苛政は虎より猛し
おこんばんはです。豊臣亨です。
今回は小ネタ。
TVを見なくなり、ようつべばかり見るようになって相当久しくなった今日このごろ。色んな動画がありますが、その中でもいつも楽しみにしながら拝見している、とあるスピリチュアル系のようつべあー(ユーチューバー)さんがおっしゃっていました。なんでも、これからの日本は悪くなることはあっても、良くなることはないのだそうですね。
この前の総裁選でも、やはり高市さんが外されましたね。
まあ、日本の政治家が日本を良くするために政治をすることなどあり得ないと思っているので、高市さんが総裁になることはほぼ120%ないでしょうし、どうでもよいのですが。
他にも、たかがゲームの話とはいえ、左翼連中がゲーム業界をぶっつぶ~す、と血道を上げているそうですね。で、ぶっつぶ~す、と息巻いている割には、もはやそれらの連中が関わっていると知られた時点で不買運動がもはや常識化しつつある昨今。まあ、ゲームくらいなら買わない、で終了なんで可愛いもんですけどね。
また、いよいよといいますか何といいますか、おロシア侵攻から始まった今回のウクライナ戦争に北朝鮮が正式に参戦したそうで、予想はされていたとは言え、大体、戦争が拡大するのはこういう関係国の参戦ですから、ますますこの戦争は拡大してゆくことは避けられないでしょう。他の国もこれがわかっていたからあえて、兵器供与だけに限っていたことを、こういう阿呆な国が与することによって長期化、混迷化は確定でしょう。人類史に、三度目の核攻撃を受ける都市が出てしまうのかも知れません。台湾総統が煽るから中共の動きも活発化しているそうですし、どうなることやら。
この他にも、川口市のクルド人問題。川口市には現在約2000人ものクルド人がいるそうですね。なんでも、日本の法を舐め腐り、好き放題している人間もいるそうな。それどころか、トルコ政府は在日クルド人団体を、反政府、テロ組織であるクルドPKK、クルド人労働者党にこの団体などが送金していると指摘しているそうで、日本で稼いだ金を、反政府活動に使っているという指摘もされているそう。しかし、このことに関して川口市や川口警察などは見てみぬふりが常態化しているそうで、あまりにも治安が悪化していることから川口市から日本人が逃げ出す事態にまで至っているそうな。
さらに、日本中を騒がせている、クマ問題。市の要請によって出動したクマ退治の猟友会の方が、警察や市当局の許可のもと発砲したにも関わらず、銃刀法違反で起訴されるという事件も、とみに有名ですね。2021年に地裁によって公安の処分を取り消す判決を下していましたが、高裁によってひっくり返されました。
クマが出没すれば、人が死ぬ事態にまで容易に至るにも関わらず、ある意味、「善意」で出動した猟友会の方々に向かって裏切るような行動に出る公安。
こんなことになるのならクマ退治には出動しない、と猟友会の方々が思うに決まっているのに、今後、警察などはどうやってクマ被害を食い止めるのか。まさか、サスマタを持ってクマに挑むつもりなのか。
世界中からこの手の話題に事欠きませんね。
【苛政は虎より猛し】
という言葉がありますね。悪政、暴政は、虎よりもはるかに人を殺す。
これは孔子様のお話。
ある時、孔子様とご一行が泰山あたり(中華人民共和国は山東省、泰安市にある山、だそうな。古来、封禅、天地の神々に始皇帝などの皇帝が天下泰平を感謝する祭りを大々的に行った山だそうな)を通りかかった時のこと、墓の前で泣き崩れる女性がいたので、何事かと問いますと、女性が、夫の父も、夫も、子も、虎に食い殺されたので泣いているのだ、といいます。
そこで孔子様は、なにゆえ、そんな危険な地にとどまり続けるのか、と再度問うたところ、ここ以外の土地は非常に政治が乱れているので、虎がいるこの地の方が、まだマシなのだ、と語り孔子様は嘆息して一行に最初の言葉をおっしゃられた、というものですね。
孔子様は、
【危邦に入らず乱邦に居らず】
治安が紊乱した国には入ってはいけない、とどまってもいけない。
とおっしゃるわけですが、この女性にとっては、虎がいるその土地のほうがはるかにマシだった、というわけですね。
人類史上でも、この苛政によってどれほどの人間が殺されてきたことか。今の中共といい、ロシアといい、今の日本といい、クマよりも、こういう苛政を行う連中があまりにも増殖し過ぎではないかと思いますが。
また、こういう終末世界になりますと、どうにも革命思考が惹起されますが(今の日本では革命思考すら湧いて出る気力、骨力すら無い気はしないでもないですが)、革命とは易姓革命から来るものであり、易姓とは、姓が易わる、ということでありまして項羽と劉邦で有名な劉邦は、つまり姓が劉で、漢帝国は劉さんの国だったわけですが、それがまあ~色々ありまして、三国志の時代にもなれば劉家の威光も地に落ちて曹操に好き勝手されるようになり、子の曹丕に禅譲(皇帝位を譲る)したわけですね。で、またなんやかんやあって家臣であったはずの司馬氏が実権を握り晋国を建国したわけで、姓が司馬になった。
このように姓が変(易)わるのが中華ですが、恐れ多くも我が皇室には姓がない。日本において姓とは、天皇陛下が家臣に与えるものであったので、皇室には姓が無いわけですね。
また、革命とは命が革まることから来ており、命とはすなわち、天命のことで、天によってその徳を与えられたはずの天子、皇帝が、その本来の徳を失い、暴政、悪政を行うようになったので、天が別の天子を打ち立て、悪政を行う天子を滅ぼすのだ、というのが革命の正当性なわけです。完全に天命がそっくり入れ替わる、ということをさしているわけですね。
なので、なにゆえ明治革命、といわずに明治維新というのかといいますと、まさしくその徳を有した天子、皇室が入れ替わることがなく、そのまま続いてゆくのであるから、命が革まるのではなく、維新、維れ新、と新しく政権が刷新される、生まれ変わることから、維新といわれるわけですね。今の日本の政権には叡智を感じませんが、かつての日本人はほとばしるような叡智があった。
こういういよいよ世界終末論が叫ばれる時代となったからこそ、ますますもって学問が重要な時代となった、と言えるのですが。それこそ、こういう事態になることを安岡先生は予想されていたからこそ、昭和の頃から、いえ、大正の頃から、渋沢栄一さんは明治の頃から、このままでは日本がどうなるかわからんぞ、としきりに払暁の鐘をつかれていたにも関わらず、日本人の誰もが眼前の繁栄だの欲望だのに目がくらんでまともに学問をしなくなったからこんなことになるのです。
今の日本の事態は、間違いなく自業自得であり、これからも多くの日本人がこの苛政によって命を奪われるでしょうが、自らまいた種であると諦める他無いでしょう。
社畜などといって、区々たる生にしがみついて、本質を見ることを忘れ、学問をすることを怠るから、舐めきった政治家や官僚によって苛政が起こる。かの、第二次大戦、大東亜戦争で惨憺たる地獄を味わい、過ちは二度と繰り返しません、などと誓ったところで、その平和によって、いえむしろ、その平和のせいで日本人は地獄に落ちるのであるから度し難い。
まあ、文中子さんのお言葉、
【生民乱に厭くや久し。天それ、或は将に堯・舜の運を啓かんとす】
の言葉にもあるように、治安が壊滅的に乱れるからこそ、そこから一転して古代の聖王のような英雄が現れるかも知れませんので、しばらく日本人は困難を味わうのも、良いのかも知れません。
なにより、艱難は汝を玉にす。苦労はした方がいいに決まっているので、平和にだれきった日本にとってはこの世紀末的大乱はよい良薬となるに違いないでしょう。
良薬は口に苦し。
そこから、真に日本人を維新に突き動かすエネルギーが巻き起こればいいのですけどね。
といったところで、今回は小ネタでありました。
したらば。