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作者: 遊猶
掲載日:2016/10/02

嗚呼、可愛い私の子。もっと良く顔を見せて、声を聞かせて、あなたに触れさせて。

誰もが私を狂人と呼ぶの、あながち嘘でもないのかも知れない。だってあなたがこんなに可愛いんですもの、あなたと一緒にいるためにならなんでもできるわ。嗚呼、可愛い私の子。どうしてあなたはそんなにも泣くの?あなたは急に泣き出してなかなか泣きやまない、でもそんなところも可愛くてしょうが無いの。食べてしまいたいほどに、私を呼ぶ声がする。きっとあの人だわ。あの人にも早くこの子を見せてあげたいわ。この子の可愛さにきっとあの人も驚くわね。


***

村の外れには頭のおかしくなった女性が住んでいる。酷く美しく、穏やかな人と有名だった。生まれてこなかった子供の代わりに人形を実の子として愛でている姿はおぞましい、くたびれた顔には笑みが張り付いている。雨の中、人形の頬を撫で続ける姿を黙って見ている。そんな彼女が麗しくてしょうがないと思い声をかけた。彼女が微笑みながらこちらを見た、嗚呼本当さ。人形がこっちを見たんだ、顔の半分なくした女といっしょに。


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― 新着の感想 ―
[一言] なんか、深いですね。いいと思います。
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