曲学阿世
「誉れはハマーンで死にました!」
なるセリフが流行っておるらしいですね。ふむ、ジオンの魂はハマーン様によって死に絶えたのか……
さて。
昨今、様々なようつべあー(ユーチューバー)によってゲームのプレイ動画があげられるようになって、ゲームを買わなくてもプレイした気になる時代になって久しくなりましたね。
年を食うと色んなものが衰えますが、集中力と根気もごっそり失われるから、ゲーム買ったって最後までしないんですよね。だから、動画見てプレイした気になるのならそれでいいや、となってしまう。わたしみたいに買わないで満足するものもいれば、「動画見て買いました!」という人もいらっしゃるわけで、ソフトメーカーとしては忸怩たる思いはあるでしょうけど、いまのところ訴訟騒ぎを起こしていないところをみると、買いました! って人がそれなりにいるのでしょう。
しかし、冷静に考えますと「スーパーチャット」というおひねりシステムとかすごいですね。ゲームをプレイしているだけでお金がもらえる。まさしく科学の勝利ですね。ですが、東南アジアとかで、ゴミ拾って生きている少年少女とかこれを知ったらすごいショックでしょうね。「ゲームしてるだけでお金がもらえるなんて!」 って。
ですが、また考えてみますと、ようつべあーは新しい芸能人なわけで、誰も彼もがゲームしているだけで生活できるわけではない。ひっそりと消える人もたくさんいるのでしょうね。
だいたい、今の芸能界なんて魅力を感じない世界であって、
政治的発言なんてご法度、嫌韓発言なんてした日には確実に干される、
社長が自分のところのタレントに手を出すとか、枕営業を強制する、
パワハラ、セクハラなどにっちゃばんじ。訴えるほうが空気の読めない馬鹿、
大御所に好かれないといつ干されるか分かったものではない、
誰もが憬れたはずのジャニーズだって、御大が亡くなった瞬間瓦解が始まる地獄絵図、
声優さんだって、ちょっと売れるようになってギャラが高くなると仕事が回されない、一昔前は主役をバンバンやってた人が今では名前すら見かけない、なんてのもにっちゃばんじ。
TVが圧倒的な影響力をもっていた時なら我慢もしたでしょうが、もはやようつべあーでいいや、って人がたくさんいるんでしょうね。旧態依然として自ら変革できない芸能界はもはや憬れの世界ではない。しょせん、ヤクザ家業はどこまでいってもヤクザ家業、先祖返りするのでしょう。
さて。おこんばんはです。豊臣亨です。
いつものたわ言はともかくとしまして、まずは早速孔子様のお言葉を伺いましょう。
【異端を攻むるはこれ害のみ】
異端、邪な学問は、百害あって一利なし
安岡先生は『「師と友」巻頭言にみる―― 人間を磨く』 日新報道社発刊 p60にて、
曲学阿世 ――古来大学というもの――
「曲学阿世の一語は故吉田首相の放言で新しく有名になったが、今になってその曲学阿世の弊害は極まると云ってよい。
それと共に大学生の堕落妄状も亦言語道断である。然しこれ亦歴史に鑑みれば敢て驚くべきことでもない。南都(奈良)北嶺(叡山)といえば当時教学の本山であるが、王朝末から鎌倉時代へかけて、いずれも闘争の場であり、白河法皇をして鴨川の水とすごろくのさいと共に、我心のままにならぬものと歎ぜしめた山法師輩は、正に今日のヘルメット・ゲバ棒学生 hooded hooligan の古代版で、此等に愛想を尽かして奮発した真剣な求道者によって初めて新仏教は興ったのである。
今日もこれから脱然として新しく真の正学を興す青年の輩出すべき時である。
漢の初に、硬骨の学者轅固は、衒学的な公孫弘に、正学を務めて以て言え、曲学以て世に阿ねるなかれ(史記儒林伝)と戒めた。
曲学阿世の出典として名高い。学者というものは昔から今の所謂進歩的文化人の源流をなす者が多い。
諸葛孔明の時代(漢末三国)も、大学の諸生三万人皆斗筲(ます・ふご、けちなやから)の小人なり。君子之を恥ずと云われており、八大家文で名高い一人の柳宗元も、僕は少い時、大学に遊んで先生の説を聞き身を立てようと思ったこともあったが、当時多くの人々が、大学生という奴らは聚まって朋曹(グループ)を作り、先輩を侮り、賢者をばかにし、学業をだめにして、うまく立ち廻り、悪い言論をもったいつけ、暴力に訴えて、長上をないがしろにし、役人を罵倒するばかりで、そういう仲間からはっきり別れて独自の勉強をする者など滅多に無いというのを聞いて大いに驚いた(与大学諸生書)と云っている。
寄ると集まると、どうすりゃいいかと言うが、師甲公が天子に対えた通り、治を為す者は多言に及ばず。力行の如何を願う耳(史記儒林伝)である」
とおっしゃっておいでです。
さて。これらを見た上で、すがっち(いまのところ前為政者ほど目の敵にしていない)が「日本学術会議の会員候補の任命を拒否した」として話題になっております。
このことに関して、一方では政権に反抗的な人間に嫌がらせをする違法行為、という意見もいれば、
一方では中共の手先を排除するのは当然、という意見もあるようです。
これらの拒否られた人々がどういった類の人間かはわたしにはつまびらかではありませんし、すがっちの行為がどういう意味合いを持つのかはこれから明らかになるのでしょうが、しかし、重大なことがあります。
この前にも、同様にネットのニュース、古舘伊知郎氏と橋下徹氏の対談にて、
「「俺は性善説を捨てたくないんだよ」古舘伊知郎氏と橋下氏が憲法9条、日米同盟、核廃絶をめぐって激論」
https://times.abema.tv/news-article/8626250
を読んでおりますと、古舘氏の言動はまさしく極左の言い分そのままであって、日本や米国に対してはなんのかんのと云っておられるが、中共や、とある南北半島について悪く言ったりはしない。
「古舘:個別的自衛権の範囲内でできるところもあるのに、PKOの駆け付け警護も含め、あそこまでやったことには反対だ。このまま進んでいけば戦争に行って兵士が死ぬ、兵士を殺す国になってしまうのではないかと、嫌でしょうがない。これも橋下さん的には“現実問題を考えろ”ということだと思うが、この「嫌だ」ということを貫かないと」
確か、この前、とある半島の北側が南側の人間を射殺したかと思いますが、このことに関してものを言った人間は何人いるでしょうね。
わたしから言わせますと、共産主義はすべてのおいて善で自由主義はすべてにおいて悪、という図式でしか物事を語れない連中こそが米軍司令部のごとく、「やだ。」ですけどね。
こういう極左は、オウム並みの狂信者でありますから、自分たちの御本尊に関しては絶対神聖視で、それ以外は敵視するという連中なので敵対勢力に関しては平和だ! 憲法九条守れ! とかまびすしいですが、御本尊には決して悪口を言わない。
ソ連で何人の人間が粛清されようと、文化大革命で何千万、もしくは一億もの命が失われようがかまわない。チベット新疆ウイグルで民族浄化しようが、モンゴルで文化抹殺を企てようが、北が、韓流ドラマみただけで女子大生射殺したってなんとも思わない。でも、すがっちが「日本学術会議の会員候補の任命を拒否」しただけで民主主義の危機だ! と狂ったように騒ぐ。完全に精神異常者。
とはいえ確かに、この「日本学術会議の会員候補の任命を拒否」という一点を見ただけでは何が善で何が悪かさっぱり分かりません。
もしかすると、すがっちの強権的、独裁政治の萌芽かも知れません。
ナチスドイツ時代、強制収容所送りとなった神学者マルチン・ニーメラーはこういう言葉を遺したそうな。
「共産党員が迫害された。私は党員ではないからじっとしていた。
社会党員が弾圧された。私は、党員ではないからやはり沈黙していた。
学校が、図書館が、組合が弾圧された。やはり、私には直接的な関係がなかった。
教会が迫害された。私は、牧師だから立ち上がった。しかし、その時は、遅すぎた」
とあるように、今回の学者に対する強硬姿勢が、実は、恐怖政治の幕開けなのかも、まだなんとも言えない。
ですが、これだけはいまのところはっきりしている事実があります。
今後の日本でこういう独裁恐怖政治が実現するかどうか、はいまのところ不透明ですが、中共の脅威は目前に迫っているのであり、これを座視しておっては間違いなく中共によって、我々自身がマルチン・ニーメラーの二の舞になるのは確実であり、そしてそれは現在進行形で行われている事実なのであります。
そのことを一言も発しないような左翼勢力の甘言に耳を貸しておってよいのかどうか。阿呆ではない左翼以外の人間にとってこれは世界中の人間が共感する危機感なのであります。
また、こういう記事もありますね。
「日本でも「赤狩り」が始まった 菅首相による日本学術会議会員の任命拒否は何を意味するのか」
https://news.yahoo.co.jp/byline/kimuramasato/20201002-00201120/
中共の魔の手は世界中に及んでいるのであり、米国も英国も、その魔の手の排除に本腰を入れたようであります。このまま中共を放置しておっては間違いなく世界は魔女狩りを超える暗黒時代を迎えてしまう。
だいたい、文化大革命で一説には一億もの人間を殺しておきながら、屁とも思わないのが中共です。
もっと言うなら、一億人間が死んでも屁でもないのが中共です。色んな意味で怖ろしい。
つまり、どれほど人間殺したって後から後からうじゃうじゃ湧いて出る、畑で人間が鈴なりに生っているレベルの国ですから、億単位で人間殺したって何とも思えないのでしょう。さすが大陸気質。
その感覚のまま世界に打って出たら日本がどうなるかなど、左翼以外は阿呆でも分かる。だから、あの英国が年明けには空母をアジアに派遣すると言われるくらいに、世界の危機なわけで、高い確率で世界は戦争に向かっている。その時に、中共の手先となって蠢くような連中を野放しにしておくことがどれほど国防の観点で危険なことか、ちょっと妄想できるものなら誰でも分かることです。
ちなみに、こういう、中共に迎合する連中はあまり学がないのか分からないようですが、昔の、ことが分かっている人はこういう言葉を遺しています。
【狡兎死して走狗烹らる。飛鳥尽きて長弓蔵る。敵国敗れて謀臣滅ぶ。我まさに烹らるべし】
すばしっこく走るウサギが狩り尽くされると、それを狩る役だった猟犬は煮て食われ、
空を飛ぶ鳥が狩り尽くされると、それを狙う弓は倉庫にしまわれ、
敵国が滅びてしまうと、それを主唱した謀に長けた家臣はその危険性を疑われ真っ先に殺される。
わたしも今まさにその目にあおうとしている。
これは「項羽と劉邦」で有名な韓信の言葉。
中共のお先棒を担いでいるような連中とはまさしく韓信のような存在であり、中共がもし、世界を支配するようなことがあれば確実に殺されるような存在なのですが、主体思想に脳みそ毒されて「毛主席! 毛主席!」としか言えない連中にはそれがわからんのでしょう。哀れなもんであります。
自分の国の人間が一億死んだって屁とも思わないような人間が、調子のいいところに金魚のフンよろしくついて回る、虎の威をかる狐、ジャイアンの威をかるスネ夫にすぎぬ、知識人だの進歩的文化人だのを大事にするでしょうか。するはずがありません。それどころか、焚書坑儒に見る通り、ピーチクパーチク騒ぎかねない連中を生かしておくメリットなど中共にあるはずがない。
「君たちのために歓迎会を開いたよ」
と言われて、集まったら機関銃で穴だらけにされるのがオチです。自分を殺してもらうために中共のお先棒担いでおるのであるから、阿呆は死んでも治らないというのがこの世界であります。
そして。
わたしは忘れない。
中共肺炎が世界にはびこる前、警鐘を鳴らした良心的医師を中共が真っ先に抹殺したという事実を。
今回大騒ぎしておる精神異常者たちは、そのことに関して中共に抗議したことが一度でもあったのでしょうか。中共の、なけなしの良心が抹殺されたことに沈黙をもって迎合した連中がこの程度のことで馬鹿騒ぎとか、どれほど学を曲げて世に、中共に阿るつもりか。
こういう連中は人類の敵である。
このことをはっきり認識しないと、第二の神学者マルチン・ニーメラーになるのは自分である、ということです。
そしてまた、
今回このことを関して考えておりまして、なんでわたしはマスクを軽視する連中に違和感を感じたのかこれで分かったような気がしました。
中共肺炎によって世界中が脅威を受けている、確かに、大量に人が死んでいる、にもかかわらず、中共肺炎はしょせん風邪とか、マスクをする必要など無いなどという連中は、まさしくこういう極左連中の妄言と同じなのでは。
絶対的事実を無視して、恣意的な意見だけを押し立てる、極左連中の亜種なのではないでしょうか。
最後に、安岡先生の書「人間を磨く」にはこういう言葉もあるので学んでみましょう。p171
「罪は精神の頑迷である。人々は罪といえば何時も殺人・盗み・姦淫といったようなものをあげるが、然しそういう罪が一つもなくても、生活そのものが罪であるという場合があるのである。
我意の場合は正にそれである。
我意とは、本当に深い意味で人間的自己が、その内心に秘めている願いや思いに関しても神に従順であるように命ぜられているということを、精神喪失や横着に因って、知らずに通そうとすることである。
又それは、神がかすかな目くばせによって、神の意志が那辺にあるかを各個人の心に暗示する場合に、それをすばやく補えることに欠けていることであり、すすんでそれに従おうという心構えに欠けていることである。
――(丁)キェルケゴール――」
今回の「日本学術会議の会員候補の任命を拒否した」が、今後どのように推移するにせよ、何が罪で、誰が悪か。これだけは小揺るぎもしないでしょう。
それでは今宵はこれくらいで。
ラストピリオド OP ED を聴きながら
ほっほ~い