表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/5

潜潜話

レビュー執筆日:2020/5/8

●ある程度個性は感じられるが、曲同士の区別が若干付きづらいか。


【収録曲】


1.脳裏上のクラッカー

2.勘えて悔しいわ

3.居眠り遠征隊

4.ハゼせる果てるまで

5.蹴っ飛ばした毛布

6.Dear. Mr「F」

7.こんなこと騒動

8.まぶしいDNAだけ

9.ヒューマノイド

10.グラスとラムレーズン

11.正義

12.優しくLAST SMILE

13.秒針を


 ボーカルの「ACAね」とは一体何者なのか、ソロアーティストなのかグループなのか、様々な事柄が謎に包まれているアーティスト、「ずっと真夜中でいいのに。」の初のフルアルバム。そんな彼女(達)の特徴としては、「軽快なピアノのフレーズ」と「ACAねのハイトーンで言葉数多めのボーカル」という点が挙げられるでしょう。『脳裏上のクラッカー』や『秒針を噛む』ではイントロから印象的なピアノの旋律を聴かせてくれますし、『蹴っ飛ばした毛布』ではサビの後半から流れるような演奏になる点が興味深く感じられます。ACAねのボーカルに関しても、ただ単に言葉を並べ立てていくだけではなく『ハゼ馳せる果てるまで』の「おいでって おいでって」や『正義』の「近づいて遠のいて 探り合ってみたんだ」等、色々と耳に残るフレーズを聴かせてくれます。歌詞全体の雰囲気としては、あえて文脈を無視して文章を組み合わせたような感じで、「まとまらない感情を吐き出したようでありながらも、所々で頭に引っ掛かるような言葉を残す」というスタンスが印象に残りました。


 ただ、曲同士の雰囲気が若干似通っている点が気になりました。ボーカルとピアノのみのバラードナンバーである『Dear. Mr「F」』やヒップホップの要素を取り入れた『眩しいDNAだけ』のような楽曲はあるものの、アップテンポでまくし立てるように歌う曲がほとんどですし、明確なストーリーやメッセージを持たない「曖昧」な歌詞も相まって、曲同士の区別が少し付きにくくなっているように思えます。個人的には、曲のバリエーションをさらに増やしたり、もう少し歌詞を分かりやすくしたりした方がもっと面白くなりそうな気も。ある程度「個性」は感じられるので、それを活かしながらどんな音楽性を見せてくれるのかが今後の彼女(達)を占う鍵となると言えるでしょう。


評価:★★★★

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ