十五話 「黄金の尻の在り処」
「ねぇ、私分かっちゃった。黄金の尻の在り処。」
玲子の言葉に美尻は「本当か!!?」と叫んだ。
玲子は「うん。知りたい?」とニヤニヤする。
「知りたいに決まってるだろ!!!」と美尻。
美尻は玲子にグイッと顔を近づけ、「教えろよ」と言った。
「あなたが本当に求めていたのは、黄金の尻なんかじゃないの。」
玲子の言葉に、「へ???」と目をぱちぱちさせる美尻。
「あなたが求めてたのは、人との繋がり、出会いってわけ!!!」
玲子が説明すると、美尻は「人との繋がり…出会い」と、自分でもわかっていなかったようで繰り返して言葉にした。
「あなたは寂しかったのよ。でも尻探しをする事で色んな出会いが出来た。」
玲子の説明に、美尻は「色んな出会い……」と目を丸くする。
「それって、黄金の尻が見つかるより、よっぽど、よっぽど素晴らしい事なんじゃないの?」
玲子の台詞に「はっ!!!!!」と気付かされる美尻。
「僕が本当に欲しかったものは人との繋がり……。」
美尻は瞳を震わせる。そうか、それが黄金の尻の正体だったんだ。とやっと理解したように。
「そうか…そうか…やっと見つけたぞ!!! 黄金の尻を!!!!」
と、涙を流しながら言った。
「泣いてるの!!?」と玲子は驚く。
美尻は、「ここまで長かったからな…」と涙を拭いながら言う。
「ありがとう、玲子」
美尻の感謝の言葉が、帰り道にポツリと響いた。
後日。
「真ん中まなかちゃん可愛いなぁぁぁ!!!!」
テレビに張り付き、鼻の下を伸ばす美尻。
玲子は、「ほら!黄金の尻、探しに行くわよ!!!」と美尻を呼ぶ。
美尻は、「見つかったんじゃないのかよ!!!」と叫ぶが、玲子は、
「あなたとブログ書いてるの楽しかったから、やめるんじゃないわよ!」
と美尻に言った。
「はぁい~」と言いながら、美尻は玲子の後を追うのだった。
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『美尻研究家 美尻三郎 ー完ー』
最後まで読んでくださった猛者の方へ。
美尻三郎、これにて完結しました。
こんな「尻」の話でしたが最後まで読んで頂きありがとうございます!
お別れは少し寂しいけれど、またどこかで出会えると信じてます!!!皆さんで行きましょう!!! 未知の尻の彼方へ!!!!!
2025/11/18 完結
著 ミタラリアット




