表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
87/152

「佐藤一斎『重職心得箇条』を読む」 の四、



 では続きまして、「佐藤一斎『重職心得箇条』を読む」 の四、




「【先格古例に二つあり、家法の例格あり、仕癖の例格あり、まづいまこの事を処するに、斯様斯様(かようかよう)あるべしと自案を付、時宜を考へてしかる後例格を(けん)し、今日に引合すべし。


 仕癖の例格にても、その通りにてよき事はその通りにし、時宜に叶はざる事は拘泥すべからず。自案と云ふもの無しに、まづ例格より入るは、当今役人の通病なり】




「先格古例に二つあり、家法の例格あり、仕癖の例格あり」


「先格」とは、祖先からの格式、法則であります。先格、古例二つある。一つには「家法の例格」つまり憲法的なきまりというものがある。もう一つは「仕癖の例格」これは因襲のきまりである。


「まづいまこの事を処するに、斯様斯様(かようかよう)あるべしと自案を付」


 これはある問題を処理する場合、まず、こうでなければならんという自分の案をつけて、そして、


「時宜を考へて」


 どうすればその時の宜しきを得るか、


「しかる後例格を(けん)し、今日に引合すべし」


 前々からのしきたり、法則、きまりを調べて、それが今日に適合されるかどうかを考える。


「時宜に叶はざる事は拘泥すべからず」


 もはや時の宜しきを得ない、時が変わってしまって適応できないことには拘泥してはならん。


「自案と云ふもの無しに、まづ例格より入るは、当今役人の通病なり」


 自分の独特の案、自主的な案というものを持たないで、まず先例古格、仕来り、仕癖というようなものから入る。これは今頃の役人の共通の病気だと、なかなか痛いことを指摘しています」




 時々言われておるかと思いますが、米国にはスリーストライク法というものがあります。


 重罪を三回犯せば、その時点で有無を言わさず無期懲役にする、というものですね。結局、犯罪者の再犯率というものは非常に高く、刑務所にぶち込んだところで自分の犯した罪に向き合って真摯に反省をするどころか、同じ穴のムジナがうじゃうじゃ集まって次の犯罪の話し合いを行っておる、と。何のために刑務所があるのか全然分からん、と。


 試みに、「再犯率」で検索しますと出てくるのが、



「法務省は29日、昨年の犯罪件数や傾向をまとめた2019年版犯罪白書を公表した。警察が昨年把握した刑法犯の認知数は、81万7338件(前年比約11%減)で、戦後最少を更新した。また、検挙者のうち再犯した人の割合を示す再犯者率は、前年より0・1ポイント増えて48・8%となり、過去最悪となった」


 

 と出てきました。


 単純に、犯罪者の二人に一人は再犯をしておると。


 さらに試みに、「性犯罪 再犯率」で検索しますと出てくるのが、



「再犯調査対象者の総数1,484人のうち,全再犯ありの者は307人であり,全再犯率(全再犯を行った者の比率をいう。以下この節において同じ。)は20.7%であった。そのうち,性犯罪再犯ありの者は207人で,性犯罪再犯率(性犯罪再犯を行った者の比率をいう。以下この節において同じ。)は13.9%であり,全再犯ありの者のうちの67.4%を占めていた」



 とも出てきます。


 また、試みにやほーなどを見てみてください。レイ○しただのわいせつ行為だの、そんなのがごろごろでてくる。


 こういう連中に対して、スリーストライクで三回目の逮捕には性器切除などの強制を行うべきであるのに、そういった議論はされていないようです。もはや、時流として日本人も、どこぞの半島人や中共人と大差ないのがうじゃうじゃいる以上、厳格をもって臨むべきなのに、いまだに犯罪者は野放しで、被害者はほったらかし。で、人権派などとほざく左翼弁護士が肩で風を切っておる有様。


 あと、やほーを見ておったら、岸田首相が北朝鮮の拉致被害者のご家族と面会したという記事のコメントでは、「選挙前のアピールじゃねぇの」という意見が多数。


 解決に向けて全力で取り組む、とは歴代言っておるが、現実は何にも変わらん。北はすでに終わった問題という姿勢を崩しなどしない。


 なら、解決に向けて何をなすべきか。


 それこそ、自衛隊ではなく、日本軍として組織して、北に攻め込んで被害者を救出する、くらいのハッタリ程度かましてもよさそうなものですが、そんな度胸の有る政治家など日本にいるはずもなし。


 中共があれほど世界から嫌われていてもそれでも世界二位の経済大国であり、軍事大国であるのは指導者が強気の姿勢を崩さないからなのですが、こういうのを真似できる人間は日本にはいない。いい子ちゃんぶっていたって、「憎まれっ子世にはばかる」という事実はなにも変わらないのですけれどもね。まあ、左翼は大手を振って歩いていますか。にんともかんとも。



「自案と云ふもの無しに、まづ例格より入るは、当今役人の通病なり」



 政治家、役人は今も昔も何にも変わっていないようです。


 というところで、「佐藤一斎『重職心得箇条』を読む」 の四、はおしまい。






「となりの吸血鬼さん」のOP・EDを聴きながら。


 特にEDがイイ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ