表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/12

第10話 突然のお誘い

 私、南栗橋綾乃は都内の中小企業で働くOLだ。

 今日も今日とてテレワークを満喫する!


 と見せかけて――


 時刻は既に18時を回って仕事終了!

 いつもならダラダラのんびり過ごす時間だけど……今日は違う!


 そう、なぜか北越谷さんのおうちにお呼ばれされてしまったのだ!

 しかも『女子会』なんて洒落たお誘い!

 

 嬉しいけど、嬉しいけど……頭の整理が追いつかない!


 

 ………………ふう、よし!!!


 

 とりあえず行こう!

 お誘いを受けた直後は混乱のあまり訳も分からずOKして通話を切っちゃった。

 でも冷静に考えたらこんな幸せなイベントはない!


 あの美人で優しくて女子力の塊のような北越谷さんと二人きりで女子会できるのだ!

 テンションぶち上がって参りました!!!


 そうと決まればさっそく準備を……



 ――南栗橋、クローゼットの中を物色中――



 うーむ……ろくな服がない。

 

 せっかく北越谷さんの家に行くのだからマリーアントワネットみたいな格好がしたかったんだけどなあ。

(※そんな服どこに売ってるんだ)


 まあ……ない物は仕方ない。

 大学時代に友達と『合コン用』という名目で買ったよそ行きの服を着ていこう。

 結局合コンなんか一回もやらなかったから新品だ。


 ………………さ、サイズ合うかな?



 ――飲酒、お菓子、運動不足、日頃の不摂生――

 

 ――サイズが合うはずもなく――


 ――今ここに『南栗橋VSスカートのホック』という世紀の凡戦が幕を開けた――



「ぐぎぎぎぎぎ……」


 

 ――南栗橋、攻める、果敢に攻める――

 

 ――対するスカートのホックも必死の抵抗――


 ――そして――



「や、やった! 入った!」



  ――勝者、南栗橋綾乃!!!――


 

 ふっ、やっぱり大学時代から体型変わってなかったな。

 (※強がるな)


 よーし、あとはお化粧して出発しよーっと。

 お呼ばれされたんだから途中で手土産も買って行かなきゃね。


 

 ――南栗橋、失礼のない程度めかし込んで出発――

 

 ――徒歩と電車で移動すること30分、到着――



「こ、ここが北越谷さんのおうち……」


 

 ――南栗橋、空を見上げる。そして愕然!――


 

 タワマンじゃん! タワーマンションじゃん!

 ここで間違いじゃないよね⁉ 

 LINEで送られてきた住所とマンション名は合ってるから間違いじゃないよね⁉


 

 ――プルルルルル、プルルルルル――


 

 あ、電話、北越谷さんからだ!



「お疲れ様です、南栗橋です」


『もう綾乃ちゃん、仕事じゃないんだからお疲れ様はやめてよ』


「ははは、すいません」


『そろそろ着いた? 道に迷ったりしてない?』


「あー目の前にありますよ。ブイヤネンマンションですねよ……」


「そうそう。じゃあ33階まで上がってきて。334号室が私の家だから」


 高層階じゃん!

 高所得者しか住めない階じゃん!

 お風呂上がりにバスローブ着てワイングラスを揺らしながら下々を見下せる階じゃん!


「わ、わかりましたー……」


「待ってるね」


 

 ――通話終了――



 ほ、本当にここが北越谷さんの家なんだ。

 俗な疑問だけど、家賃いくらなんだろ?

 私が住む管理費共営費込み5万5千円のしみったれたアパートより高いことは間違いないだろうけど……。


 ……とにかく行こう!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ