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ひののぼるおか
さむくてふるえるからだを
かかえるようにしてくらいみちをひとりあるく
しんとしずまりかえるなか
きこえるのはじゃりをふみしめるあしおとだけ
だれにもつげずにやってきた
そらにはあるはずのつきさえみえなくて
とざされたやみにとけこんで
こころもからだもなんにもかんじない
いまここにあること
いまここにいきてること
すべてがやみにとけこんで
まじりあってひとつになった
とおくのほうでのぼりはじめるのは
うまれかわったばかりのひかり
まじりあってひとつになったわたし
新年、明けましておめでとうございます。
今年も一年繫がりを大切に、あったかさややさしさ、まえむきな心を書き連ねていこうと思います。




