たまには、どこか行こうか。
「ふあぁ・・・」
「眠い?」
「う~ん」
君が、目をごしごしこする。
「・・・今日、天気良いね。」
コ-ヒ-を啜って、呟く。
「う〜ん、雨の方が好き。」
「あははっ、そっか。」
君はまた机に突っ伏した。
「たまには、どっか行く?」
「え! うん、行く!」
言うと君は、サッと頭を持ち上げて、キラキラとした目で見つめてくる。
「素直だね。」
そんな君が可愛くて、思わず頭を撫でてしまう。
「ふわぁ・・・」
撫でてあげると君は、目を瞑って猫みたいにふんわり笑う。
猫好きの僕には、たまらない。
「ほら、出掛ける準備して?」
「うん!」
「今日はちょっと、遠くの方に行ってみようか。」