表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
51/93

51話 あいりちゃんとアイス

第51話「あいりちゃんとアイス」


梅雨の合間のある日、ハルナはあいりちゃんと一緒に近所の公園に遊びに行った。木々の緑が鮮やかに映え、涼やかな風が時折吹き抜けていた。


「ねえ、あいりちゃん、今日はどんな遊びしよう?」ハルナは目を輝かせて聞く。


「あたしはね、ブランコが大好き!ハルナは?」とあいりちゃん。


「ハルナもブランコ好き!でも今日は砂場でお城を作りたいな」ハルナが得意げに答えた。


二人は手をつないで砂場へ向かう。砂は湿っていて形が作りやすかった。


「お城の土台はこっちね。ハルナはお堀作って!」あいりちゃんが提案する。


「わかった!」ハルナは一生懸命砂を掘り始めた。


砂の感触が手に伝わり、ハルナは思わず笑顔になる。


「あいりちゃん、ぱぱは公園好き?ハルナのぱぱはよくここに連れてきてくれるんだよ」ハルナが話しかける。


「うん、うちのパパも公園好き!あいりと一緒に走り回るんだ」あいりちゃんが嬉しそうに答えた。


砂遊びを続けながら、二人はお互いの家族の話を楽しんだ。


「ぱぱはね、ゆうすけっていうんだよ。お仕事で忙しいけど、ハルナのこといつも考えてくれるんだ」ハルナは誇らしげに言う。


「いいなあ。あいりのパパはいつもニコニコしてて、ママとも仲良しなんだよ」あいりちゃんが微笑んだ。


遊びの合間、ハルナが「あのね、夏になったら水着着てプールに行くんだよ。保育園からお便りもらったの!」と言うと、あいりちゃんも「わあ、楽しそう!あたしも行きたいな」と目を輝かせた。


「でもね、まだハルナは水着持ってないんだ。姉貴が今度買ってくれるって!」とハルナ。


「いいなあ。あいりはもう持ってるよ。今度見せてあげるね」あいりちゃんは嬉しそうに約束した。


しばらくして、二人は公園の滑り台に向かった。


「いくよー!」あいりちゃんが先に滑り降りると、ハルナも続いた。


滑り終わった二人は顔を見合わせて笑い合った。


「ねえ、ハルナ、今度おうちで一緒におやつ食べようよ」あいりちゃんが誘う。


「うん!あいりちゃんの家も行きたいな」ハルナも嬉しそうに答えた。


夕暮れが近づくと、二人は帰る時間に。


「また明日も遊ぼうね!」ハルナが手を振る。


「うん、またね!」あいりちゃんも手を振り返す。


家に戻ったハルナはパパのところへ走って行った。


「ぱぱ!あいりちゃんと公園でお城作ったよ!すごく楽しかった!」と報告。


祐介は優しく微笑み、「よかったな、ハルナ。夏が楽しみだな」と言った。


ハルナは嬉しそうに「ぱぱ大好き!」と抱きついた。


その夜、ハルナはベッドで今日のことを思い返しながら眠りについた。あいりちゃんとの友情が、ハルナの毎日をより輝かせていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ