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エクスペンション『打ち物(うちもの)』
社会の荒波の打ち付けられた若者は、
やがて立派な打ち物の一つとして自を持つ。
ただ気を付けなければならないのは、
鋭利に研ぎ澄まされた先によって、
未熟な若者を傷つけてしまう恐れがあるからだ。
その成長した人物は、
陰ながら誰かの助けによって、
その地位に就いたのを忘れてしまっている・・・
感謝の言葉を忘れなければ、
真っ直ぐに伸びた刃も錆びることはないだろう。
人生は、これからも続いていく。
今に満足することなく、
日々を歩んでいこう。