オレの最期
「連休ダァァッ!」
世界の真ん中でオレは叫ぶ。
「さぁてさて、連休なんだからひさっしぶりっに修正っダァァッ!」
オレは修正ペンを持って街を練り歩く。
「おっこんな所にブサイク発見!」
オレは3歩歩いた所でブ男を見つける。
早速やコイツの出番だ!
「あなた、ブサイクですね。」
「は?」
ブ男はオレに対して一文字だけ返しやがった。
どいつコイツもオレが話しかけると99.9パーセント
「は?」
と返す。
さすが日本人!はひふへほを扱う民族なだけあるぜ。
そんな事ぁどうでも良いんだ。
「おいブサイク!修正の時間だ。」
オレは修正ペンを取り出しブ男の顔面にひたすらに書き殴る。
「修正の時間は終わった。」
するとそこには、ピカソや北斎がちゃぶ台返しをしそうなくらいの顔がそこにあった。
「なっ何なんだこりゃ!身分証明書が使えないじゃないか?」
この顔を見てそんな事を口走ってやがる。
冷静だな。
このなんでもかんでも修正可能な修正ペンの力を持ってここまで冷静な奴は初めてだぜ。
そんなオレの昼飯は冷製パスタ。
ズルズルすすっていると
「あっ存在感発見!」
存在感を纏わせて歩くその男はアメリカ大統領!
「どう言う事だ?オレの知らぬ間に東京都はホワイトハウスになったのだろうか?修正が必要だな。」
黙ってられない!オレは修正ペン片手に無防備な大統領の顔を書き換え日本の総理大臣に仕立て上げた。
その翌日。
ネットニュースには
『ドッペルゲンガー実在か。総理がもう1人の自分と出会い死亡』
『東京の街を歩いていたらという声も。アメリカ大統領行方不明。』
の二台巨頭が全米を震撼させ泣かせてしまう。
さらに翌日
日米の合同捜査により逮捕され全国ネットでテレビデビューするオレの姿が!
辞世の句は
「おい!今は連休の筈だ!なのに全っ然休めてないぞ!こんなに存在感の無い連休をオレは知らん!修正だァァッ!」
こちらも某掲示板で投稿した物が初出です