二話 「美人警官の尻」
歌舞伎町で未成年に手を出した事が許されず、後日警察に呼ばれることとなった美尻は…。
「お前が手を出したのはなぁ?まだ小学校六年生なんだぞ!」
と、事情聴取で強面の刑事に怒鳴られていた。
「ごめんなしゃい…まさか小学生がいるとは思わず」
下を向きながらようやく反省の色を見せる美尻。
「まあいい。これでも食えや」
刑事がカツ丼を美尻に差し出す。
美尻は「わあ美味しそう」と目を輝かせる。
その時。取調室のドアが開いた。
「玲子さんが迎えに来たわよ」
美人警官が玲子と一緒に美尻の目の前に現れる。
「ぐへへへ…」
美人警官を見るや否や、鼻の下を伸ばす美尻。
玲子は、「まーたはじまったか」と呆れる。
「美人ちゃんお名前なぁに???」
美尻は、美人警官に釘付けになっていた。
美人警官は、「七海チエよ。」と明らかにこんなことをしている場合じゃない犯罪者予備軍の中年男性にも柔らかく、まるで天使のような優しい笑みを浮かべる。
「チエちゃ~ん!プライベートでデートしない?」
美尻はチエに躊躇いもなく擦り寄る。
チエは「あらぁ~、お誘い???」と満更でも無いようだ。
その様子を見た玲子は、「おら変態、帰るぞ」と美尻を引っ張って連れていく。
美尻は、「チエちゃぁん、今度の休日、お昼の十一時、ハチ公前ね~」と約束を勝手に決めた。
玲子は、「あんな多忙な警察官が来るわけないでしょ!」と美尻に呆れたように言い放った。
そして、今度の休日。美尻が約束を勝手に決めた日がやってきた。
「チエちゃんとデートに行ってくる」
いつもよりお洒落な服を身にまとった美尻は、玲子にそう伝えてチエが来る保証も無いのに上機嫌で出かけていった。
「あいつの事よ…絶対にチエさんに手を出すわ…」
美尻がチエに手を出している様子を思い浮かべた玲子は、美尻を心配してか後をつけることを決めた。
玲子は美尻と二人で住むマンションの鍵を閉める。
ハチ公前。
美尻がチエを待っている様子を、遠くから玲子が見つめる。
「美尻さんこんにちは」
数分後、チエは本当に現れた。美尻は「チエちゃぁぁん。」とチエの尻の写真をパシャパシャ撮る。
「あらぁ。美尻さん、そんなにお尻が好きなのね」
全く嫌がる様子を見せないチエに、玲子は「なに、なんなの?あの女ももっと嫌がったらどうなのよ!三郎がやらかしたら突撃する予定だったのに…」と愚痴をこぼす。
「チエちゃぁぁん…」と美女とのデートに、妄想の世界へ行ってしまったかのような表情が滲み出る美尻。
チエは、「美尻さん、お顔が蕩けてるわよ」と美尻に優しく言った。
美尻は、「だってチエちゃんとデートできるんだもん」とニンマリしながら、チエと腕を絡めた。
安っぽいカップルの様な会話を見せつけられる玲子。
「あのやろ…私を置き去りにして…」と拳を震わせる。
その日。美尻とチエはカフェに行ったり、ショッピングモールに入ったり。まるで恋人のようなデートを楽しんだ。
玲子もそんな美尻を追跡しながら、カフェでケーキを食べたり、ショッピングモールに入って服を買ったり、休日を満喫した。
夕方。
「美尻さん、今日は一日楽しませてくれてありがとう。」
とチエは美尻の手を取りながら感謝を述べた。
美尻は「またね~チエちゃん」と手を振りながらチエと別れる。
振り返ると、目と目が合ってしまう美尻。
「玲子!お前来てたのか!?」と目を見開く美尻。
「当然でしょ!!!」玲子はそう返答したあと、
「で、チエさんは黄金の尻だったの?」と美尻に問う。
美尻は「好きな系統の尻ではあるが、黄金と呼ぶにはまだだ…」と写真を見ながら玲子に返した。
玲子は「また振り出しに戻るって訳ね」と頭を抱える。
美尻は「でも必ず、必ず黄金の尻は存在する!!」と言い切った。
「絶対に見つけ出すぞ!!!!」と決意する美尻。
玲子は、「はぁ…」と美尻に呆れて溜息をついた。
「家に帰ったら記事を更新しないとな」美尻は玲子に言った。
玲子は「儲かってるからまだいいけどね…」と呟き家に向かって歩いていくのだった。
美尻も「ちょっと待てよ玲子!」と玲子を追いかけるように家に帰って行った。




