4 兄妹とレベルアップ
青っぽい金属でできたでできたとてつもなく大きな門の前まで来た。門自体は開いていて、奥には草原が広がっているのが見える。
門の横にはとても人間には見えない、鎧を着た何かが門の左右それぞれに一人ずつ立っている。おそらく門番だろう。鎧の頭部の隙間から野生の猫のような鋭い目がギラリと光っているが、肌すら見えない。身長は大体140cmくらいだろうか。どうやらこの世界は人間以外の生き物も街の住人として存在しているらしい。
「この先はイニシオムの草原だ。初心者でも大体のモンスターを倒せるだろうが、奥地にはなにやらヌシなるものがいるらしい。戦うならちゃんと準備していくことだな。」
野太い声で門番の一人が話しかけてきた。
「ありがとう門番さん!じゃあ行こっかお兄ちゃん!」
二人でその門をくぐり草原へと足を踏み入れた。
◇ ◇ ◇
『イニシオムの草原』
「そうだ!お兄ちゃん、私たちこれから一緒に冒険するんだしパーティー組もうよ!」
「そうだな。じゃあ俺が招待するよ。」
メニュー画面から『パーティー』をタップしアヤを招待すると、「『アヤ』がパーティーに参加しました」というウインドウが表示された。
「やっぱり最初の敵はスライムだよねー」
あたりを見回すと草原にはたくさんの水色のよくあるスライムがいた。他に、赤いスライムや茶色いカエルもいて、モンスターと戦っているプレイヤーがたくさんいた。
「えい!やあっ!」
見ると、アヤが弱っちい剣で水色のスライムに切りかかっている。スライムの上のHPバーが一撃で三分の一ほど減った。スライムも負けじと抵抗し、アヤにベチャッと当たってきたがほとんどアヤには効いていない。
「うわっ気持ち悪い! けど全然効かないよっ! これで最後!」
アヤはスライムに最後の一撃を与えた。するとスライムがスポンッという軽快な音とともに消えていった。それとともに『レベルアップ!』というシステムの声が鳴り響いた。