表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
美尻研究家 美尻三郎  作者: ミタラリアット


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

11/15

十一話 「マッチングアプリの尻」


 休日。ブログ記事の執筆を終え退屈をしていた美尻は、ソファーに寝っ転がっていた。


 「あ~黄金の尻。黄金の尻を早く見つけないとな…」と嘆く美尻に、玲子は言う。


 「尻の事ばかりじゃなくて、たまには世間の勉強でもしたら?最近、SWEETSZIPPERってアイドルが流行ってるみたいよ」


 玲子の少々毒のある言葉に、美尻は「世間の勉強だとぉ!!?? 全く!玲子は尻の素晴らしさをわかっていない!!!」とソファーに立ち上がる。


 「尻がどれほどまでに素晴らしいのか玲子にももっと伝わるようにせねば!!!!」


 胸を張って宣言したものの、勢いで立ち上がったせいか足元がふらつき、美尻はソファーから落下してしまった。


 玲子は、ため息をつきながらも、その大げさな情熱に呆れ半分、諦め半分の視線を向けていた。


 「この尻狂いをどうにかしてよ神様…」頭を抱える玲子。


 美尻は、「さーて今日も黄金の尻を探すぞー。綺麗なお尻をした可愛い子ちゃんはどーこ?」とマッチングアプリをダウンロードした。


 マッチングアプリのアカウントを作り、パシャ、と決めポーズをしながら自撮りをする。


 そんな美尻を横目に玲子は、「何してんの…」と問いかけた。


 美尻は、「マッチングアプリのアカウント登録だよ!きっとこのアプリを探せば黄金の尻も見つかるかもしれない!」といつになく気合いを入れる。


 「マッチングアプリなんて危ないわよ、アイコンと現実の人が全然違う可能性だってあるのよ!?」と美尻を注意する玲子。


 「だって僕ちゃん大人だもーん。ちゃんと対処出来ますぅ」美尻は、生意気な子供のように言い返す。


 玲子は、「はいはい、もうどうなっても知らないからね!!!」と、美尻を突き放した。


 「ぐへへ、可愛い子ちゃんとデートだぁ…」と美尻が探していると、「なぬ!!!!!!」とその表情に衝撃が走る。


 「これは…!!!!!」美尻は目を見開く。アイコンがとてつもなく美人な成人女性。きっと彼女が黄金の尻の持ち主に違いない。


 「マッチングゥ~!こうなりゃ突撃だ!!!美人の尻を触ってやる!!!!」


 気合いを入れる美尻に、玲子は「ついていく私の身にもなってよ…!!!」と嘆く。


 美尻は、「じゃあついてこなきゃいい!!」と玲子に人差し指を向けながら言った。


 「なんですって!!?」と感情的になる玲子。


 約束の日当日。


 美尻は、「いやぁ~玲子がいないと伸び伸び仕事が出来るな~!」と洋服に着替える。


 「この展開マンネリ化エロ親父!!!!!」


 地獄耳の玲子はその言葉を聞きつけ、フライパンを美尻の頭に振りかざした。振りかざしたフライパンは、美尻の頭に命中する。


 なぜ毎度、外さずに命中出来るのだろうか。


 フライパンが命中した美尻は、壁にのめり込む。


 「もう…この痛みさえ愛おしい…」


 と壁にのめり込みながら変態的な笑顔を浮かべ美尻は呟いた。


 玲子は、「私も遠くから監視するからね」と壁にのめり込む美尻に言う。


 美尻は、「なんだって!?!? 僕とレディのデートを邪魔しないでよ!」と起き上がり玲子に言い返した。


 「いーの!行くって決めたら行くの!あなた一人に行かせられないわ!!!」と玲子も着替えるために自分の部屋に戻る。


 美尻は、「も~!!!せっかく可愛い子ちゃんとイチャイチャする予定だったのに!」と喚いた。


 時間が来ては、「行くよ。」と玲子が美尻を呼び、二人はマンションを出る。


 「で、?マッチングアプリで出会ったのってどんな人?」


 玲子が問うと、美尻は「年齢は三十代。僕が見る限り、顔はかなり整っていた。バツイチ。名前はマリン。」と画面を見せて紹介する。


 玲子は、「マリンさんか~~。あれ?どこで待ち合わせ?」と美尻の顔を見ながら言った。美尻は、「カフェの一室だよ。」と返答する。


 指定されたカフェに行くと、既に女性が待っていた。玲子は、違う席から二人を見守る。


 「ごめんねマリンちゃん待たせた~?」美尻は気さくにマリンに手を振る。


 マリンは、「あ、美尻さん!!!」と美尻を見て明るい表情になる。


 美尻は、「デートだねぇマリンちゃん」と嬉しそうな笑みを零す。


 「ふふ、そうですね? 三郎さん」と美尻の様子を見て癒されているような表情を浮かべるマリン。


 美尻は、「僕ケーキ頼んじゃお!」とメニューを開く。


 「じゃあ私コーヒーとパフェで!」マリンも注文を決める。


 二人がカフェで会話を楽しみながら食事をしている最中、


 「どうせ三郎の事よ、尻に手を出して嫌われるんだわ!」


 と呟きながら玲子はスイーツやマカロンを爆食する。


 その後もショッピングモールや展望施設に訪れ、一日デートを楽しむ二人に、玲子はショッピングモールで購入した物の袋をぶら下げながら「なに純粋に楽しんじゃってるのよ!!!」と腹を立てる。


 全てが終わり、夕方。美尻は「マリンちゃ~ん!最後にお尻触らせてぇ~???」とマリンの尻に飛びつき、マリンの尻を撮影する。


 マリンは、「うふふ、美尻さんって愉快な方なのね??」と尻を触られることを嫌がりもしない。


 まさか慣れているのか!? なんて玲子は考える。「ねぇ最後に僕と一晩どうかなぁ???」と夜のお誘いをする美尻。


 マリンは、「えっ???」とときめいた様な表情を浮かべる。


 我慢が出来なくなった玲子は、「三郎!!!!!!!」と横から現れる。


 「玲子~~!いいところだったのに邪魔しないでくれよ~!」と涙を浮かべる美尻。


「ごめんなさいね!彼、変質者なんです!世界でも三本の指に入るぐらい!だからこんなやつに本気にならない方が身のためですよ!!!」


 玲子は美尻の首根っこを引っ張って美尻を回収する。


 「マリンちゃぁぁん!」美尻は玲子に連れていかれながらマリンの方へ手を伸ばすのだった。


 マリンは、「なーんだ。私なんかよりよっぽどお似合いの二人じゃない、」と遠くに消えていった美尻を見て呟くのだった。


 帰り道。


 「あーあ。マリンちゃんとせっかく一晩過ごせそうだったのにな」と明らかに不機嫌になる美尻。


 玲子は、「ダメです。」とはっきり美尻に言った。


 「何でダメなんだよ~~!!!」美尻は大粒の涙を流す。


 玲子は、「ダメなものはダメ!」とまるで母親のように美尻を叱った。


 「はぁい…」と言いつけを守る美尻。玲子は「で?マリンさんは黄金の尻だったの?」と美尻に問う。


 美尻は「まだ違う。まだ黄金と言うには足りない…」と返答した。


 「はぁ、まぁた振り出しに戻るのね」と言う玲子。


 「もう!!!どこに!!!!どこに黄金の尻はあるんだよー!!!!」


 大声で叫ぶ美尻に、玲子は「さー!いつ見つかることやら!!!」と笑うのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ