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ぜろ ある英雄の置き手紙
「主人――、もう入って良い?良いよね?入るよ?
………あれ、主人達がいない…?
ん?机の上に何か……手紙?」
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親愛なる相棒精霊 レンハルト へ
君は回りくどい書き方が嫌いだから簡潔に書くぞ。
ぶっちゃけ貴族生活が堅苦しくて面倒臭くて嫌だし、何も面白い事が無い。
だから、僕達は面白い事を探して転生する。
正直、またこの世界に転生できるかは分からないが、君と会えるように願っている。
また会おう。
君の相棒 アリーカム より
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「…………へ?
…………ええええぇぇええぇ!?!?!?」