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新しい家族のカタチと大切な家族の絆の巻

これにてフィナーレです。

応援、ありがとうございました。

   ◆

『神々の黄昏』開始100日目。


朝方の西方地域南部の小さな小屋にて。


「むむーっ。兄貴さんはエロの伝道師なのですーっ」


「小生としてはその葉っぱを持ったエロ的手つきは夜長のお供に取っておいてほしいのだ」


「むむーっ。そうなのです。いくら『排泄怪人うんこまみれ野郎』の名誉をもらったからって……ぷぷぷっ」


「一声かけていただければ小生、全身全霊をもってペロペロしますのに……ぷぷぷっ」


「二人共、トイレを覗くなーっ」 


 この二柱は相変わらず元気だ。

 今日も朝から下痢気味でトイレにこもる僕にかまって欲しいオーラ全開でちょっかいをかけてくる犬神シロと蛇神シェル。


屈んでいる僕が反撃出来ない事を知ってか知らずかケタケタと大笑いしながら物凄く満足そうな笑みを浮かべている。

あれから数週間の月日が流れた。


 今、西方地域にモンスターや野良神が無断で徘徊することはなくなった。

一種の安全地域となっている。

無論、無差別に平和と言う訳ではない。

 他の地域の者はそれなりの手続きをふむ事が前提で身の安全は保証される。


 その西方地域治安維持の中心はかつての『かぐやの箱舟』であり、現在、七つの世界にその名を轟かせている『排泄怪人うんこまみれ野郎・アキトの箱舟』である。


 この西方地域全土は全て、ベルゼブブを中心とした72柱が統治してくれている。

 その証明として中央地域の都市・ハーマイオニーでは西方地域全域を『英雄アキトの直轄地』と固有の名で呼ばれるようになったと先日、コーちゃんの背中に乗ってやってきたミオンが嬉しそうに話してくれた。

 

 今、ミオンはギルド『新生アイオライト』の立ち上げに忙しいようだ。

同じくサンタナもフレアルージュも各々、有力ギルド『ローサーリーブススタールビー』や暗殺ギルド『ポープ・ダイヤモンド』の立て直しに必死だそうな。


 昼過ぎ西方地域南部の小さな小屋の近くの森にて。


「むむーっ。みんなで密着! その臭い、クンクンがエクスタシーなのですーっ」


「ふふっ、小生としては家族揃って同じ穴に落ちる事は幸せだなぁ」


「にひひっ。この穴はむっかしにシェルが落ちた穴でござござるん。出逢いの穴なのですーっ。兄貴さんの菊の穴ぐらい魅力的なのですーっ」


「まさしく同じ穴の(むじな)……ううっ、小生にとって狢は餌なのだが……アキト殿のお尻と同じぐらい好物の、ぽっ」


「この変態どもがぁーっ」


「「兄貴さん(アキト殿)、類は家族を呼ぶのです」」


二柱の息があった二重奏。

僕はシェルの丸っこく膨らんだおっぱいとシロのペッタンコのおっぱいに挟まれながら……いや、麗しき家族に挟まれながら恥ずかしくなって天を仰いだ。


鬱蒼とした森に仕掛けた猪用の落とし穴にはまる一人と二柱。

ほら、耳を澄ませば幸せそうに、そうそう、とっても幸せそうな声が聞こえてくる。


「「兄貴さん(アキト殿)、大好きだよーっ」」


素敵きすぎる、『家族の絆』が貴方の心にも届きますように。


いかがでしたか?

この作品は思い入れがある作品でもあり、拙さが残る作品でもありました。

とても、感慨深いです。

最後まで読んでいただき感謝しています。

新作、たんぽぽ荘も一生懸命執筆しております。

皆様からの感想やお気に入り登録、おまちしております。

ありがとうございました

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