いち 森暮らしの転生少女
平日(?)の昼間からーごろごろーごろごろー。
あー、何か面白い事起こらないかなー?
どうも。森暮らしのアリー、10才です。
現在進行形でとても暇です。
意味もなく日本のネタをやるくらいには。
最近見なくなったよなー、ずん 飯〇。
それはともかく、とても暇なので唐突に私の過去でも話そうと思います。
古い順から話すと、まず前々世。
前前前世じゃなくて、前世の前世です。
今の私の性格も多少は変わりましたが、元々の人格は前々世の物です。
前々世の名前は四國 彩弓、普通の女子高生でした。
少し喧嘩が強くて、式神が使えるだけの女子力(物理)高い系女子です。
そんな『僕』なんですが、ある日ラノベのテンプレの様な出来事で死亡して、異世界に転生したんです。
死亡の仕方ですか?それはご想像にお任せします。
事故でも鉄骨でも、なんなら通り魔でもいいですよ。
まぁそんなこんなで転生した先が前世です。
前世の名前はアリーカム・シクアルク、捨て子だったのを赤ん坊の頃に拾われたらしいです。記憶が覚醒したのが2才の時でしたから、あくまでらしい、です。
そんな前世の『僕』ですが20才の頃、仲間と共に悪さをする魔族だけ狩ってたら英雄になってました。
そしてその後『僕』達は王から子爵位を賜りました。
流石にこれには驚きました。
でもですね、貴族になってから自由に動けなくなってしまったんですよ。また魔族狩りに行こうとすれば、「貴族様なんですからお辞めください」
それなら普通の魔物討伐を…と冒険者ギルドに行こうとすれば「英雄様なんですからお辞めください」
ええ、とても暇でしたよ。今よりもっと。
権力や名声なんていらないから自由が欲しいと切実に願いましたよ。そして思い付きました。
そうだ、転生しよう と。
そこからはあっという間でした。
同じように貴族生活に飽々している仲間を集めて転生の術を決行しました。
正直いって置き手紙しか残さなかった『僕』の相棒の精霊には悪いと思いました。
でも、どうしても耐えられなかったんです。あんな窮屈な生活には。
そして転生して今に至ります。
仲間とは一緒に転生の術を使ったので同じ世界の同じ時代に転生した筈です。
まぁこんな森の奥深くに居たら分からないですけど。
…………語り終わってしまいました。やっぱり暇です。
どうしましょうか…………。
やはりその辺で狩りでも(ガサガサ
ん?人間の気配?
こんな森にお客様でしょうか?