合宿1日目:泥と汗、そして予感
夏休みが始まって二週間。貸し切りバスが、真っ白な入道雲が湧き上がる青空の下、高速道路を滑走していた。車内は、学校の教室をそのまま移動させたような、制御不能な熱気に満ちている。
「みゆ、こっち! 窓側の席キープしといたよ」
美咲がぶんぶんと手を振って私を呼ぶ。私は重い遠征バッグを網棚に押し込み、女子部員たちが固まる後方の座席へと向かった。通路を挟んだ反対側には、陽太たち一年生男子のグループが陣取っている。
「おはよ、みゆ。……昨日、ちゃんと寝れたか?」
陽太が、少し眠そうな、けれど私を見つけた瞬間にパッと明るくなった顔で声をかけてきた。
「……あんまり。楽しみなのと、緊張しちゃうのとで」
「だろ? 俺も三時くらいに目が覚めちまってさ。……見てよ、これ」
陽太がこっそり見せてくれた掌には、昨夜遅くまで素振りを繰り返したのか、新しいマメができていた。その痛々しくも誇らしい「努力の跡」に、私は胸の奥が熱くなる。
「陽太、やりすぎだよ。合宿前に怪我したらどうするの」
「大丈夫だって。湊さんに、少しでも成長したところ見せたいしな」
そんな私たちのやり取りを、バスの前方の座席から、バックミラー越しに鋭い視線が射抜いたような気がした。
そこには、大野部長と合宿の最終確認を行っている湊兄さんの姿があった。私服のポロシャツから覗く首筋は、この数日の外練習でさらに逞しく、精悍に焼けている。部員たちの喧騒の中にいても、彼一人だけが、静かに研ぎ澄まされた刃のような独特の静寂を纏っていた。
(兄さん……バスの中でも、ずっと部活のこと考えてるんだ)
女子部員たちの間では、すでに湊兄さんの話題で持ちきりだった。
「ねえ、見て。湊先輩のあの横顔。……ポロシャツの袖、パツパツじゃない? 腕、太くなったよね」
「ヤバい……あの伏せ目がちな感じ、彫刻みたい。合宿中、一度でもいいから目が合わないかなぁ」
友人たちの熱っぽい視線が湊兄さんに集中するたび、私は自分のバッグの底に隠した「白い水着」の存在を思い出して、心臓が跳ねた。みんなが知らない「水瀬湊」を私は知っている。けれど、みんなが狙っている「十五歳の男の子」としての彼を、私はどう受け止めればいいのか分からない。
バスが市原のインターを降り、九十九里の海岸線へと入ると、窓の外には見渡す限りの太平洋が広がった。
「海だーっ!!」
誰かの叫び声を合図に、車内は一段とヒートアップした。砕ける白波、どこまでも続く水平線。潮の匂いがエアコンの風に混じって流れ込んでくる。
やがてバスは、潮風に晒されて少し色褪せた木造の壁が印象的なロッジの前で停車した。
「全員整列! 荷物を降ろしたら、十分後にコート集合だ。一秒でも遅れた奴は、砂浜でのフットワークを追加する!」
大野部長が立ち上がり、通路の中央で声を張り上げた。その瞬間、さっきまでの観光気分が霧散し、車内にはぴりっとした緊張感が走る。
「はいっ!!」
陽太が誰よりも早く立ち上がり、私に小さく目配せをしてからタラップを駆け下りた。
私もバッグを肩にかけ、バスを降りる。足を踏み出した瞬間、じりじりと焼けるような熱気と、激しい潮風が全身を包み込んだ。
目の前には、広大なコートと、その向こうで牙を剥くような夏の海。
四日間、この閉鎖された空間で、私は陽太の「彼女」として過ごし、湊兄さんの「妹」として振る舞わなければならない。
逃げ場のない九十九里の太陽の下、私の運命を揺り動かす合宿が、ついに幕を開けた。
「メニューは事前に渡した通りだ。大野、高城。あとはお前たち部長二人に任せる。自分たちで限界を決めずにやり遂げろ。……始めろ」
坂上先生の短く、一切の無駄を省いた言葉。それは、私たち生徒の自律心を試す合図でもあった。先生はそれだけ言い残すと、全体を俯瞰できる松の木の陰へと退き、以降は静かに手帳を広げた。ここからは、大野部長と高城部長、そして部長補佐を務める湊兄さんが舵を取る、生徒たちの「戦場」だ。
「全員、波打ち際に一列に並べ! 10分で着替えろと言ったはずだ、遅れた奴はセット数追加だぞ!」
大野部長の怒号に近い号令が、九十九里の広い空に響き渡る。見渡す限りの白い砂浜は、観光客にとっては楽園かもしれないが、今の私たちにとっては底なしの沼も同然だった。午前中のメニューは、坂上先生が「全身のバネと体幹の強化」を目的に組んだ、男女合同の砂浜トレーニングだ。
「足が止まってるぞ! 砂を掴め、地面を蹴るな、押し出せ!」
先頭に立って砂を蹴立てる大野部長の背中は、すでに汗で色が変わっている。太陽は容赦なく真上から照りつけ、足元の砂は熱を持ち始めていた。一歩踏み出すたびに足首まで砂に埋まり、体力が根こそぎ奪われていく。
「田中、体幹がブレている。佐藤、目線を下げるな。……河村、まだ行けるな?」
最後尾から冷静な声を飛ばすのは湊兄さんだ。兄さんは一人ひとりの呼吸の乱れを正確に見極め、遅れがちな一年生を冷徹なまでに見守っている。兄さんの問いかけに、陽太は言葉を返す余裕もなく、喉をヒューヒューと鳴らしながらただ大きく頷いた。
すぐ隣では、美咲が「もう足が動かない……」と泣き言を漏らし、莉奈は無言で唇を噛み締めながら、砂に足を取られつつも必死に兄さんの背中を追っている。女子部員も男子部員も関係ない。全員が砂まみれになり、潮風でべたついた肌にさらに砂を浴びながら、一列になって進んでいく。
そんな中、誰よりも泥臭く、不格好に砂を掻き分けていたのは、やはり陽太だった。 経験者の男子部員が膝をつきそうになり、立ち止まって肩で息をする中、陽太だけは顔を真っ赤にし、噴き出す汗が目に入っても拭う暇すら惜しんで、ただ設定されたゴールラインを死守しようと必死に地面を蹴り続けていた。そのなりふり構わぬ姿は、見ていて痛々しいほどに真っ直ぐだった。
「午前はここまでだ! 各自、水分補給と食事を済ませろ。一時間後にコート集合!」
大野部長の号令で、ようやく地獄の砂浜トレーニングが幕を閉じた。私たちは足を引きずるようにしてロッジの軒下へ戻り、用意されていた地元のおにぎりと、具沢山の豚汁を囲んだ。
「……死ぬ。本当に死ぬかと思った……」
田中くんが日陰に倒れ込み、おにぎりを口に運ぶ力さえ残っていない様子で呟く。私もまた、箸を持つ手が震えるのを感じていた。
ふと見ると、大野部長と高城部長、そして湊兄さんが、私たちから少し離れた場所で立ったまま豚汁を啜りながら、午後の打ち合わせをしていた。
「午前で一年生のスタミナは予想以上に削られたな。砂浜の抵抗はやっぱりきつい」
大野部長の分析に、高城部長が落ち着いた声で返す。
「でも、ここで甘やかしたら合宿の意味がないわ。午後は予定通り男女別コートに分かれて、徹底的に振り回し(ノック)を入れましょう」
「ええ。極限状態でどれだけ正確に打てるか、そこからが本当の練習です。……先生も、それを期待してこのメニューを組んだはずですから」
湊兄さんの言葉には、部長補佐としての強い自覚が宿っていた。 代表としての責任を背負い、自身の疲労など微塵も見せずに次を見据える上級生たちの姿。それは、私たち一年生には到底たどり着けない、テニスへの情熱と信頼で結ばれた別世界のように見えた。
午後、場所をテニスコートに移すと、いよいよ男女に分かれての個別メニューが始まった。 女子コートでは高城先輩が指揮を執り、疲労がピークに達した私たち一人ひとりに対し、情け容赦のない球出しを繰り返す。
「水瀬さん、足が止まってるわよ! 疲れを言い訳にしない。打点はもっと前! 自分の限界を自分で決めないで!」
高城先輩の鋭い指摘が飛ぶたび、私は鉛のように重くなった脚を叱咤してラケットを振り抜いた。肺が焼けるように熱く、視界がチカチカとする。それでも、先輩の力強い声に導かれるように、体は勝手に動いた。
一方、男子コートからは、湊兄さんの怒号に近い檄と、それに抗うような陽太の絶叫が交互に響いてくる。
「河村! 100本目だ、最後まで食らいつけ! ボールから目を逸らすな!」
兄さんの放つ重く鋭い打球に、陽太は獣のような唸り声を上げて飛びつく。何度も転び、膝を擦りむきながらも、彼はすぐに立ち上がり、泥だらけの手でラケットを握り直す。
「……逃がす、もんかよ……っ! まだ……まだ行けるっ!」
陽太が渾身の力で返球し、そのボールが兄さんの足元を綺麗に抜いた瞬間。 木陰で静かに見守っていた坂上先生が、手に持っていた手帳を閉じ、満足げに一度だけ、深く頷いたのを私は見逃さなかった。
夕日に染まり始めたコート。陽太は最後の一球を打ち終えると、糸が切れた人形のようにその場に崩れ落ちた。けれど、その顔には、一日の地獄をやり遂げた者だけが持つ、壮絶なまでの充実感が浮かんでいた。
地獄の一日目を終えた部員たちを待っていたのは、ロッジの大広間に並べられた、暴力的なまでに食欲をそそる夕食の山だった。 換気のために開け放たれた窓からは、九十九里の夜の潮風が流れ込み、室内に立ち込める熱気と混ざり合っている。
テーブルの上には、食べ盛りの運動部員たちのために用意された山盛りの鶏の唐揚げ、獲れたばかりの新鮮な刺身、そして巨大な土鍋からもうもうと湯気を上げる豚汁。
「う、うますぎる……。飯食ってこんなに感動したの初めてだ……」
隣のテーブルでは、俊足の田中くんが唐揚げを頬張り、その横では佐藤くんがどんぶりにマンガのような山盛りのご飯を盛り、無言で、けれど凄まじい勢いで箸を動かしている。
「おい河村、お前それ何杯目だよ」
「……四杯目。……これ食わねーと、明日、絶対に身体が動かねえ……」
陽太は鼻の頭にまだ砂を一粒つけたまま、ガツガツと白飯をかき込んでいた。肘の擦り傷に貼られた少し汚れた絆創膏。そのなりふり構わぬ姿は、戦い終えたばかりの若い獣のようで、私は胸が締め付けられるような愛おしさを感じていた。
「陽太、飲み物持ってこようか? 喉を詰まらせそうだよ」
「お、サンキューみゆ! 悪いな、助かる!」
陽太は照れくさそうに笑うと、私が差し出した冷たい麦茶を一気に飲み干した。
「……湊さん、マジで鬼かと思った。でもさ、あんなに厳しくされてんのに、一本だけいい球を返した時のあの人の不敵な笑いを見ちまうと、また明日も食らいついてやろうって思っちまうんだ。……お前も、女子コートの方で凄え音させて打ってたな。遠くからでもわかったぞ、気合入ってんの」
「……え、見てたの?」
「おう。お前が頑張ってんの見ると、俺も負けてらんねーなって」
陽太の真っ直ぐな言葉に、顔が熱くなる。過酷な練習の中でも、彼が自分を見ていてくれたという事実は、筋肉痛の予兆さえ忘れさせるほど私を勇気づけた。
一方、女子たちのテーブルもまた、合同練習の話題で持ちきりだった。
「やっぱり男子の打球って怖いけど、近くで見ると迫力が違うよね」
美咲が頬を上気させて、小声で切り出す。
「ねえ、湊先輩が陽太くんを追い込んでた時、一瞬だけ見せた『お、やるな』って感じの表情見た? 普段あんなに冷徹なのに、あのギャップは反則だよ……」
「私は大野部長の安定感に惚れそう。先生のメニューをあんなに冷静に回せるなんて、やっぱり尊敬しちゃう」 奈緒も、憧れの眼差しを上級生たちのテーブルへと向けていた。
莉奈は私の隣で、器用に煮物を口に運ぶと、少し意地悪な笑みを浮かべて耳打ちしてきた。
「みんな、ボロボロになりながらも目がキラキラしてるわね。みゆ、あんたもよ。お兄さんの厳しさに震えながら、泥だらけの陽太くんに見惚れて……。過酷な状況って、人の本音を剥き出しにするわね」
莉奈の言葉に、私はお茶を飲む手が止まった。 部を統率し、大人たちと対等に渡り合う兄の圧倒的な背中。そして、その背中を追いかけて泥まみれになってもなお、私を勇気づけようとする陽太。 二人の異なる「熱」に当てられて、私の心は夕食の喧騒の中で、かつてないほど激しく波打っていた。
「……ねえ、明日はもっときつくなるのかな」
「坂上先生のメニューだもん、覚悟しといたほうがいいわね」
莉奈が突きつける現実すら、今の私には「もっと強くなりたい」という渇望に変わっていく。好きな人の隣に、胸を張って立っていられるように。 そんな決意を秘めながら、私は山盛りのご飯を一口、力強く頬張った。
合宿初日の締めくくりは、ロッジ自慢の温泉だった。 広い石造りの湯船から立ち上る、真っ白な湯気。練習で酷使し、悲鳴を上げていた筋肉が、熱いお湯にゆっくりと溶け出していくような感覚に、思わず「はぁ……」と長い吐息が漏れる。
「あー、生き返る……。でも明日、絶対全身筋肉痛だよね、これ」
美咲がお湯を肩にかけながら、ぐったりとした様子で呟いた。けれど、身体の疲れとは裏腹に、女子たちの瞳には夜特有の、少し浮ついた熱が宿り始めていた。
「美咲、それどころじゃないわよ。……ねえ、みゆ。あんた、三日目の自由時間に着るやつ、ちゃんと持ってきたんでしょ?」
莉奈が湯船の縁に腕を預け、上気した顔で私をじっと見つめてきた。その鋭い好奇心の光に、私は思わず肩までお湯に沈み込む。
「……え、あ、うん。一応、莉奈と一緒に選んだやつ、持ってきたけど」
「『一応』じゃないわよ。あの真っ白な水着、あんたの白い肌に絶対映えるんだから。河村くん、あれ見たら生きた心地がしないんじゃない? 普段は幼馴染として見てる分、あのギャップは破壊的よ」
「ちょっと莉奈、声が大きいってば! 誰が聞いてるかわからないでしょ!」
私が慌てて制止するが、一度火がついた女子たちの恋バナは止まらない。
「いいじゃない、みゆ。河村くんだって、今日は湊先輩のノックに死に物狂いで食らいついてたし、それくらいのご褒美があってもいいよね」
美咲が楽しそうに、指先で水面を弾いた。
「でも、あんなに泥だらけになって頑張るのって、やっぱりみゆに良いところ見せたいからだよね。……男子って、好きな子の前だとあんなに必死になれるものなのかな」
「どうかしらね。でも、河村くんのあの真っ直ぐな視線は、誰が見てもバレバレよ」
莉奈がクスクスと笑いながら、今度は視線を天井に向けた。
「……それにしても、お兄さんの方も気になるわよね。湊先輩って、部活中はあんなに鉄仮面だけど、プライベートではどうなの? みゆの水着姿を見て、少しは動揺するのかしら。それとも、あくまで『妹』としてスルーするのか……。もし先輩が少しでも眉を動かしたら、それはもう事件よ」
「……兄さんは、たぶん呆れるだけだよ。『合宿に来て何浮かれてるんだ』って」
私はそう答えながらも、胸の奥で小さな火種が弾けるのを感じていた。兄さんに、一人の女の子として見てほしい。そんな、決して口にしてはいけない願いが、熱いお湯に絆されて形になっていく。
「もし先輩が動揺したら、私たちが全力で冷やかしてあげるから安心して。……あーあ、私も湊先輩みたいな人に、一瞬でもいいから熱い視線を向けられてみたいなぁ」
美咲が夢見心地に呟き、莉奈は「あんたにはまだ早いわよ」とバッサリ切り捨てる。
湯煙の中で繰り広げられる、赤裸々で、けれどどこか切ない恋の予感。 私たちはのぼせるのも忘れて、九十九里の夜に溶けていくように、終わりのない恋愛トークに身を委ねていた。
一足先に風呂を上がり、火照った身体を冷まそうと、冷たい木の質感が心地よい廊下を一人で歩いていた。 ロッジの奥、自動販売機の青白い光が、静まり返った廊下をぼんやりと照らし出している。 その光の中に、背の高い人影が立っていた。
「……あ、兄さん」
そこにいたのは、湊兄さんだった。 大野部長や坂上先生との打ち合わせを終えて戻ってきたところなのだろう。手には書き込みのされたメニュー表のバインダーを抱え、首には白タオルを無造作に掛けている。
「……みゆか。のぼせたのか? 顔が真っ赤だぞ」
兄さんは自販機の光を背負い、影になった顔で私を覗き込んできた。 さっきまでお風呂で話題にしていた本人が目の前にいる。その事実に、私の心臓は砂浜ダッシュをした時よりも激しく跳ねた。
「お湯が熱かっただけ。……兄さんこそ、打ち合わせ? 遅くまでお疲れ様」
「ああ。坂上先生のメニューをどう効率よく回すか、大野さんと詰めてたんだ。……おい、ちょっとこっち来い」
湊兄さんは不意に歩み寄ると、私の頭に、手に持っていた自分のタオルを無造作に被せた。
「しっかり乾かさないと、冷房で風邪引くぞ。合宿中にダウンなんて許さないからな。お前の代わりはいないんだから」
大きな掌が、タオル越しに私の頭を優しく包み込み、ゆっくりと揺らす。 その瞬間、微かな石鹸の香りと、兄さん独特の体温が、至近距離から私を包み込んだ。 「お前の代わりはいない」という言葉が、部員としてのことなのか、それとも一人の身内としてなのか……。
「……わかってるよ。子供じゃないんだから」
私はタオルを強く掴み、顔を隠すように俯いた。タオルに染み込んだ兄さんの気配が、お風呂での「水着」の話題や、陽太への想いを、一瞬で真っ白に塗りつぶしていく。
「そうか。……じゃあ、早めに寝ろ。明日も、先生のメニューは妥協なしだぞ。おやすみ、みゆ」
湊兄さんは短くそう言い残すと、いつもの迷いのない足取りで男子棟の方へと消えていった。 一人残された暗い廊下で、私は兄さんの残したタオルの感触を指先に感じていた。
陽太への真っ直ぐな想いと、兄への名前を付けられない、そして決して踏み越えてはいけない熱。 私はその狭間で、九十九里の深い夜の闇に呑み込まれそうになっていた。
おはようございます。
作者のFERILUです。
『神様の身代わりー光の兄と罪の妹ー』
を読んでくださりありがとうございます。
一日を一話にするのやりすぎたかな?
バス移動〜午前訓練、昼食、午後訓練、温泉、その後。
とりあえずあと四日分は一日単位で進めます。




