表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
美尻研究家 美尻三郎  作者: ミタラリアット


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

4/15

四話 「ライバル出現!!?」


「大変だ大変だ大変だ玲子!!!!!!」


早朝、大声を上げて玲子の部屋をノックもせず開ける美尻。


「…きゃぁぁぁぁ!!!!!」


着替え中だった玲子は、どこからか現れたフライパンで美尻を殴った。


「玲子の着替え……」


ボコボコになりながらも玲子の着替えシーンを見れた事に興奮を隠せない美尻。殴られたからなのか、興奮のせいか理由はわからない鼻血を垂れ流す。


朝。朝食を食べている時。

玲子は着替えを見られた所為もありご立腹の様子だった。


「何。何が大変なの。」


明らかに機嫌悪そうに美尻に問う玲子。

美尻は「ブログの収入が減りました…」と玲子に告げた。


玲子は「そろそろ潮時なんじゃない?尻の写真ばっか上げてるブログなんて元々ウケもよくないんだから」と溜息をつく。


美尻は「ぇえ!!?まだ黄金の尻見つかって無いのにぃ!?」と騒いだ。


玲子は、SNSで美尻研究所についてエゴサーチをする。


「尻の写真ばっか上げてる変態ブロガーが数百万稼いでるとか俺が働いてる理由なんだよ」


玲子は美尻研究所への心無いコメントを堂々と読み上げる。


美尻は「ぅう……」と傷ついたような素振りを見せる。


「今どきは胸だよね 巨乳研究所がいま来てるらしいよ」


玲子がコメントを読み上げると、美尻は「巨乳研究所だと!!!僕のパクリじゃないか!!!」と怒りを露わにする。


「こうなりゃ果たし状だ!果たし状を巨乳研究所に渡す!どんなやつがやっているかは知らないが!!!この美尻三郎、オリジナルのプライド、捨てられぬ!!!!!」


と朝食のパンを天高く掲げながら決意した。


「へへへ…覚えとけよ巨乳研究所…来なかったら誹謗中傷のコメントを書き込んでやる」


と陰湿な作戦を思いつく美尻。玲子は「やっぱりあなたはどこかがおかしいわね」と溜息をついた。


数時間後。美尻はまだ見ぬ敵を待ち構えていた。奴は本当に来るのか?と。巨乳研究家。はじめに身体の部位に執着するブログをはじめたのは自分だ。


パクリなんて絶対に許せない!と、美尻は燃えていた。


ピンポーン。とチャイムがなった。「はーい」玲子が扉を開けると、茶色いハットを被った男がやってきた。


「こんにちは。美尻研究家さん。お招き頂きありがとうございます。」


荒々しい文章で呼び出したのにも関わらず、男は紳士的にお辞儀をする。


玲子は、「あなたが…巨乳研究家の?」と男に問いかけた。


男は、「そうとも、私が巨乳研究家、胸野二郎です」と名乗った。


美尻は、「何が胸だ!!!!尻なんだよ、可愛い子ちゃんをさらに可愛く飾るのは尻なんだ!!!お前はまだ尻の魅力を知らない!!!!」と胸野に向かって叫ぶ。


胸野は「胸だって魅力的ですよ!!!プクっと膨らむ感じが最高に堪らないでしょう!!私は究極の胸を探し世界中を回っているのです!!!」と美尻に向かって言い返す。


美尻は「僕だって黄金の尻を探しているさ!見るか!!!これが僕の尻コレクションだ!!!」と今までに撮影してきた写真をテーブルに広げ見せつける。


胸野も対抗して「これが私が撮り続けてきた胸たちです!!!!」と写真をテーブルに広げ見せつけた。


胸野は尻の写真を一枚、手に取り「…し…尻も魅力的ですね…」と呟く。


美尻も胸の写真を一枚、手に取り「む…胸もこうして見るといいもんだな」と真剣に眺める。


玲子は、「結局、どっちも好きなんでしょ?」と二人に問いかける。


「正直…嫌いじゃないです」と胸野。「乳の素晴らしさは認める」と美尻。二人は互いに握手を交わす。


「同じブロガーとしてこれからも共に走り続けよう」


美尻の言葉に、胸野は目に涙を溜める。

「私も鍛錬して参ります…!」


こうして美尻と胸野は、良き親友になるのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ