愛は永遠に
「ああ……とても美しいな」
「……そんな、ありがとうございます。ミカエル様もとても素敵です」
リラは恥ずかしさのあまり俯うつむいてしまう。
ミカエルはリラを愛おしそうに見つめ微笑む。
「あの、ミカエル様? これから何が始まるのですか?」
ミカエルは何も言わずにリラに向って、ニヤリと笑った。
2人で創造主の前に立つ。
「そろったな」
威厳を感じる穏やかな声が聞こえた。
全ての万物を創った創造主。リラ達天使でさえ、滅多に会えることはない。光輝きすぎて眩しいため、姿形は反射して見えない。
神は光そのものとは、こういうことなのかもしれない。
「大天使ミカエルに天使リラ」
「はい!」
2人同時に返事をする。
「そなた達は思い合っているようだな」
「はい!」
「互いにどんな時も支え合い尊重し合い、愛を忘れず敬い合えると誓えるか?」
「誓います」とミカエル。
「……誓います」とリラ。
――一体何が起きてるの?
「では、2人の婚姻を認めよう」
「ありがとうございます!」
「え? 婚姻?」
「そうだ。リラ、すまない。サプライズしたかったんだ」
「あ……そういうことですか。分かりました! 誓います!」
「それでは、光の冠の交換を」
2人の前に光で出来た夫婦の証の冠が現われる。ミカエルは両手で優しく持ちリラの頭上へ乗せる。リラもミカエルの頭上に冠を乗せた。2人は誓いの口付けを交わす。
どこからか美しいクラシックのような音楽が流れてくる。天使の音楽家のようだ。気付くと周りには神や女神がいた。ガブリエル、ウリエル、ラファエルもいる。
皆とても喜んで祝福してくれている。
「これで一組の夫婦の誕生だな」
創造主は満足そうに声を響かせた。皆温かい拍手をしてくれる。
式が終わり2人はエメラルドグリーンのビーチへ来ていた。
心地良く気持ちの良い風が吹いている。エメラルドグリーンの波が寄せては返して行く。2人は手を繋ぎながら歩いている。
「ミカエル様」
「何だ?」
「このドレス、とても素敵です」
リラはドレスの裾をつまんで見せた。
「そうか……そのドレスを選んだのは、あの女神なんだ」
「え?」
「女の好みが分からなくてな……サプライズしたいのに困っていたから、つい相談してしまった。すまない、リラ。誤解させて」
「いいえ。女神様がとても美しい方だったので、不安になっただけです。そういうことなら大丈夫です。ありがとうございます!」
「……リラ。この愛は永遠に君だけのものだ」
「はい!」
ミカエルは再び誓いの口付けを交わした。
ミカエルとリラ。この2人にはこれからも色々なことが起こるだろう。しかし、2人ならどんな困難も越えていけるに違いない。
End.
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