おっさんの最近の食に関する学び
時事ネタ?
と、題して今回はつれづれ。
おこんばんはです。豊臣亨です。
わたしもそろそろ四十代の半ば。思いがけぬ体調不良やら倦怠感やら妙な痛みやらを感じるお年頃。日本に1000万人いると言われる孤独死予備軍の尖兵として、さすがに食事に関して興味と言いますか不安が日々増大するわけでございまして。
ネットには孤独死に関する記事も色々ありまして、そういうのを読んでおりますと、夢も希望もあったのに死に至る病に蝕まれ、やがて自力でトイレにすらいけなくなる様子などを日記などに綴られた方の心境を思うと惻々として涙なしには読めぬと申しますか、他人事どころの話ではない。
自分もやがてそうなるのは確定的に明らかであり、ただ死ぬだけでも人様にご迷惑をかけるのかと慄然する思いであります。せめて死に様くらいは人様に迷惑をかけないでこの世から消え去りたいとは思うものの、だからといって死期を悟ってどこぞの海に入水するほどの根性もなし。
真夏のとあるマンションから、ありえないほどハエがたかっているのを近所の住人に発見されることほど悲しいことはない。もはや1000万人も孤独死予備軍がいる昨今、スイスにまで出向かなくても安楽死ができるようにして欲しいと思う今日この頃。
とは申せ、日々の健康に少しでも気をつけねばならない訳でして、今回は食に関してネットを拾った記事を中心に考えたいと思います。
また、食に関しては孔子様も気になさっておられ、論語にもその達見を伺うことができます。安岡先生の書『朝の論語』 明徳出版社 から学んでみましょう。
【食は精を厭めず、膾は細を厭めず。食の饐して餲し、魚の餒して肉の敗びたるは食わず。色の悪しきは食わず。臭の悪きは食わず。飪を失いたるは食わず。時ならざるは食わず。割正しからざれば食わず。その醤を得ざれば食わず。肉は多しといえども、食気に勝たしめず。ただ酒は量なし、乱に及ばず。沽酒市脯は食わず。薑を撤せずして食う、多く食わず。公に祭れば肉を宿せしめず。祭肉は三日を出ださず。三日を出ずればこれを食わず。食うに語らず、寝ぬるには言わず。疏食菜羮瓜といえども、祭るに必ず斉如たり】
ご飯は精白をしすぎない。牛肉や羊肉は細かく切りすぎない。
「饐して」すえる、つまり食べ物が腐って、「餲し」味が変なもの、「魚の餒して」腐りかけの魚肉は食べない。
変色したもの、匂いが悪いものは食べない。
「飪を失いたる」料理加減を失敗したような品、煮込みすぎてクタクタになったようなものは食べない。季節のものをその季節で食べる。
切り方を失敗したものは食べない。醤油や酢などがないと食べない。
肉は好んで食べたとしても、食欲がないのに食べることはしない。
酒はこれまで、と量は決めない。その時次第。ただ、前後不覚に陥るまでは飲まない。
「沽酒市脯」市場や町で店頭に並んであるような、たなざらしの酒だとか肉だとかは食べない。
「薑」食欲増進のため生姜はのけたりしないで食べる。けれども多くは食べない。
おおやけの祭りに供されるような肉は宵越しにはしない。その日に食べる。
祭りに出した肉がたくさんあって保存していたとしても三日もたてば食べない。
食べる時はしゃべらない。寝る時は寝る。ながら、はしない。
「疏食菜羮瓜」少々粗末な食物でも祭りに供された品物ならばうやうやしく扱われた。
という意味。
「食は精を厭めず」
これが大事だと安岡先生はおっしゃっておいででして、白米、白砂糖、白い食パンと、こういうものは白くしすぎると害があるとおおせです。「白米 精白 害」で検索すると出てくると思いますが現代でも白いご飯は血糖値を上げ、脳卒中や心筋梗塞などの動脈硬化による病気が起こるリスクを高める危険性があると研究結果が出ておるそうです。
また、せっかくの玄米を精米しすぎて大事な栄養素が全然なくなってしまい、人間にとって重要な栄養がとれないのも問題だそう。そういえば、わたしも昔は白砂糖でしたがコクの観点からきび砂糖を使ってますね。コーヒーを飲むときにも味わいがよくなります。ショ糖をためしに使ったことがありますが、コクが全然ないように感じました。二度と買わねぇ。
「膾は細を厭めず」
例えばミキサーなどで肉の細胞を破壊しすぎるのは有害であるとおっしゃっておいでです。「ミンチ 細胞破壊 害」で検索しても何肉使ってるかわからない、こわい、的な内容しか見られませんでしたが、野菜はともかく肉の細胞を破壊しすぎるのはやめておいたほうがいいのかも。そういえば、個人的な意見ですがハンバーグは嫌いではないですがあんまり好き好んで食べないですね。とはいえ、実は「マルシンハンバーグ」が子供の頃から好きなのですが、最近の店ではほとんど見かけない。うぐぅ。
「割正しからざれば食わず」
切り方ひとつで味が変わるとか。
「沽酒市脯は食わず」
店で棚晒しになっておるようなものは食べない、と。何せ向こうは「羊頭狗肉」のお国ですから何肉使ってるか分かりませんしね。お酒にしたって何を混入させておることやら。関係ないですが、わたしはケバブを食べたことはないですね。あの、店先の、外気にあたりまくったお肉を食べたいという気になったことがない。
2500年前の孔子様がここまで食に気を使われているわけですから、孔子様が現代を見たら卒倒なされるのではないでしょうか。きっとこうおっしゃるのでは。
「食品添加物とか、身体の中から腐らす気か!」
と。
そもそも、そういったことが気になったのは結構前の、マク○ナルドから。何気なしにマクド○ルドのフライドポテトをはぐはぐと食べておりますと知り合いから、
「○クドナルドのポテトは身体に悪いですよ。ネットでもあがってるので見てみるといいです」
と言われ、何ですと。と思って調べますと、まず目に飛び込んでくるのが「腐らない」というヤツ。鬼のように防腐剤が使われ、食品添加物がいっぱいでガラスの中で十数年間放置しても腐らないなどという衝撃的な記事すらある状態。何でも、米国の医師がカウンターにチーズバーガーを二年間放置しているも、カビも生えもしないし、虫すらよってこないとか。
これでわたしもマクドナ○ドには行かなくなりましたね。
さらに、そこで気になったのが「トランス脂肪酸」。
通称、「食べるプラスチック」と呼ばれ、油を精製、加工すると発生すると言われます。この「トランス脂肪酸」は上記マクドナル○の食品にたっぷり添加されていると言われ、マーガリンもこの「トランス脂肪酸」が含まれる。
この「トランス脂肪酸」の人体の影響がなかなかでかい。
まず言われるのがLDLコレステロール、いわゆる悪玉コレステロールを増やすというもの。他にも、動脈硬化、心臓疾患、ガン、免疫機能、認知症、不妊、アレルギー、アトピーなどなどなど。現代病の原因は完全に食品にあるんじゃん、と言いたくなる程ですね。そうでなくとも年のせいや、昨今の食生活の影響で悪玉が増えやすいのに、特に悪玉コレステロールが増える、というのがきつい。
最近の研究では、この腸内の細菌の割合によって太りやすい、痩せにくいはもとより、ガンになりやすく糖尿病になりやすいなど、様々な病気の原因にもなるし、不眠や不安、うつなどの精神に関わる疾患なども腸内細菌の影響を無視できないとでているそう。さらに、幸せを感じる物質としてセロトニンというのが重要で、このセロトニンは腸内で生み出されるのだとか。セロトニンが少ないと怒りっぽくなったり、興奮がおさえられなくなるんだとか。
でも不思議なのは、腸内環境を整える乳酸菌、はキムチに含まれますよね。………でも、あれ、キムチって………うむ。見なかったことにしよう。きっとかの民族はもはやキムチでどうこうなるものではないのであろう。
それはともかく、腸内環境を整えるのが、現代に生きる我々としても相当に重要な要素であることは間違いない。にもかかわらず、その腸内環境を悪化させるような食品ばかりを口にしているということに気付かされるわけです。
と、言うわけでわたしは当然のごとくマーガリン、と明記されたパンやらを避けるようになったわけですが、こういう記事に関心が高まるのも必然な訳でして、ネットで色々あさっていますと面白い記事がありました。
「栄養」について知らない「栄養士」が多すぎる
https://toyokeizai.net/articles/-/186950?page=3
というもの。まず驚かされるのが、
「ブドウ糖は、食事で糖質を取らなくても、タンパク質や脂質を食べていれば十分な量が確保できるのです。人体には糖新生という機能があり、肝臓で、アミノ酸や乳酸などからブドウ糖を作り出すことができるからです。しかも、糖新生の機能は非常に能力が高く、食事による補給がまったくなくても、必要なブドウ糖に不足を生じることはありえません」
つまり、糖質制限でご飯やパンの量を減らしてもそれは問題ではなく、タンパク質や脂質で十分補える、というもの。糖質を制限することによって頭がボーッとする、なんていうのは糖質が足りないからではなく、そもそも食事制限によるカロリー不足から起こるとか。
脂質、つまりあぶらをとりすぎることによって太る、というのも最近の研究によって間違いであることが分かってきており、糖質によって太るということが明らかになった、と。
「血糖値が上がるとインスリンの分泌により、筋肉が血糖を取り込み、血糖値を下げます。しかし余剰の血糖はインスリンにより中性脂肪に変えられ体脂肪として蓄えられるのです。そして血糖値を直接上げるのは後でお話しするように糖質だけです」
つまり、ご飯とかパンとか一生食べなくても人体には何の影響もない、ということでしょう。むしろすでに見たように、白米を食べることによって逆に、人体には害になる危険性がある、ということですから驚くべきお話です。玄米だけ食べていればいい、ということですね。まあ、とはいえそれで丼ぶりものとか、お寿司、ラーメンなど今後一切食べない、など発狂でもしない限りは言えそうもないですけれども。
まあ、色々学ばさせていただいておるわけですが、ある時、いやまてよ、このトランス脂肪酸ってマーガリンしか含まれていないのかよ? と思って改めて調べてみますと、このトランス脂肪酸を含んでいる食品ってのは驚くほど多いことに気付かされます。
実は、このトランス脂肪酸が含まれる食品は、マーガリンやショートニング、ファットスプレッドから、植物油脂という名称でそれこそたくさんの食品に使われている。
ドーナッツ、コンビニのおにぎり、クッキー、焼きそば、チョコレート、ケーキ、ポテチ、せんべいなど、広く言い出せば、惣菜やら外食全般、レトルト食品全般、ありとあらゆるものにトランス脂肪酸が入っている。
ついでに言うと、最悪の食品として名高いのがコーヒーフレッシュ。もしくはコーヒーミルク。
食品添加物オンリーでできており、そもそも常温で放置してもまったく腐らない。
「常温」で「放置」して、一切「腐らない」
wikiをみますと、
「植物性油脂と水に乳化剤を加えクリーム状にした後、着色料及び香料で色合いや香りを調整する。トランス脂肪酸含量0.0グラムの商品もある」
コーヒーフレッシュとはそういうもの。ちなみにわたしはクレープを使っております。クレープは堂々と、「乳製品と乳糖」原材料はこれだけ。と謳っています。いくらトランス脂肪酸がなくたって、それ自体が添加物のカタマリなんだから何の気休めにもなっていない。
マーガリン食べてない俺様勝ち組などと、バカか。って感じですね。逆に、含まれてないものってなに?? ってレベルで色んなものに入っている。しかも、わたしにとって見逃すことにできないものにもこの植物油脂が入っていたんですよね。
それが、
粒ガム。
粒ガムは数年前からけっこう口にしておりまして。
何故なら、わたしは晩御飯を食べた後でも間食をしたくなるような性質でして、しかしさすがにお腹が空いたからと言って夜中に何かを食べるのは肥満がさらに加速されてしまうから、だったらガムを口にすればいいんじゃまいか? と空腹を紛らわせるのにいいかも、と思ってたんです。それに、キシリトールガムは歯の再石灰化の役立つ、などと謳われカロリーゼロ、砂糖ゼロ、と謳っています。
しかし。
ネットで見てみますと驚くべき記事がうっじゃうじゃ。
まずもって、このキシリトール。歯の再石灰化とは無関係、らしい。wikiでもきっぱりと、
ガムをかむことにより分泌される唾液による口内の清浄化効果、pHが低下しない状態の維持とこれによる脱灰防止と歯の再石灰化促進効果はあるものの、「キシリトールそのもの」とは関係がない
と書いてあります。
だいたい、この粒ガムの原材料はマルチトールと植物油脂。
昔はガムは、ガムの木の樹脂を使っていた、しかし、ガムの木の減少により原材料が高騰し現在では、
「酢酸ビニル樹脂」
つまり、ビニールを使っている。粒ガムの主成分とは、ビニールなのです。思い出していただきたいのが、トランス脂肪酸とはなんでしたか? そう「食べるプラスチック」でしたね。粒ガムもそれに類するものなのです。しかも、染色体異常や、発がん性物質のひとつとして知られるとか。大量に食べない限りは害はないといいますが、企業から、人体に一切害はありませんから安心して食べてください。と言われて、ほっと胸をなでおろせます?? いえ、わたしのようなおっさんはいいとしても、小さい子供に、何の影響もないと安心して食べさせられます??
さらに、植物油脂の前に書いてあるマルチトールとはなんぞや。これは、デンプンから作られる難消化性の甘味料の一種。つまり、人工甘味料の一種です。
人工甘味料とは、難消化性のため、腸から吸収されにくく、カロリーにならないため肥満予防になり、甘味料であるため甘みを感じるが虫歯になりにくい、と謳われるもの。わたしも、この肥満予防を目当てにガムを買っていたんですが。
さすがに粒ガムの原材料などじっくり見る機会もなかったけど、しげしげと眺めると添加物がてんこもり。
キシリトール、アスパルテーム、L-フェニルアラニン化合物、アセスルファムK、スクラロース、人工甘味料の他にもなんやかんや添加物がいっぱい書いてある。とある人の言い方を真似するのなら、
「食品添加物の宝石箱やぁ~~!」
当然、この人工甘味料もネットで調べたわけですが、やはりと申しますか、当然と申しますか、危険性を指摘する記事がたくさん。
砂糖の200倍もの甘みをもつ。そして、カロリーは0ながらも、血糖値を上昇させる効果がある、と。
糖尿病の患者は、アセスルファムKなどは決して摂取してはいけないそうな。また、アスパルテームに至っては、失明、腫瘍、脳障害、頭痛、気分障害、ポリープ、心臓発作、不眠症、鬱、知能低下、アルツハイマーの危険性がある。ここまで書かれるともはや猛毒じゃね~か。と言いたくなるほど。スクラロースも腸内の善玉細菌を殺し、悪玉を増やす効果があるとか。
しかも、さらにさらに、こういった人工甘味料は、血糖値を上昇させる効果がある、わけですよね。
思い出していただきたいのですが、血糖値が上がるとどうなりましたか? そう、インスリンが分泌されますよね。で、そのインスリンが血糖値を下げるために体脂肪として蓄えられることになるのです。
そう。
肥満予防、などとんでもない。
真逆に、太る原因になるのです。
わたしも、粒ガムをここ数年、頻繁に食べるようになりましたが、最近、さらに太ってきたような気がするのです。とはいえわたしも四十代。代謝機能は二十代の頃の半分にまで低下。いくら食べられる量も減ってきたとは言え、代謝機能が半減してしまっては肥満が加速するのもいたしかたなし、と思ってはいましたが、実は、その裏にこういった食品によって、そうでなくとも減る一方の善玉細菌を殺され、真逆に悪玉細菌を増やされ、肥満を増進され、様々な病気や疾患の危険性に犯されているのではないか。
そう思ったので、ボトルタイプで買ってけっこう残っておった粒ガムを投げ捨てますた。
我々は、砂糖を激しく敵視するあまり、人工甘味料という恐ろしい、おぞましい猛毒を日々摂取しておるのではないか?
そう思います。
とはいえこれら、ネットの記事をありがたがって鵜呑みにしてもいいのか、という観点から疑問もないではないですが、しかし、これだけは言える。何も知らないよりは、知っておいたほうがいい、と。
ひとつの結論としてこう言ってもいいのでは。
人工、と名のつく食い物にろくなもんはない。
と。