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戦争回避大作戦!!!

シリルが可愛いです。


面倒くさい奴がいなくなり私の癒し&天使であるシリルと楽しい時間を過ごしている時にふと気が付いてしまった。


ハリエット(私)って戦争で家族を無くすんじゃなかったっけ?


確か隣国に攻め込まれたとかなんだとか…


それってもしかしてシリルも死んでしまうってこと?!!!


幸せな時間から一転、この国にいる限りお先真っ暗なことに気づいてしまった。


シリルとの時間も大切だが死なせてしまったら本末転倒。


どうしたものか……


悩んでいても仕方ない!!!!!!


隣国との戦争回避大作戦!!!


………。


うーん…大袈裟に構えてみたけどどこから攻め込まれるか分からないのに作戦のたてようがないわ。


しかもこの国、隣国が9つもあるのよ!?


自然が豊かで貴族の別荘地として人気なフーリア王国とダイーナ王国。


科学が発展しているナザロア共和国とタジア王国。


怪しい噂が絶えないタビネル市国。


経済状況が厳しくとも国民への労りを忘れない国王と王妃で有名なキーリア王国。


大商人が集う商業の国メイノワ王国。


魔法が僅かながらに残っているアイーダ帝国。


あと一つはなんだっけ?


思い出せそうで思い出せない…。


あっそういえばさっきの王子の名前!!!!


コ 、 コルニ…ア?ス?


そうよ!きっとそうだわ!コルニアス王国よ!


私偉い!!!忘れていなかったわ!


(忘れかけていたことは内緒にしておこう。)


この中に攻め込んでくる国がある。(多分…)


前世の歴史の授業で習ったような…習ってないような…。


もっと真面目に歴史の授業受けてればよかった…。


すぎたことを考えてもしょうがないのかもしれないけど考えずにはいられない。


こうなったら片っ端から考えるしかないか。


改めて考えると、いかにも怪しいのはタビネル市国だけど、キーリア王国も苦しさゆえにってことも有り得る。


アイーダ帝国は大昔からの親交があるけど裏切らないという確信があるわけじゃない。


メイノワ王国は商業の国…何をされるか分からない恐怖感がある。


考え出したらキリがない。


全部が全部怪しく思えてきた…。


王女の力だけではできることも限られてしまうし、どの国が攻めてくるのかだって全く分からない。


どうにかして戦争が起こらないようにしなくては…


…………。



ん?まてよ。これって別に戦争が起こったとしてもこの国が勝てば解決するんじゃない?


もし負けたとしても私がシリルやお母様達を守ることが出来れば、なんの問題もないじゃない!!!!


つまりは私が最強女騎士になってこの国に敵国が入る前に潰せばいいのだわ!


この辺で一番大きいこの国ならきっと見つかっていないだけで優秀な騎士の人材がいるはず!!!きっと!!!


そうと決まれば早速せ……


「…さまっ!姉様ってば!!!」


「ふぇっ?」


突然呼ばれたことに驚いて急いで顔を上げるとシリルが不機嫌そうにこちらを見つめていた。


頬を膨らませて怒るなんて…怒っている顔も天使!!!!


「さっきから呼んでるのに姉様ってば全然聞いてないんだもん!!!姉様きらいっ!!!」


き、きらい?


そんな…


生きてけない(泣)


「シリルごめんね!ちゃんと話聞くから!」


思わず涙目になりながら謝る。が、シリルの機嫌は戻らなかった。


「知らないっ!」


シリルから嫌われて、涙が目からこぼれる寸前のところでシリルがいった。


「僕がいるのになんで1人で考え事するの?僕にできることは少ないかもしれないけど、なんで頼ってくれないの?」


え?


「姉様、僕のこと嫌いになっちゃった?」


「そんなわけないじゃないっ!シリルより可愛くて優しくて自慢の弟はいないもの!」


シリルを嫌いになんてあるわけが無い!逆ならまだしも!


しかも怒っている理由が悩みを相談されなかったからなんて…嫌いになれる要素がどこにもないわっ!!!


「ただちょっとシリルに話すには突拍子も無い上にあまり聞いて嬉しいものでもないと思ったから…」


嘘は言っていない。前世がとか言った暁にはお医者様を呼ばれてしまう。


シリルには申し訳ないが今言えるのはここだけだ。


「…姉様が言えないことならもう聞かない。けどもし危ないことをしようとしてるなら僕は止めるからね?」


ぎくっ!!!


「そんなことするわけないじゃない!危ないことなんてぜーんぜんないわ!」


何とかごまかせたと思うが、今もシリルから疑いの目で見つめられていた。


が、少しするとシリルは硬い表情を緩めいつもどうりの優しい顔になった。


「今回だけは姉様を許します。僕も姉様のこと嫌いって言ってごめんなさい。」


あぁぁぁぁぁシリルに嫌われ無くてよかったーーっ!!!!


もし嫌われたら生きていけなかったわ!


「そんなこといいのよ!私こそ本当にごめんね。」


これで一件落着……ってそんなわけなーーい!!!!!!!!


私騎士にならないと…!


「姉様そろそろ先生が来るので失礼します。また来るね!」


もうそんな時間か。残念。仕方ないか。


「そうね。待たせたら失礼だもの。待っているわ!」


私は最後にシリルを抱きしめると家庭教師の元へ送り出した。


これで心置き無く?シリルに嫌われることなく考え事に耽けることが出来る。


とりあえず私が騎士になるとして、どうやってなろう?








読んでいただきありがとうございます。

どうして騎士にハリエットがなろうとしているのか自分でも分かりませんっ!

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