第28話 ヤンデレはお嫌いですか?
「エヘヘヘ~、冬夢先輩の寝顔…ホントに可愛いなぁ」
あぁ、ダメだ。ニヤニヤが止まらないよ。
ボク、中溝 悠里は携帯を見ながらニヤついていた。
携帯を見ながら1人ニヤついているなんて、第三者が見たら確実に引く光景に違い無いが…ここは冬夢先輩の家のリビングなので、そんな目線を全く気にする事はないしー
「こんなに可愛い冬夢君、始めてです。見ているだけで心がポカポカします」
「冬夢の寝顔って…昔っからホントに可愛いのよね~」
「この起きた直後の冬夢の顔…ああ、ダメだ。可愛すぎて顔が自然とニヤけちまうぜ」
「…これからは冬夢の寝顔を見る為に、早起きをしなければならないな」
先輩方もボクと同じように携帯片手にニヤついている。
だから全然気にならない。
俗に言う「赤信号 皆で渡れば 怖くない」状態だ。
もちろん、携帯の画面に写っているのは先程撮った、冬夢先輩の寝顔である。
いつものカッコいい冬夢先輩とは違って、寝ている冬夢先輩はとっても可愛いのだ。
寝返りを打つ冬夢先輩を見た時には、あまりの愛くるしさに写真を撮る手がしばらく止まってしまった程だ。
そして、寝起きの冬夢先輩も可愛かった。
少しポーッとした感じでボク達を見つめる冬夢先輩に、眠そうに目をこする冬夢先輩。当然撮影済みだ。
家に帰ったら即座に写真をプリントしよう。
プリントして、ベッドの近くに飾ろう。
冬夢先輩の寝顔を見ながら毎日寝る…最高じゃないか! ぐっすり寝れる事間違いなしだよ!
いやいや、ホントに今日来て良かったなぁ…和先輩と響先輩には感謝してもし切れないよ。
ちなみに今、冬夢先輩はキッチンで自分用のブランチを作っていて、リビングにはいない。
だから、ボクも先輩方も携帯見ながらニヤニヤできるのだ。
「ああ…何回見ても可愛いなぁ…冬夢先輩の寝顔…」
そんなこんなで、再びボクは携帯へと意識を戻すのであった。
「ふわぁ~あ…眠た…」
今、俺はキッチンでフレンチトーストを作っている。
本当はもう少し…せめて昼過ぎまでは寝たかったのだが、なぜか和達に「寝起きドッキリ」を仕掛けられ(さらに寝起きね顔を携帯で撮られた)、半強制的に起こされた。
まだ12時前だぞ?
昨日から今日にかけて、あの忌まわしい事件を少しでも忘れる為にガン○ラを4体、一気に作った身なのだ。もう少し労わってくれたって罰は当たらないだろう。
まあ、自分で勝手にやった事なので文句を言える立場では無いのだが。
それにしても…久々にプラモデルを作ったが、そこまで腕は落ちてなかったな。
自分でも納得のいく作品を作れたし。ヤ○オクでも、既に元が取れるだけの値段は付いてるし。
これで、あの事件が無かったら最高なんだけども…。
などと考え、ため息を吐いているところにー
「♪〜♬〜♪」
ポケットに入っている携帯のメール着信音(Mr.Chi○drenのMonster)が鳴り響く。
げっ…この着信音は…。
俺は思わず頭を抱えたくなった。
人によって着信音を変えているので、誰からのメールなのかすぐにわかって非常に便利なのだが…。
「すぐにわかってしまうのが、問題でもあるんだよな…」
俺は渋々料理を中断。携帯をポケットから取り出し、メールの送り主を確認する。
「はあ…」
メールの送り主はやっぱりと言うかなんと言うか、雀部さんだった。
雀部さんからのメールが嫌なんだったら、着信拒否にするか雀部さんに知らせずに、こっそりメアドを変えれば良いじゃないか…と思う人がいるかもしれない。
しかし、残念ながらそれはできない。俺には怖くてできそうにもないのだ。
というのもー
『トム君。どうして君は、僕のこの想いに応えてくれないんだい? こんなにも僕はトム君の事を愛しているのに。
そもそも、僕をその気にしたのは、紛れも無く君なんだよ? それなのに…どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして…。
そうか…水沢が悪いんだね。水沢の存在がいけないんだね。
水沢なんて存在があるから、トム君が僕の想いに応えられないんだね。
だったら、その足枷を僕が外さなくちゃね。僕が水沢の存在を消さなくちゃ。少なくとも、トム君に二度と近づかなくなるようにしなくちゃ。トム君を自由にする為に。
本当だったら今すぐにでも実行に移したい所だけど…仕事で世界を飛び回っていて、しばらくは日本に帰れそうにないんだ。
もう少しの我慢だからね。もう少しでトム君を楽にしてあげれるからね。
トム君には誰も近づけさせやしないよ…絶対に』
ーこのように、ヤンデレなメールなのだ。
最初の方は、普通(?)のメール内容だったのだが、日に日にヤンデレ化していった。
せめてものの救いなのは、雀部さんが本当に海外での仕事が忙しいらしく、メールが一日に一回で済んでいるという事と、実際に麗奈に何の被害が無いという事だ。
雀部さんが某企業の次期社長で助かった。
…今度、ミス アビゲイルに雀部さんがいつ日本に帰って来るか視て貰おうかな。何事も安全第一だし。
大体であっても分かっておく事に越した事は無い。
だが…ミス アビゲイルと会うのは正直、気が引ける。
下手すれば、貞操を奪われるかもしれないのだ。
…ヤンデレのエリート(♂)と筋肉隆々の神様(♂)に好かれるって…。
今日日、下手な乙女ゲーやBLゲーもまともなキャラを作るぞ、多分。
「はぁ…」
俺はため息をつきながら、携帯をポケットにしまう。
返信? する訳ないじゃ無いか。今雀部さんにメールを送ったら、悪い方向に向かうのは目に見えている。
放置が1番、今の所は。
雀部さんが日本に帰って来たら…うん、その時は仕方が無い。素直に皆の力を借りよう。
俺はまだ死にたく無い。
「はぁ…酔った俺…何をやらかしたんだよ…」
俺は酒癖の悪い自分に嘆きつつ、料理を再開するのであった。
「皆リビングにいるし…リビングで食べるかな」
俺はフレンチトーストの乗った皿を手に、リビングへと向かう。
あ、そうだ。美都達に後で昼ご飯作ってやるか。もうすぐ昼だし。
何が食べたいか、意見を聞かないとな。
「なあ、皆。昼ごー」
「「「「「わあぁぁぁっ!」」」」」
「‼」
な、何だ?
俺がリビングに入って来た途端に、皆悲鳴をあげて、手に持っていた携帯を慌てて隠してしまった。
顔も赤いし…俺、何か変な事したか?
急に起こった麗奈達の珍行動に首を傾げつつ、俺はソファーに腰を下ろし、テーブルにフレンチトーストの皿を置く。
「ちょ、ちょっと冬夢!」
右横に座っている美都が俺に声をかけてくる。
「ん? どうした?」
「入って来るんだったら、ノックぐらいしなさいよ!」
「え?」
えーっと…何を仰っているんですか、美都さん。
ここがあなたの部屋とかなら、分からなくも無いですが…ここ、俺の家のリビングですよ?
それにドア、完全に開いてましたし…いくらなんでも、それはちょっと…無茶苦茶過ぎやしないですか?
しかし、そんな事をバカ正直に言える訳も無くー
「それにしても、何であんなに慌ててたんだ?」
俺は話をそらす事にした。
「そっ、それは…」
恥ずかしそうに顔を赤らめ、俯く美都。
ごにょごにょと何か言ってるが、声が小さ過ぎて全く聞こえない。
「なあ、どうしてなんだ?」
俺は美都に聞くのを諦め、他の皆に尋ねる。
しかし…皆、美都と同じように顔を赤らめ、俯いてしまう。
こうなったら、響達は何があっても話そうとはしない。
その事は今までの日常生活で、既に実証済みだ。
物凄く気になるのだが…しつこいのも良くないし…仕方が無い、諦めよう。
誰にだって隠し事の1つや2つあるよな。当然、俺にもある訳だし…。
そんな事を考えつつ、フレンチトーストを食べようとしたその時ー
ピンポーンとチャイムが鳴り、来客が訪ねて来た事を知らせる。
「…こんな時に誰だ?」
俺は俯いたまま、動かない5人に「ちょっと行ってくる」と一声かけて、玄関に向かった。
「はいはーい。どちら様ですか?」
ドアを開け、外に出る俺。
「真向かいにに引っ越してきたのでな、挨拶をしにきたのじゃ!」
玄関のドアを開ける俺。
そこに立っていたのは、腰より更に下まで伸ばしている黒髪が特徴的な、古めかしい喋り方をする1人の美幼女(小学校4〜6年に見える)と、2人の若いイケメンだった。
若い男の片方は線が細く、いかにも「草食系男子」と言った感じの人だった。特徴と言えば左目が長く伸ばした前髪で隠れてる事と、肌の色が白い事。後は、笑顔が絶えない事。
そしてもう片方は体がゴツく、目つきも鋭い。こちらは、いかにも「肉食系男子」と言った感じである。髪の毛もツンツンだし…ちょっと怖いな。
そして何よりも目を引いたのは…彼らの着ている服だった。
3人とも、昔の人が描いた神様の絵にありそうな感じの派手な格好なのだ。
この人達…極度のコスプレマニアなんだろうか?
服のクオリティも物凄く高いし、これが手作りだったら相当なお金が…って、俺が気にする事ではないな。
「わざわざありがとうな…」
俺はしゃがみ、美幼女と目線を合わせ、頭を撫でてやった。
いやはや…それにしても、強烈なキャラの持ち主がお向かいに引っ越してきたなぁ…。
ちなみに、お向かいにには元々老夫婦が住んでいたのだが、競馬で超万馬券を当てたらしく、ついこの間、どこかに引っ越して行った。
「にゅ~。気持ち良いのじゃ~」
幸せそうに目を細める美幼女。
やはり、俺にはなでなでの才能でもあるんだろうか。
あったところで、あんまり使い所が無いような気がするが…今はどうでもいい。
そんな事より、一つ気になる事がある。
「…………」
なぜか肉食系の男が俺の事を物凄く睨んでくるのだ。
いや、本当に怖いです。
殺気がひしひしと伝わってきます。
そんな殺気に圧され、俺は反射的に美幼女を撫でている手を引っ込める。
「ふあっ…ううう…」
あからさまにしょんぼりする美幼女。
若干潤んだ目の上目遣いはとても可愛く、俺は再びなでなでしたいという衝動に駆られたが、何とかその衝動を殺す事に成功した。
いやー…美幼女は怖いな、色々な意味で。
一部の人が幼女を愛してやまない理由が少しだけ、本当に少しだけ分かったような気がする。
「姉さん…ここに来た理由、まさか忘れてないですよね?」
草食系の男が美幼女に何か耳打ちをする。
「ああ! そうじゃったそうじゃった! すっかり忘れておったわ。一ノ瀬 冬夢よ、私の手伝いをしてくれんかの?」
「手伝い? って言うか、何で俺の名前を知ってんだよ!」
「そりゃあ、知っていて当然じゃ。何だって私の名はー」
「おい、冬夢! いつまで話ししてんだよ?」
「まさか、悪徳な訪問販売に捕まってる訳ではあるまいな?」
響と和が後ろからやって来た。
そんなに長い間、話をしていたか? ほんの数分だと思うんだが…。それにー
「別に悪徳な訪問販売に捕まっている訳じゃ無いぞ…ただ、不思議なコスプレイヤー3人組と話しているだけだ。引っ越し挨拶のついでにな」
「あん? コスプレイヤー?」
「どういう事だ? それは」
そう言って、怪訝そうに不思議なコスプレイヤー3人組を見た瞬間、和と響の態度が豹変した。
「ば、馬鹿野郎! 何を失礼な事を言ってんだよ!」
「と、冬夢! お前という奴は!」
「のわっ⁈」
いきなり頭を押さえつけられ、そのまま和達と一緒に、そして強制的に土下座をさせられる。
き、急にどうしたんだ? 何があったんだ?
「本当に申し訳御座いません! このバカが無礼を…」
「このバカは何も知らないんです。どうか許してやっては下さいませんか?」
「急にどうしたんだよ、2人とも!」
「冬夢…お前、本当にこのお方達がどなたでいらっしゃるのか知らねーんだな?」
「あ、ああ…」
「このお方達はー」
「もうよいぞ。面を上げるのじゃ。私の事を知っていると思い込み、自己紹介をしなかった私にも責任はあるからの」
和の言葉を遮って、美幼女が俺達に話しかけてくる。
「ですが……」
「私が良いと言っておるのじゃ」
「……わかりました」
渋々といった感じで、手の力を緩めてくれた2人。
俺は立ち上がり、美幼女に尋ねる。
「あなたは一体誰なんですか? 和と響の様子から察するに、神様だとは思うのですが…」
「そうじゃ。私達は神様じゃ。数字の三に貴族の貴。そして子どもの子と書いて、三貴子とも呼ばれておる」
グッと真っ平らな胸を張って、語り始める美幼女。
ちなみに、和と響は俺の後ろで縮こまっている。
「はあ…三貴子ですか…」
「うむ。流石に三貴子では私達が誰なのかは分からぬか…。まあよい。紹介していこう。こいつがー」
そう言って、美幼女は草食系の男を指差した。
「ー月読じゃ」
「どうも、月読です。一応、究極神をやらせて頂いてます」
深々と頭を下げる月読さん。
俺もそれにつられて、頭を下げる。
「そしてこっちがー」
続いて肉食系の男を指差す美幼女。
「ー須佐之男じゃ」
「俺も月兄と同じで究極神をやってる」
月読さん程深くは無いが、頭を下げる須佐之男さん。
もちろん俺も頭を下げる。
「そしてこの私がー」
更に胸を張り、美幼女は最後に堂々とこう言い放った。
「ー長女の天照じゃ!」
吾妻 深千流(以下深)「深千流と」
吾妻 弥千流(以下弥)「弥千流の」
深・弥「かみるーらじお!」
深「こんにちは。鳳凰学園高校3年、放送部部長をやらせて頂いている吾妻 深千流です」
弥「はろ~! 鳳凰学園高校2年の吾妻 弥千流だよ~。ちなみに、わたしは放送部副部長やらせて貰ってま~す」
深「“かみるーらじお!”とはもっと読者様に“神√”を知って頂きたい! という思いから生まれたラジオです」
弥「ゲストを呼んでフリートークをしたり、リスナーの皆からのお便りを読んだり、質問に答えたりしちゃうよ~」
深「まずは嬉しい報告からです」
弥「何と“神√”のPV数が100,000を、ユニーク数が15,000を突破したんだよ~」
深「ここまでくる事ができましたのも、日頃お読み下さっている皆様のおかげです」
弥「これからも“神√”をよろしくね〜!」
深「さて“第28話 ヤンデレはお嫌いですか?”いかがでしたでしょうか?」
弥「やっと天照達が登場したね〜」
深「31話目にして、ようやく話が本格的に動き出した感じですね。作者も『ようやく神話に出てくる神様を、登場させる事ができた!』と一安心していました」
弥「いや〜、ここでロリキャラを出すとは…作者分かってるね〜! ただ、ヤンデレエリート(♂)は流石のわたしでもどうかと思うよ…」
深「それは言っちゃいけませんよ。作者も書いた後に、やらかした…と思っていたそうですから」
弥「……」
深「……」
弥「つ、次のコーナー。質問コーナーにいこうよ、お姉ちゃん!」
深「そ、そうですね。それでは気を取り直して、質問コーナーです」
弥「このコーナーは、読者の皆から寄せられた質問に、時にはゲストを呼びながら答えていくコーナーだよ〜」
深「今回も前回に引き続き、水面出さんからのヒロインへの質問に答えていきます」
弥「今回は前回の2つの質問に加えて、さらに1問ーこれも水面出さんからの質問なんだけどーを合わせた3問構成だから、楽しみにしててね〜」
深「今日、質問に答えてくれるのはこの方です!」
善家 響(以下響)「こんちわーっす! 善家 響です」
弥「響ちゃ〜ん、おひさ〜」
響「おお、弥千流。久しぶりだな」
深「善家さん、弥千流とお知り合いなんですか?」
響「クラスは違うんですけど…美都繋がりで、知り合ったんです。あ、弥千流のお姉さんっすよね? 始めまして、善家 響です」
深「これはこれは…わざわざご丁寧にありがとうございます。弥千流の姉の深千流です。これからもよろしくお願いします」
弥「じゃあ早速、質問にいってみよ〜!」
深「まず1問目ですね。『響さんはぬいぐるみが大好きだそうですが、中でも1番好きな動物の種類を教えて下さい』との事ですが、どうですか? 善家さん」
響「そうだなぁ〜…どれも大好きだけど…強いて言うなら1番はやっぱりクマだな。ベタかもしれねーけど」
弥「1番にクマを選んだ理由は?」
響「どこが好き…と言うよりも、ぬいぐるみにハマりだしたきっかけが、5歳の誕生日に貰ったテディベアだからよ。思い入れがつえーんだ」
深「ちなみに、そのテディベアは誰から頂いたんですか?」
響「和に貰ったんだ。あいつはもう完全に忘れてるっぽいけど…オレは未だにあの日の事をはっきりと覚えてる。もちろんそのテディベアーーリーラっつう名前なんだけどーーそのリーラは今でもちゃんと机の上に飾ってあんだ」
弥「ホント、和ちゃんは良い子だね〜」
響「ああ、あいつには色々として貰ってるからな。感謝してもし切れねーよ」
深「それでは第2問です。一ノ瀬君と付き合っていると仮定しまして、デートに連れて行って欲しい場所とかありますか?」
響「そ、そーだなー…デートとは言えねーかもしれねーけど、冬夢と一緒に同じぬいぐるみを作ってみてーな。一緒に何を作るか考えて…一緒に材料を買いに行って…」
弥「いいね〜。2人で同じ物を作るのって、憧れるよね〜。でも、響ちゃんはぬいぐるみを作った事あるの〜?」
響「いや…それが全くねーんだよな」
深「それでしたら、いい人が知り合いにいるので紹介しますよ」
響「いい人?」
深「高1なんですけどね。初谷 音々華っていう子がいるんですよ。その子、手芸部に所属してるんですけど…ぬいぐるみを作るのがとっても上手なんです」
響「マジっすか⁈ 是非、お願いします!」
深「わかりました。後で連絡とってみますね」
響「よっしゃー! ありがとうございます」
弥「よかったね〜響ちゃん。夢に向かって大きく前進したね〜」
深「それでは第3問。そのデートがーこの場合はぬいぐるみを作り終わった後ですね。一ノ瀬君とどこまでいきたいですか?」
響「とっ、冬夢とっ⁈…………カチッ」
深「カチッ?」
響「…………と、冬夢…どこ触ってんだよ…この変態……」
深「ぜ、善家さん?」
弥「お姉ちゃん…響ちゃん、どうやらさっきの質問で、妄想スイッチがオンになって…自分の世界に入り込んじゃったみたい」
深「言葉の割には、物凄く幸せそうな顔してますね。こっちに無理矢理戻ってきてもらうのもなんですし、そっとしておきましょうか」
弥「オッケー。じゃ、閉め頼むよお姉ちゃん!」
深「“神√”を読んでいて疑問に思った事や、このキャラとこんなトークをして欲しいという要望があれば、感想やメッセージ、活動報告のコメント欄からお知らせ下さい。また、誤字脱字や矛盾点などがありましたら、ご報告よろしくお願いします。他にも感想や評価、レビューなどもお待ちしております」
弥「皆のお便り待ってるよ~」
響「……冬夢の……えっち…そんな風に…されたら……オレ…オレ…」