ステータス
「おう!ユキ。今日もいいケツしてるじゃねーか!」
ギルドに入ると、軽金属鎧を身に纏った禿げジジイことアレックスが爽やかな笑顔で挨拶をしてくる。・・・尻に。
当然触られる前に叩く。
「おはようございます。それと毎回私の尻を触ろうとするのはやめて頂けませんか。」
「ユキは相変わらず容赦ねぇな。」
アレックスはハハハと笑いながら叩かれた手をさすっている。
「完全に自業自得でしょ。というかいい加減諦めなさいよ。最早このギルドの名物になって来てるから。」
と、革鎧に身を包んだ茶髪のカミラはアレックスを咎めていた。
ーーーこの街に来てもう半年が過ぎた。
私とラティはまず一週間で生活の基盤を整え、数分で文字を覚え、後はそれぞれ別行動でお金稼ぎをした。
ん?いきなりとんでいる?これまでのことを簡単に説明したんだが、仕方ない。もう少し詳しく説明しよう。
私たちはまず、生活の基盤を整える事にした。生活必需品代を買ったり、宿代を安定して払えるようにしたりした。
その中で自分のステータスを可視化できることを知った。「メニュー」と口か心の中で唱えると、自分のステータスが表示されるのだ。
私のステータスはこれだ。
、。、。、。
ユキ 人族 15 ♀{E}
HP 100005300
MP 100005290{∞}
STR 50700
DEF 50625
INT 999
SKILL
[プロテクト・バリア](常時)
[ハイパー・センス](常時){限定的に未来予知使用可}
[タイム・ストッピング]
[アトモスフィア](常時)
[スキル・キャプチャー](常時)
[ブレイブ・ブレード](常時)
[デス・タッチ]
[ノー・チャント](常時)
[インフィニティ・チャーム]
[エターナル・ライフ](常時){解除不可}
、。、。、。
ステータスが高いのは転生特典らしい。因みに一般人の平均は
、。、。、。
村人A 人族 25 ♂
HP 5000
MP 1000
STR 500
DEF 500
INT 50
SKILL???どんな能力かは人それぞれ。無い場合もある。???
、。、。、。
くらい。
更に[スキル・キャプチャー]は触れた場所や時間、対象に制限が無いということも分かった。つまり、例えば、小指の先で一瞬触れただけでも能力が取れるという事や、魔物からも能力が取れることも分かった。
それを知ったその日から俺の日課に一日10スキル以上を目標にスキル集めを行なった。
その時に、図書館に行って司書から[全翻訳]と[言語理解]のスキルを手に入れた。
一週間が過ぎる頃には、一人で三人分くらいの宿屋代を稼げる様になったため、別行動してお金稼ぎをする事になった。
とある依頼で冒険者のアレックスやその仲間のカミラと出会い、それから私はアレックスのパーティーに入った。
そして今日も依頼を受けるためにギルドへと向かった。・・・冒頭へ戻る。
現在のステータス
、。、。、。
ユキ 人族 15 ♀{E}
HP 100095623
MP 100098600
STR 60020
DEF 60050
INT 999
SKILL 既に持っていたスキルは省きます。
[繁殖]
受精の成功率が上がる〔ゴブリン〕
[吸収]
ダメージを吸収し、軽減する〔スライム〕
[分裂]
体を分離する〔スライム〕
[咆哮]
大声で相手を怯ませる(自分より下限定)〔シャウティングウルフ〕
[逃げ足]
逃げる際の移動速度が3倍になる〔ゴールデンスライム〕
[鑑定]
物の品質の良さや値段などが分かる〔ギルド職員〕
[相場把握]
物品の相場が分かる〔ギルド職員〕
[鍛治]
鍛治の難易度が下がる〔鍛治師〕
[身体強化]
身体能力が高くなる〔冒険者〕
[怪力]
力が強くなる〔冒険者〕
[気配察知]
察知能力が上がる〔冒険者〕
[危機感知](常時)
危険に敏感になる〔冒険者〕
[隠蔽]
気配を消し、気付かれにくくなる〔冒険者〕
[言語理解]
他国語でも自国語の様に聞こえる。話すときは逆の力が働く〔司書〕
[全翻訳]
全ての文字が読める〔司書〕
[速読]
読む速度が上がる〔図書館の客〕
、。、。、。
殆どの人が同じスキルを覚えていたりして、あまりスキルが取れなかったぜ。
別に全然思いつかなかったとかじゃねーぜ。