云ふ事あり肝要なり。物事何によらず後の機は前に見ゆるものなり。その機の動き方を察して、これに従ふべし。物に(かかわ)りたる時は、後に及んでとんと行き(つか)へて難渋あるものなり】




「応機と云ふ事あり肝要なり」


 人間することなすこと、そこからいろいろの問題が生ずる。それは一つの機というもの、機微といってもよろしい。その機に応ずることが大切である。


 例えば、胃が変だ。肝臓が痛む、これは一つの気です。微妙な気、病気、やまいの気です。これを感じるとすぐにそれに応じて適当な薬を使うとか、あるいは医者に診せるとか、これは皆「応機」ということです。あらゆる問題には「機」というものがある。つまり微妙な機能、働きですね。


 何事によらず微妙な機能に、てっとり早く対応することが応機、これが肝要である。


「肝要」などという言葉は大変面白い言葉です。内蔵諸器官でいうなら、肝臓、肝臓の機能は皆さんご承知のように肝を痛めたら人間の活動力はだめになります。


「要」は本来の意味は腰という字です。


「肝腎要」という言葉があります。肝臓と腎臓と腰、これは人体の最も大事なところです。「肝」は動力機関、「腎」は浄化機関である。その形態の一番大事なしめくくり、これは腰である。つまり「機に応ずる」いろいろな問題には機というデリケートなものがある。これにピシピシと応じなければならない。これが大事な事である。


「物事何によらず後の機は前に見ゆるものなり」


 我々は注意しておると、あとどういうことが起こるかということが先に見える。だから医者が人体を診察すれば、これはこういう病気が起こるとか、こういうことがわかる。そこで「その機の動き方を察して、これに従ふべし」となります。


「物に(かかわ)りたる時は、後に及んでとんと行き(つか)へて難渋あるものなり」


 物に拘泥するというと後になって困る。機に応ずる、機をみるということができないとみすみす後になって行きつかえて苦しまなければならないという意味です」




 考えてみますと、江戸幕府崩壊の萌芽はやはり黒船来航でしょう。


 黒船が開港を迫り、幕府はその武威に恐れおののき、機敏に果敢に応ずることができず、ずるずると要求を受け入れてしまい、尊皇派の逆鱗に触れた。もはや幕府にこの国の舵取りは不能、そう思われたわけです。


 そう考えますと、この中露艦隊の威嚇行為に対する日本の無言。


 これが機に応じているのかどうか。


 軽空母をもって、F-35を購入し、中共に対する軍事力を、「多少」もったところで結局、それを左右するだけの指導力、判断力、深謀遠慮を、肝心要の為政者がもっているのか?? 中露はそこを指摘しているのではないでしょうか。


 しょせん日本に「尚武」の心なし。


 この一件で中露はもう一度世界に知らしめた。そう見ることもできるでしょう。


 これで、台湾有事、米中有事が起こったとして、日本なんぞおそるるに足らず。少なくとも、中露はそう思ったでしょうね。


 まあ、日本の為政者に指導力なんて別に期待していないのでいいのでしょうけどね。


 と言ったところで、



「佐藤一斎『重職心得箇条』を読む」 の五、はここまで。



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