番外編その4 第一次メイド大戦勃発?
「……うわ~。そこらのホテルなんかより全然豪華だぜ、これ……」
「……だな…」
学園の入口から歩く事数分。
ようやく寮に辿り着いた俺と響は中に入ってその豪華さにしばし呆然とした。
広いし綺麗だしお洒落。
もし「ここは世界が認めた五つ星ホテルです」と言われても全然不思議じゃない。
いやはや……こんなところに俺と年の近い奴らが住んでいるんだから、世の中って不平等だよな……。大人げないのはわかっているが……くそっ、めちゃくちゃ羨ましい。
「なあ……響」
ようやく目の前の光景を徐々にではあるが、受け入れ始めた俺は横にいる響に話しかける。
「……ん? どーしたんだ?」
「いや、世の中って意外と不平等にできてるんだな……と、この寮を見てそう思ったんだ……」
「……やめろ。それを言うんじゃねーよ冬夢。ただオレ達が虚しくなるだけだからよ……」
「……そうだな。すまなかった響…」
「……いや、別に気にしちゃいねーよ」
「……そうか…」
「……おぅ…」
「……」
「……」
世の中が不平等である事を改めて思い知らされ、ただ呆然と突っ立っていた俺達がここに来た理由を思い出し、目的地である808号室へと向かうまでに更に数分間を要したりしたのだが……仕方ない事だよな、うん。
こんな建物を見せられたら誰だって(麗奈みたいなお金持ちは除く)そうなるって絶対に。
「……805……806……807……ああここだここだ」
そんなこんなでやっとこさ現実を受け入れる事ができた俺達は、ようやく目的地である808号室に辿り着く事に成功した。
俺はドアの横にあるインターホンを押す。
するとしばらくして、インターホンから『は~い。どちら様でしょうか?』という女の子の可愛らしい声が聞こえてきた。
「えーっと、ADUMA ONLINE MAID SERVICEの者です。ご注文の品を届けに来ましたー」
『あっ! 本当ですか? 今、ドア開けますね~』
ちなみに“ADUMA ONLINE MAID SERVICE”というのは、吾妻姉妹が運営しているオンラインショッピング(ただしメイド服限定)の名前である。
高校生でこんな事をしてるんだから……将来、成人した吾妻姉妹がどうなっているのか想像しただけでも恐ろしい。世界を牛耳る大企業を経営していたりしていても全然おかしくない。
あの2人、底が見えないと言うか、何を考えているかわからないと言うか……ちょっと不気味なんだよなぁ。まあ、いい人達である事は間違いないんだけどさ。
などと、そんな全然関係ない事をぼんやりと考えていると––––
「どうぞ。中に入って下さい」
––––という声と共に目の前のドアが開き、中からひょっこりと女の子が顔を出す。
俺と同い年か、もしくはそれ以下に見える女の子ははっきり言ってめちゃくちゃ可愛かった。
こげ茶の混ざった黒髪を肩まで伸ばしており、右目の下にある泣きぼくろがとても印象的である。
やや小柄ではあるが……出ている所はしっかり出ているし……メイド服がさぞかし似合うんだろうな。
あぁ……俺もこんな可愛いメイドさんに「お帰りなさいませご主人様」って言われたい。上目遣いで見つめられたい。口では言えないようなあーんなご奉仕やこーんなご奉仕をされ––––
「いだっ! いたたたたたたたっ!」
唐突に俺の横っ腹をつねってくる響。そんな響の俺を見る目は怒った時の和に負けずとも劣らないぐらいに冷え切っていた。
「な、何だよ響。急に横っ腹をつねってきて」
「…………ふんっ」
響は俺の問いかけに答える事なく、部屋の中に入って行く。
「ちょ、ちょっと響?」
もしかして考えていた事が顔に出ていたのか?
自分の顔をぺたぺたと触りながら、そんな事を思う俺であった。
「うぉーっ! すっげー!」
冬夢のあのニヤついた顔を見て若干機嫌を悪くしたオレ、善家 響であったが、部屋の中に入った途端そんな気持ちは全部ぶっ飛んでしまった。
まず部屋が異常なまでに広い。はっきりとはわからねーが、軽く二十畳はあるんじゃねーかな、これ。
それにふかふかそうなベッドや大きなテレビ、その他見るからに高そうな椅子やテーブルなどの家具類もあるし……。
麗奈ん家を訪ねた時も思ったが、
やっぱ金持ちってやる事がすげーわ。
無駄に大胆っつーかなんつーか。金銭感覚がオレ達とは根本的にちげーんだよな。
はぁ……一度でいいから、オレもそんな金持ちの気分を味わってみたいぜ……。
どっかの店のぬいぐるみ売り場に行って「こっからここまで全部下さい」みたいな感じで、よ。んでもって、今とは比べ物にならないぐらいに豪華なぬいぐるみ部屋を……いや、もういっその事家作っちまうか! ぬいぐるみの為だけの家! そこに世界中のありとあらゆるぬいぐるみを集めてきて、ぬいぐるみに囲まれながら生活するぜ! うへ、うへへへへへ………………って、何を考えてるんだオレは! 早く仕事を済ませなきゃいけねーだろうが!
そう自分に言い聞かせ妄想世界から戻ってくると、オレより後に入ってきたはずの冬夢がいつの間にか部屋に上がり、先程ドアを開けてくれた女の子ともう一人––––澄んだ茶色の髪をセミロングにしている、多少つり目ぎみではあるがとってもカワイイ女の子と話をしていた。
この2人がメイド服を注文した天崎 出雲と標部 杏奈で間違いなさそうだ。
オレもちゃんと仕事しねーとな。深千流先輩には手芸部の初谷 音々華ってヤツを紹介してもらう予定だしな。ここで真面目にやっておかないと、顔が立たねー。
そう思い、オレは3人のいる所へ向かうのであった。
「えーっと、こっちが天崎さんので……こっちが標部さんのですね。どうぞ」
俺はそう言って2人にメイド服を手渡す。
「ありがとうございます」
「ありがと」
聞く所によるとこの2人、好きな男(名前は方城 時雨と言って、この部屋で2人と同居している唐変木な15歳。今はどこかに出払っていてここにはいない)にアプローチする為に買ったんだとか。
……くそっ、羨まし過ぎる。羨まし過ぎるぞっ方城!
こんな可愛い女の子2人に好意を寄せられているだなんて……ハーレムを形成してるだなんて……。
まあ、せめてものの救いは方城が彼女達の想いに気付いてない事だ。もし方城が彼女達の想いに気付きつつもハーレムを形成していたら、俺は発狂していたに違いない。
俺の場合、形成しているのはハーレムはハーレムでもミス アビゲイルと雀部さんから成り立つ男ハーレムなのだ。こんなえげつないハーレム、一部の女子とごく一部の男子しか喜ばないぞ……。あぁ……何だか悲しくなってきた。
などと、自分の身に降りかかってきている不幸を改めて認識し、げんなりしている俺をよそに響は2人に話しかける。
「じゃあ早速着てみるか? オレも着てみてわかったんだけどよ、メイド服って着るのに結構時間かかるんだぜ」
「えっ! そうなんですか?」
「ああ。最初は1人じゃなかなか着れねーんだよ。まぁ、メイド服の種類によって違うのかもしれねーが、このメイド服はとにかく着るのが難しいんだ」
「確かに……ふわふわしていてとても着にくそうよね、これ」
「う〜、杏奈ちゃん。私、このメイド服ちゃんと1人で着こなせれるか不安だよ」
「出雲…あんたねぇ……」
「はははっ。大丈夫大丈夫。オレがちゃんと着れるように教えてやるからさ。安心しな」
「本当ですか? ありがとうございます!」
……まあいい。この俺を取り巻くハーレム(♂)の事は一旦置いておこう。
今悩んでみたところで、何か対策を打ち出す事ができる訳じゃないしな。GW明けにでも桐生に相談するとして、今は仕事に専念するか。
「なあ響、何か手伝う事あるか?」
「いや、別に何にもねーな。ただ……」
「ただ?」
「今から2人に着て貰うから……わりーけど部屋から出てくんねーか?」
「あ、悪い悪い。俺とした事がうっかりしてた……」
そりゃそうだ。男である俺がこんな所にいたら、着替えられる訳がないよな。
響に言われるまでそんな当たり前の事にも気づけないなんて……やっぱり俺と言う人間は女心というものがまだまだわかってないんだろうなぁ。
「じゃあ俺、適当に外ぶらついているから終わったら電話してくれ」
そう言ってドアの方に向かおうとしたまさにその時––––
「じゃじゃーん! 時雨~! どうかな〜? 姉さんのメイド服姿は!」
––––腰の辺りまで伸ばした薄栗色の髪の毛を一つの三つ編みでまとめた、やや子供っぽい感じの(ただしスタイルは十分に大人である。けしからん)大人のお姉さんが勢いよく部屋の中に入ってきた。しかもメイド服姿で。
「「「「…………」」」」
突然の出来事に唖然とする俺達4人。
「あれ? 時雨いないの~?」
しかしそんな俺達の反応など意に介する様子もなく、メイド服のお姉さん(この部屋に入ってくる時のセリフから方城のお姉さんだと思われる)は方城を探すように部屋を全体を見渡し––––
「!」
––––天崎さんの手にあるメイド服を見て動きが止まった。
「…………」
「…………」
うわぁ……。メイド服のお姉さんと天崎さんの表情がどんどん怖くなっていく。
もう、嫌な予感しかしないぞこれ。
俺は急いで響の横に向かう。
あんな般若みたいな顔した2人に挟まれていたら生きた心地がしないからな。
そして俺が響の横に辿り着いた瞬間に––––
「こんの泥棒猫がぁぁぁぁぁぁあ!」
「うるさい! このブラコン野郎がぁぁぁぁぁぁあ!」
––––何のバトルかは俺にもさっぱりだが、とりあえず戦いの火蓋は切って落とされた。
「この泥棒猫! 私の『メイド服で時雨の心も身体もご奉仕しちゃおう作戦』をパクリやがってぇぇっ!」
「はぁ? ふざけるなブラコン野郎! 誰がお前の作戦をパクるか! そっちこそ私の『精一杯時雨にご奉仕して心も身体も私の虜にしちゃおう作戦』をパクリやがってぇぇっ!」
「昔からそう! お前は私と時雨のイチャラブタイムを邪魔してくる! 時雨は私の物だぁぁぁぁぁっ!」
「ブラコンなんかに時雨を渡してたまるか! 時雨は私の物だぁぁぁぁぁっ!」
なるほど。どうやらこのお姉さんも方城の事が大好きで、同じく方城の事が好きな天崎さんとは犬猿の仲みたいだ。
それにしても何だ……人間って怖いな、うん。ここまで性格が変わってしまうなんて……。
「そういえば……標部さん」
俺はふと気になった事があり、標部さんに話しかける。
「なに?」
「標部さんも方城っていうヤツの事が好きなんですよね?」
「ま、まあね。それがどうかしたの?」
「いや、だったらどうしてあのバトル場に立ってないのかな? と思いまして」
そう言って、未だに激しいバトルを繰り広げている2人を指差す俺。
ちなみに響は怒鳴り声が飛び交う中、部屋の隅っこで誰かと電話している。
「あー、やっぱりそうですか」などと敬語で話している所から相手は深千流先輩でほぼ間違いないだろう。響に年上の知り合いはほとんどいないからな。
「そりゃ、そうならないように手を打ったからに決まってるじゃない。あれ程、無意味で疲れる物はなかなかないわ」
「ですよねー」
もしかしたら標部さん……あのお姉さんよりも大人なんじゃないか?
年頃の女性が口にしてはいけないような事を平気で口にしているお姉さんと横でメイド服をいじっている標部さんを見比べて、ついついそんな事を思ってしまう俺であった。
「……おいおい。まだ続いてるのかよ、あれ」
それからしばらくして、電話を終えた響が戻ってきた。
響が言っているように2人の言い争いはまだ続いていた。まあ、取っ組み合いになっていないだけマシなのかもしれないが。
「深千流先輩と何を話してたんだ?」
「えーっとな……って、何でオレが深千流先輩と電話してたって知ってんだよ?」
「響が敬語で話す人なんてほとんどいないからな。で、何を話してたんだ?」
「いや、あの姉さん––––方城 小夜っつー名前らしいんだけど……その小夜さんのメイド服をよく見てみな」
「見なくてもわかる。あれだろ? “ADUMA ONLINE MAID SERVICE”のメイド服だろ? 小夜さんがこの部屋に入って来た時にもう気付いていたぞ」
そのぐらいメイド服好きとして当然である。
「…………冬夢、お前……筋金入りのメイド服好きなのな。流石のオレでもちょっと引くぞ…」
「ん? 響、何か言ったか?」
「い、いや何にも言ってないぜ?」
「そうか?」
「あ、ああ。それよりもだ。今日、深千流先輩と弥千流は用事があるって言ってただろ?」
「確かに言ってたな」
吾妻姉妹にどうしても抜けられない用事があったから、今俺達はここにいる訳だしな。
でもそれが小夜さんとどう関係が……って、まさか……。
「吾妻姉妹は小夜さんの所に行っていたのか?」
「そゆこと。小夜さんもここのメイド服を購入してて、今日深千流先輩と弥千流が届けに行ってたっつー事だ。で、小夜さんに実際にメイド服を着せてみたはいいけど、自分の姿を鏡で見た瞬間、物凄い勢いで外に飛び出して行ったんだとよ。『これで時雨をメロメロにしちゃうんだから〜!』とか叫びながら」
「……ああ、そのままここに来ちゃったって訳か」
メイド服のままで外に飛び出すとは……普通の人にはできないぞ。いやはや、恋は盲目と言うかなんと言うか……。
「で、さっき深千流先輩に『そっちに小夜さんが向かっているはずなんだけど……いるかな?』って言う電話がかかってきた訳だ」
「なるほど……って、ちょっと待て。何で深千流先輩がここに小夜さんが向かってくる事を知ってたんだ?」
いくらオンラインショッピングで個人情報を教えて貰っていたとしても、流石にそこまではわからないだろうからな。
「さあ? オレにもわかんねーけど、多分あれだろ。弥千流だろ」
「あぁ……あいつかぁ……」
確かに弥千流ならやりかねないな。
あいつ、人の情報とかにやたらめったら詳しいもんなぁ。その事、すっかり忘れてた。
その人の趣味や好きな物はもちろんの事、交友関係や小学校生活はどんな感じだったのかなどなど……。
「お前、どこからその情報を拾ってくるんだ」ってつっこみたくなる程に詳しいのだ。
「弥千流ならやりかねないな。確かに」
などと響と話していると、さっきまで聞こえてきていた怒鳴り声がピタリと止んだ。
どうやらバトルがようやく終わったらしい。
驚くべき事に開始してから既に30分以上が経っていた。よくやるよ、本当に。
30分以上も怒鳴り続けていたら、疲れて床にへばっているだろう。
そう思い、2人がいる方へ目を向けると––––
「……」
「……」
––––やはり2人とも床にへばっていた。
しかし、2人とも未だに相手を射殺せるんじゃないか? と思ってしまうぐらいに険しい目で睨み合っている。
「……はぁはぁ。くそっ! 私にもっと体力があれば……こんな泥棒猫……」
「……まだだ……はぁはぁ……このブラコンを倒すまで……倒れる訳には……」
おいおいマジかよ……2人とも第二ラウンドやる気まんまんじゃないか。
天崎さんのルームメイトである標部さんもこれには流石にあきれたらしく、うんざりとした目を2人に投げかけていた。
このまま放置していたら永遠にバトり続けるぞ、この2人。どうにかして終わらせないと……。
と、俺が頭を悩ませていると
「おいっ! 2人とも止めろ!」
急に響が大声で怒鳴った。
いつもなら「年上になんて口の聴き方をするんだ」と注意しているが、今は状況が状況なのでスルーである。
「そんな怒鳴りあいばっかしても埒があかねーだろ。もっと手っ取り早く決着をつけようぜ。さあ……」
響は一旦言葉を切りニヤッと不適に笑った後、こう言い放った。
「第一次メイド大戦の始まりだ!」
吾妻 深千流(以下深)「深千流と」
吾妻 弥千流(以下弥)「弥千流の」
深・弥「かみるーらじお!」
深「こんにちは。鳳凰学園高校3年、放送部部長をやらせて頂いている吾妻 深千流です」
弥「はろ~! 鳳凰学園高校2年の吾妻 弥千流だよ~。ちなみに、わたしは放送部副部長やらせて貰ってま~す」
深「“かみるーらじお!”とはもっと読者様に“神√”を知って頂きたい! という思いから生まれたラジオです」
弥「ゲストを呼んでフリートークをしたり、リスナーの皆からのお便りを読んだり、質問に答えたりしちゃうよ~」
深「まずはキャラ人気投票の締切日のお知らせです」
弥「明後日の20日火曜日の23時に締め切らさせて貰うよ~。まだ投票してない人はお早めにね~」
深「さて“番外編その4 第一次メイド大戦勃発?”いかがでしたでしょうか?」
弥「いかがでしたでしょうか……って言われてもね。たいして話、進んでないよね~?」
深「ですね。最初の予定ではコラボ回は2話で完結のはずでしたのに……」
弥「全く……作者の気まぐれにも困ったもんだよね。まあ、わたし達のメイド服のいい宣伝にはなってるから構わないんだけどね〜。もしメイド服が必要になった時はぜひぜひここ“ADUMA ONLINE MAID SERVICE”で注文してね〜」
深「こら弥千流! ラジオでそんな事を言っちゃいけません! そんな事をしたらネットで『あそこのラジオではステマを行ってるらしいぞ!』って叩かれてしまいますよ!」
弥「いや、お姉ちゃん。ステマの意味、思いっきり履き間違えてるから。これ普通の宣伝だから」
深「えっ! そ、そうなんですか?」
弥「うん。ステマっていうのは……って、ラジオで話す事でもないよね。これが終わったら教えてあげるよ」
深「弥千流……ありがとうございます」
弥「じゃあ、気を取り直して質問コーナーにいってみよ〜」
深「本日のゲストはこの方です。どうぞ」
一ノ瀬 冬夢(以下冬)「どうも。一ノ瀬 冬夢です」
深「本日のゲストは本作“神√”の主人公である一ノ瀬 冬夢さんです」
冬「よろしくお願いします」
弥「それにしても……主人公なのにラジオでの登場遅くない? 何だかんだで“かみるーらじお!”結構やってるけど、今回が初めてだよね~?」
冬「そうなんですよね。美都や悠里達だけでなくミス アビゲイルまでもが出てるのに、俺は全く呼ばれなかったんで……正直、もう無理だと諦めてました」
弥「ミス アビゲイルは“かみるーらじお!”に出たと言えるのか微妙だけど……。でもまあ、何はともあれ出れてよかったよね~」
深「それでは早速質問の方に参りたいと思います」
弥「は〜い。ペンネーム“斬鉄犬”さんからの質問だよ〜。『一ノ瀬さんはガン○ラを作るのが大好きだと聞きましたが、好きなガ○ダムはなんですか?』だって〜」
冬「好きなガ○ダム……ですか。俺、ガ○プラを作るのは好きですけど○ンダム自体にはさほど興味はないんですけど……そうですね。作ってて楽しかったのは∀ガン○ムですね」
深「それはどうしてですか?」
冬「∀ガ○ダムは普通のガンダムとは見た目が全然違うんですよね。当然、ガン○ラになるとその見た目の違いが作り方に大きく影響してきまして。作っていて楽しかったです」
弥「じゃあ次の質問にいってみよ〜。ペンネーム“オリーブドラブ”さんからの質問。『冬夢の名前の由来を教えて下さい』だって〜」
冬「名前の由来ですか。小学生の時に聞いたっきりなのでうろ覚えですが、確か……真『冬』のように冷え切った世界であっても、人々に『夢』を与えられる人間になれ……とかそんな感じだった気がします」
深「ちゃんとした意味があったんですね。ちなみにその名前を考えたのはお父さん? それともお母さん? どっちなんですか?」
冬「親父です。親父が一日中家に引きこもりながら必死に考えた末に思いついた名前だそうです」
弥「あの変態ジジイが……そんな事を……」
冬「変態ジジイ?」
弥「え? あ、いや、何でもないよ〜、うん。あは、あはははは〜」
冬「?」
弥「じゃ、じゃあ今日はここで終わりにしようか〜。お姉ちゃんよろしく〜!」
深「“神√”を読んでいて疑問に思った事や、このキャラとこんなトークをして欲しいという要望があれば、感想やメッセージ、活動報告のコメント欄からお知らせ下さい。また、誤字脱字や矛盾点などがありましたら、ご報告よろしくお願いします。他にも感想や評価、レビューなどもお待ちしております」
弥「キャラ人気投票+アンケートも20日まで継続中だからね。皆のお便り待ってるよ〜」




